土地区画整理法

# 昭和二十九年法律第百十九号 #

第九十五条 # 特別の宅地に関する措置

@ 施行日 : 令和六年四月一日 ( 2024年 4月1日 )
@ 最終更新 : 令和五年法律第六十三号

1項

次に掲げる宅地に対しては、換地計画において、その位置、地積等に特別の考慮を払い、換地を定めることができる。

一 号

鉄道、軌道、飛行場、港湾、学校、市場、と畜場、墓地、火葬場、ごみ焼却場 及び防火、防水、防砂 又は防潮の施設 その他の公共の用に供する施設で政令で定めるものの用に供している宅地

二 号

病院、療養所、診療所 その他の医療事業の用に供する施設で政令で定めるものの用に供している宅地

三 号

養護老人ホーム、救護施設 その他の社会福祉事業の用に供する施設で政令で定めるものの用に供している宅地

四 号

電気工作物、ガス工作物 その他の公益事業の用に供する施設で政令で定めるものの用に供している宅地

五 号

国 又は地方公共団体が設置する庁舎、工場、研究所、試験所 その他の直接 その事務 又は事業の用に供する施設で政令で定めるものの用に供している宅地

六 号

公共施設の用に供している宅地

七 号

その他特別の事情のある宅地で政令で定めるもの

2項

工区ごとに換地計画を定める場合において必要があるときは、一の工区において換地を定めないこととされる宅地について、その宅地を他の工区にあるものとみなして、当該他の工区に係る換地計画において換地を定めることができる。

3項

第一項第一号から第五号までに掲げる施設で主として当該換地計画に係る区域内に居住する者の利便に供するものの用に新たに供すべき土地については、換地計画において、一定の土地を換地として定めないで、その土地を当該施設の用に供すべき宅地として定めることができる。


この場合においては、この土地は、換地計画において、換地とみなされるものとする。

4項

文化財保護法昭和二十五年法律第二百十四号)の規定により重要文化財 又は史跡名勝天然記念物として指定された建造物 その他の土地の定着物でその文化財としての性質上これを移転することが適当でないものの所在する宅地については、これらの定着物の移転の必要を生じないように、換地計画において換地を定めなければならない。

5項

第一項第一号から第五号までに掲げる施設で主として当該換地計画に係る区域内に居住する者の利便に供するものの用に供している宅地 又はその用に供すべき土地については、換地計画において、金銭により清算すべき額に関し特別の定めをすることができる。

6項

第一項第六号に掲げる宅地については、土地区画整理事業の施行により当該宅地に存する公共施設に代わるべき公共施設が設置され、その結果、当該公共施設が廃止される場合 その他特別の事情のある場合においては、換地計画において、当該宅地について換地を定めないことができる。

7項

第三条第四項 若しくは第五項第三条の二 又は第三条の三の規定による施行者は、前各項の規定により換地計画において特別の定めをしようとする場合においては、土地区画整理審議会の同意を得なければならない。