刑事確定訴訟記録法

# 昭和六十二年法律第六十四号 #

第四条 # 保管記録の閲覧

@ 施行日 : 令和四年六月十七日 ( 2022年 6月17日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第六十八号による改正

1項

保管検察官は、請求があつたときは、保管記録(刑事訴訟法第五十三条第一項の訴訟記録に限る次項において同じ。)を閲覧させなければならない。


ただし同条第一項ただし書に規定する事由がある場合は、この限りでない。

2項

保管検察官は、保管記録が刑事訴訟法第五十三条第三項に規定する事件のものである場合を除き、次に掲げる場合には、保管記録(第二号の場合にあつては、終局裁判の裁判書を除く)を閲覧させないものとする。


ただし、訴訟関係人 又は閲覧につき正当な理由があると認められる者から閲覧の請求があつた場合については、この限りでない。

一 号

保管記録が弁論の公開を禁止した事件のものであるとき。

二 号

保管記録に係る被告事件が終結した後三年を経過したとき。

三 号

保管記録を閲覧させることが公の秩序 又は善良の風俗を害することとなるおそれがあると認められるとき。

四 号

保管記録を閲覧させることが犯人の改善 及び更生を著しく妨げることとなるおそれがあると認められるとき。

五 号

保管記録を閲覧させることが関係人の名誉 又は生活の平穏を著しく害することとなるおそれがあると認められるとき。

六 号

保管記録を閲覧させることが裁判員、補充裁判員、選任予定裁判員 又は裁判員候補者の個人を特定させることとなるおそれがあると認められるとき。

3項

第一項の規定は、刑事訴訟法第五十三条第一項の訴訟記録以外の保管記録について、訴訟関係人 又は閲覧につき正当な理由があると認められる者から閲覧の請求があつた場合に準用する。

4項

保管検察官は、保管記録を閲覧させる場合において、その保存のため適当と認めるときは、原本の閲覧が必要である場合を除き、その謄本を閲覧させることができる。