南極地域の環境の保護に関する法律

# 平成九年法律第六十一号 #
略称 : 南極保護法  南極環境保護法 

第三条 # 定義

@ 施行日 : 令和四年六月十七日 ( 2022年 6月17日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第六十八号による改正

1項

この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

一 号

南極地域

南緯六十度以南の陸域(氷棚 及びその上空の部分を含む。以下同じ。)及び海域(氷棚の区域については、その下の海中の部分に限る。以下同じ。)をいう。

二 号

南極地域の固有の価値

南極地域の科学上、歴史上 若しくは芸術上の価値 又は原生の状態を維持していることの価値をいう。

三 号

南極地域活動

南極地域においてする科学的調査、観光 その他の活動(一定の目的のためにする一連の行為をいう。)をいう。

四 号

南極地域活動計画

一 又は二以上の南極地域活動に係る一の計画をいう。

五 号

南極特別保護地区

議定書附属書Ⅴ第三条1 又はの規定により指定された南極特別保護地区であって、環境省令で定めるものをいう。

六 号

特定活動

南極地域の海域においてする次に掲げる南極地域活動(次に掲げる南極地域活動以外の南極地域活動と一体となって行われるものを除く)をいう。

南極地域の海域に生息し、又は生育する水産動植物の採捕であって当該採捕を制限し、又は禁止する法令の規定(政令で定めるものに限る)に反することなく行われるもの 及びこれに付随する環境省令で定める行為

船舶の航行 又は航空機の飛行(南極特別保護地区への立入りを除く)及びこれらに付随する環境省令で定める行為

科学的調査であってその結果を公表することとされているもの(に掲げるものを除く

七 号

南極環境構成要素

南極地域の大気、南極地域の水、南極地域に生息し、又は生育する動植物 その他の南極地域の環境の構成要素(南極地域の気象 その他のこれらの構成要素の現象 又は状態を含む。)であって、環境省令で定めるものをいう。

八 号

南極環境影響

南極地域活動が南極環境構成要素に及ぼす影響をいう。

九 号

鉱物資源活動

鉱物(石炭、亜炭、石油 及び天然ガスを含む。)の探鉱 及び採鉱をいう。

十 号

南極哺

乳類 哺乳綱に属する種であってその個体が南極地域に生息するものとして環境省令で定めるものの生きている個体をいう。

十一 号

南極鳥類

鳥綱に属する種であってその個体が南極地域に生息するものとして環境省令で定めるものの生きている個体をいう。

十二 号

廃棄物

南極地域の陸域(上空を除く。以下 この号において同じ。)において発生し、又は南極地域の陸域に持ち込まれた固形状 又は液状の不要物をいう。

十三 号

南極史跡記念物

議定書附属書Ⅴ第八条5後段に規定する史跡 及び歴史的記念物の一覧表に掲げられた史跡 及び歴史的記念物であって、環境省令で定めるものをいう。