特定複合観光施設区域整備法

# 平成三十年法律第八十号 #
略称 : IR法  IR整備法 

第四十一条 # 免許の基準等

@ 施行日 : 令和六年四月一日 ( 2024年 4月1日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第九十七号

1項

カジノ管理委員会は、第三十九条の免許の申請があったときは、当該申請が次に掲げる基準に適合するかどうかを審査しなければならない。

一 号

申請者が、人的構成に照らして、カジノ事業を的確に遂行することができる能力を有し、かつ、十分な社会的信用を有する者であること。

二 号
申請者の役員が十分な社会的信用を有する者であること。
三 号

出資、融資、取引 その他の関係を通じて申請者の事業活動に支配的な影響力を有する者が十分な社会的信用を有する者であること。

四 号

申請者の主要株主等基準値以上の数の議決権等の保有者(営業に関し成年者と同一の行為能力を有しない未成年者であるときは、その法定代理人(法定代理人が法人であるときは、その役員を含む。以下同じ。)及び当該主要株主等基準値以上の数の議決権等の保有者が法人等であるときはその役員が十分な社会的信用を有する者であること。

五 号

当該申請に係る特定複合観光施設区域の施設土地権利者(営業に関し成年者と同一の行為能力を有しない未成年者であるときは、その法定代理人)及び当該施設土地権利者が法人であるときはその役員が十分な社会的信用を有する者であること。

六 号

申請者がカジノ事業を健全に遂行するに足りる財産的基礎を有し、かつ、当該カジノ事業に係る収支の見込みが良好であること。

七 号

申請認定区域整備計画に記載された特定複合観光施設区域におけるカジノ施設の数が一を超えず、かつ、当該カジノ施設のカジノ行為区画のうち専らカジノ行為の用に供されるものとしてカジノ管理委員会規則で定める部分の床面積の合計が、カジノ事業の健全な運営を図る見地から適当であると認められるものとして政令で定める面積を超えないこと。

八 号

カジノ施設の構造 及び設備がカジノ管理委員会規則で定める技術上の基準に適合すること。

九 号

使用しようとする電磁的カジノ関連機器等が、第百五十一条第一項 又は第二項の検定に合格した型式の電磁的カジノ関連機器等であること。

十 号

使用しようとする非電磁的カジノ関連機器等が、第百五十六条第一項の表示が付され、かつ、カジノ管理委員会規則で定める技術上の基準(第七十四条第一項 及び第百五十四条第一項第一号において「技術基準」という。)に適合すること。

十一 号

定款 及び第五十三条第一項の業務方法書の規定が、法令に適合し、かつ、カジノ事業を適正に遂行するために十分なものであること。

十二 号

第五十四条第一項のカジノ施設利用約款が、法令に適合し、かつ、カジノ管理委員会規則で定める基準に適合するものであること。

十三 号

第五十五条第一項の依存防止規程が、法令に適合し、かつ、カジノ行為に対する依存を防止するために十分なものであること。

十四 号

第五十六条第一項の犯罪収益移転防止規程が、法令に適合し、かつ、カジノ事業における犯罪による収益の移転防止(犯罪による収益の移転防止に関する法律平成十九年法律第二十二号。以下「犯罪収益移転防止法」という。第一条に規定する犯罪による収益の移転防止をいう。)のために十分なものであること。

十五 号

カジノ行為区画内関連業務を行おうとするときは、当該カジノ行為区画内関連業務がカジノ事業の健全な運営に支障を及ぼすおそれがないものであること。

2項

カジノ管理委員会は、第三十九条の免許の申請について、次の各号に掲げる事由のいずれかに該当するとき、又は申請書 若しくはその添付書類のうちに虚偽の記載があり、若しくは重要な事実の記載が欠けているときは、当該免許を与えてはならない。

一 号

申請者が次のイからヘまでに掲げる者のいずれかに該当すること。

申請認定区域整備計画に記載された認定設置運営事業者でない者

第四十九条 若しくは第二百四条第三項の規定により第三十九条の免許を取り消され、第百三十条において準用する第四十九条の規定 若しくは第二百六条第三項の規定により第百二十四条の免許を取り消され、第百四十九条において準用する第四十九条第四号除く)の規定 若しくは第二百八条第二項の規定により第百四十三条第一項の許可を取り消され、第百五十条第二項において準用する第百四十九条において準用する第四十九条第四号除く)の規定 若しくは第二百九条の規定により第百五十条第一項の認定を取り消され、第百六十九条 若しくは第二百十条第二項の規定により第百五十九条第一項の規定による指定を取り消され、若しくはこの法律に相当する外国の法令の規定により当該外国において受けているこれらの免許、許可、認定 若しくは指定に相当する行政処分を取り消され、又はこれらの免許、許可、認定 若しくは指定 若しくはこれらに相当する行政処分の更新を拒否され、当該取消し 又は更新の拒否の日から起算して五年を経過しない者

第六十二条第一項 若しくは第二百五条第二項の規定により第五十八条第一項 若しくは第四項ただし書の認可を取り消され、第百三十一条において準用する第六十二条第一項の規定 若しくは第二百五条第二項の規定により第百三十一条において準用する第五十八条第一項 若しくは第四項ただし書の認可を取り消され、第百三十九条第一項 若しくは第二百七条第二項の規定により第百三十六条第一項 若しくは第五項ただし書の認可を取り消され、第百六十四条において準用する第六十二条第一項の規定 若しくは第二百五条第二項の規定により第百六十四条において準用する第五十八条第一項 若しくは第四項ただし書の認可を取り消され、又はこの法律に相当する外国の法令の規定により当該外国において受けているこれらの認可に相当する行政処分を取り消され、当該取消しの日から起算して五年を経過しない者

若しくはに規定する免許、許可、認定、指定 若しくは認可の取消しに係る聴聞の期日 及び場所が公示された日 若しくは 若しくはに規定するこれらに相当する行政処分の取消しの日前六十日以内に当該免許、許可、認定、指定 若しくは認可 若しくはこれらに相当する行政処分を取り消された法人等の役員であった者 又はこれらの免許、許可、認定 若しくは指定 若しくはこれらに相当する行政処分の更新を拒否された法人等の役員であった者で、当該取消し 又は更新の拒否の日から起算して五年を経過しないもの

第二百四条第八項第二百六条第七項第二百八条第四項 若しくは第二百十条第四項の規定により解任を命ぜられ、又はこの法律に相当する外国の法令の規定により解任を命ぜられた役員で、当該解任の日から起算して五年を経過しないもの

この法律 若しくはこれに相当する外国の法令の規定に違反し、又は組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律平成十一年法律第百三十六号。以下「組織的犯罪処罰法」という。第十七条の罪、犯罪収益移転防止法第三十一条の罪 その他政令で定める罪を犯し、罰金の刑(これに相当する外国の法令による刑を含む。)に処せられ、当該刑の執行を終わり、又は当該刑の執行を受けることがなくなった日から起算して五年を経過しない者

二 号

申請者の役員のうちに次の 又はに掲げる者のいずれかに該当する者があること。

個人であるときは、次の(1)から(9)までに掲げる者のいずれかに該当する者

(1)

二十歳未満の者

(2)

破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者 又は外国の法令上これと同様に取り扱われている者

(3)

前号ハからホまでに掲げる者のいずれかに該当する者

(4)

第百十九条 若しくは第二百四条第七項の規定により第百十四条の確認を取り消され、第百三十四条第二項において準用する第百十九条の規定 若しくは第二百六条第六項の規定により第百三十四条第一項の確認を取り消され、第百五十八条第三項において準用する第百十九条の規定 若しくは第二百八条第三項の規定により第百五十八条第一項の確認を取り消され、第百六十五条第二項において準用する第百十九条の規定 若しくは第二百十条第三項の規定により第百六十五条第一項の確認を取り消され、若しくはこの法律に相当する外国の法令の規定により当該外国において受けているこれらの確認に相当する行政処分を取り消され、又はこれらの確認 若しくはこれらに相当する行政処分の更新を拒否された場合における当該確認 又はこれに相当する行政処分に係る従業者であって、当該取消し 又は更新の拒否の日から起算して五年を経過しないもの(当該取消し 又は更新の拒否について当該従業者の責めに帰すべき事由があるときに限る

(5)
禁錮以上の刑(これに相当する外国の法令による刑を含む。)に処せられ、当該刑の執行を終わり、又は当該刑の執行を受けることがなくなった日から起算して五年を経過しない者
(6)

この法律 若しくはこれに相当する外国の法令の規定に違反し、又は刑法第百八十五条 若しくは第百八十七条の罪、組織的犯罪処罰法第九条第一項から第三項まで第十条第十一条 若しくは第十七条の罪、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律平成三年法律第七十七号。以下「暴力団対策法」という。第四十六条から第四十九条まで第五十条第一号に係る部分に限る)若しくは第五十一条の罪、犯罪収益移転防止法第二十五条から第三十一条までの罪 その他政令で定める罪を犯し、罰金の刑(これに相当する外国の法令による刑を含む。)に処せられ、当該刑の執行を終わり、又は当該刑の執行を受けることがなくなった日から起算して五年を経過しない者

(7)
アルコール、麻薬、大麻、あへん 又は覚醒剤の中毒者
(8)

暴力団対策法第二条第六号に規定する暴力団員(以下この(8)において「暴力団員」という。)又は暴力団員でなくなった日から起算して五年を経過しない者

(9)

心身の故障によりカジノ事業を的確に遂行することができない者としてカジノ管理委員会規則で定めるもの

法人であるときは、前号ロからヘまでに掲げる者のいずれかに該当する者

三 号

出資、融資、取引 その他の関係を通じて申請者の事業活動に支配的な影響力を有する者のうちに前号イ(9)除く)又はに掲げる者のいずれかに該当する者があること。

四 号

申請者の主要株主等基準値以上の数の議決権等の保有者のうちに第六十条第二項各号に掲げる者のいずれかに該当する者があること。

五 号

当該申請に係る特定複合観光施設区域の施設土地権利者のうちに第百三十八条第二項において準用する第六十条第二項各号に掲げる者のいずれかに該当する者があること。

3項

カジノ管理委員会は、第一項各号に掲げる基準に照らし必要があると認めるときは、第三十九条の免許に条件を付し、及びこれを変更することができる。

4項

カジノ管理委員会は、第三十九条の免許については、その申請に係る特定複合観光施設について認定施設供用事業者がある場合には、当該特定複合観光施設に係る第百二十四条の免許を与えるときでなければ、これを与えてはならない。