日本国憲法

# 昭和二十一年憲法 #

第七章 財政

分類 憲法
カテゴリ   憲法
最終編集日 : 2024年 11月20日 17時14分


1項

国の財政を処理する権限は、国会の議決に基いて、これを行使しなければならない。

1項

あらたに租税を課し、又は現行の租税を変更するには、法律 又は法律の定める条件によることを必要とする。

1項

国費を支出し、又は国が債務を負担するには、国会の議決に基くことを必要とする。

1項

内閣は、毎会計年度の予算を作成し、国会に提出して、その審議を受け議決を経なければならない。

1項

予見し難い予算の不足に充てるため、国会の議決に基いて予備費を設け、内閣の責任でこれを支出することができる。

○2項

すべて予備費の支出については、内閣は、事後に国会の承諾を得なければならない。

1項

すべて皇室財産は、国に属する。


すべて皇室の費用は、予算に計上して国会の議決を経なければならない。

1項

公金 その他の公の財産は、宗教上の組織 若しくは団体の使用、便益 若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育 若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。

1項

国の収入支出の決算は、すべて毎年会計検査院がこれを検査し、内閣は、次の年度に、その検査報告とともに、これを国会に提出しなければならない。

○2項

会計検査院の組織 及び権限は、法律でこれを定める。

1項

内閣は、国会 及び国民に対し、定期に、少くとも毎年一回、国の財政状況について報告しなければならない。