自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律

# 昭和五十五年法律第八十七号 #

第五条 # 自転車等の駐車対策の総合的推進


1項

地方公共団体 又は道路管理者は、通勤、通学、買物等のための自転車等の利用の増大に伴い、自転車等の駐車需要の著しい地域 又は自転車等の駐車需要の著しくなることが予想される地域においては、一般公共の用に供される自転車等駐車場の設置に努めるものとする。

2項

鉄道事業者は、鉄道の駅の周辺における前項の自転車等駐車場の設置が円滑に行われるように、地方公共団体 又は道路管理者との協力体制の整備に努めるとともに、地方公共団体 又は道路管理者から同項の自転車等駐車場の設置に協力を求められたときは、その事業との調整に努め、鉄道用地の譲渡、貸付け その他の措置を講ずることにより、当該自転車等駐車場の設置に積極的に協力しなければならない。


ただし、鉄道事業者が自ら旅客の利便に供するため、自転車等駐車場を設置する場合は、この限りでない。

3項

官公署、学校、図書館、公会堂等公益的施設の設置者 及び百貨店、スーパーマーケット、銀行、遊技場等自転車等の大量の駐車需要を生じさせる施設の設置者は、周辺の土地利用状況を勘案し、その施設の利用者のために必要な自転車等駐車場を、当該施設 若しくはその敷地内 又はその周辺に設置するように努めなければならない。

4項

地方公共団体は、商業地域、近隣商業地域 その他 自転車等の駐車需要の著しい地域内で条例で定める区域内において百貨店、スーパーマーケット、銀行、遊技場等自転車等の大量の駐車需要を生じさせる施設で条例で定めるものを新築し、又は増築しようとする者に対し、条例で、当該施設 若しくはその敷地内 又はその周辺に自転車等駐車場を設置しなければならない旨を定めることができる。

5項

都道府県公安委員会は、自転車等駐車場の整備と相まつて、歩行者 及び自転車利用者の通行の安全を確保するための計画的な交通規制の実施を図るものとする。

6項

地方公共団体、道路管理者、都道府県警察、鉄道事業者等は、駅前広場等の良好な環境を確保し、その機能の低下を防止するため、必要があると認めるときは、法令の規定に基づき、相互に協力して、道路に駐車中の自転車等の整理、放置自転車等(自転車等駐車場以外の場所に置かれている自転車等であつて、当該自転車等の利用者が当該自転車等を離れて直ちに移動することができない状態にあるものをいう。以下同じ。)の撤去等に努めるものとする。