海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律

# 平成二十一年法律第五十五号 #
略称 : 海賊対処法 

第二条 # 定義

@ 施行日 : 令和四年六月十七日 ( 2022年 6月17日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第六十八号による改正

1項

この法律において「海賊行為」とは、船舶(軍艦 及び各国政府が所有し 又は運航する船舶を除く)に乗り組み 又は乗船した者が、私的目的で、公海(海洋法に関する国際連合条約に規定する排他的経済水域を含む。)又は我が国の領海 若しくは内水において行う次の各号のいずれかの行為をいう。

一 号

暴行 若しくは脅迫を用い、又はその他の方法により人を抵抗不能の状態に陥れて、航行中の他の船舶を強取し、又はほしいままにその運航を支配する行為

二 号

暴行 若しくは脅迫を用い、又はその他の方法により人を抵抗不能の状態に陥れて、航行中の他の船舶内にある財物を強取し、又は財産上不法の利益を得、若しくは他人にこれを得させる行為

三 号

第三者に対して財物の交付 その他義務のない行為をすること 又は権利を行わないことを要求するための人質にする目的で、航行中の他の船舶内にある者を略取する行為

四 号

強取され若しくはほしいままにその運航が支配された航行中の他の船舶内にある者 又は航行中の他の船舶内において略取された者を人質にして、第三者に対し、財物の交付 その他義務のない行為をすること 又は権利を行わないことを要求する行為

五 号

前各号いずれかに係る海賊行為をする目的で、航行中の他の船舶に侵入し、又はこれを損壊する行為

六 号

第一号から第四号までいずれかに係る海賊行為をする目的で、船舶を航行させて、航行中の他の船舶に著しく接近し、若しくはつきまとい、又はその進行を妨げる行為

七 号

第一号から第四号までいずれかに係る海賊行為をする目的で、凶器を準備して船舶を航行させる行為