逃亡犯罪人引渡法

# 昭和二十八年法律第六十八号 #

第二条 # 引渡に関する制限

@ 施行日 : 令和四年六月十七日 ( 2022年 6月17日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第六十八号による改正

1項

左の各号の一に該当する場合には、逃亡犯罪人を引き渡してはならない


但し第三号第四号第八号 又は第九号に該当する場合において、引渡条約に別段の定があるときは、この限りでない。

一 号

引渡犯罪が政治犯罪であるとき。

二 号

引渡の請求が、逃亡犯罪人の犯した政治犯罪について審判し、又は刑罰を執行する目的でなされたものと認められるとき。

三 号

引渡犯罪が請求国の法令により死刑 又は無期 若しくは長期三年以上の拘禁刑にあたるものでないとき。

四 号

引渡犯罪に係る行為が日本国内において行なわれたとした場合において、当該行為が日本国の法令により死刑 又は無期 若しくは長期三年以上の懲役 若しくは禁錮に処すべき罪にあたるものでないとき。

五 号

引渡犯罪に係る行為が日本国内において行われ、又は引渡犯罪に係る裁判が日本国の裁判所において行われたとした場合において、日本国の法令により逃亡犯罪人に刑罰を科し、又はこれを執行することができないと認められるとき。

六 号

引渡犯罪について請求国の有罪の裁判がある場合を除き、逃亡犯罪人がその引渡犯罪に係る行為を行つたことを疑うに足りる相当な理由がないとき。

七 号

引渡犯罪に係る事件が日本国の裁判所に係属するとき、又はその事件について日本国の裁判所において確定判決を経たとき。

八 号

逃亡犯罪人の犯した引渡犯罪以外の罪に係る事件が日本国の裁判所に係属するとき、又はその事件について逃亡犯罪人が日本国の裁判所において刑に処せられ、その執行を終らず、若しくは執行を受けないこととなつていないとき。

九 号

逃亡犯罪人が日本国民であるとき。