感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

# 平成十年法律第百十四号 #
略称 : 感染症予防法  感染症法 

第十三条 # 獣医師の届出

@ 施行日 : 令和六年四月一日 ( 2024年 4月1日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第九十六号による改正

1項

獣医師は、一類感染症、二類感染症、三類感染症、四類感染症 又は新型インフルエンザ等感染症のうちエボラ出血熱、マールブルグ病 その他の政令で定める感染症ごとに当該感染症を人に感染させるおそれが高いものとして政令で定めるサル その他の動物について、当該動物が当該感染症にかかり、又はかかっている疑いがあると診断したときは、直ちに、当該動物の所有者(所有者以外の者が管理する場合においては、その者。以下この条において同じ。)の氏名 その他厚生労働省令で定める事項を最寄りの保健所長を経由して都道府県知事に届け出なければならない。


ただし、当該動物が実験のために当該感染症に感染させられている場合は、この限りでない。

2項

前項の政令で定める動物の所有者は、獣医師の診断を受けない場合において、当該動物が同項の政令で定める感染症にかかり、又はかかっている疑いがあると認めたときは、同項の規定による届出を行わなければならない。


ただし、当該動物が実験のために当該感染症に感染させられている場合は、この限りでない。

3項

前二項の規定による届出を受けた都道府県知事は、直ちに、当該届出の内容を、電磁的方法により厚生労働大臣に報告しなければならない。

4項

都道府県知事は、次の各号に掲げる動物について第一項 又は第二項の規定による届出を受けたときは、当該届出の内容を、電磁的方法により当該各号に定める者に通報しなければならない。

一 号

その管轄する区域外において飼育されていた動物当該動物が飼育されていた場所を管轄する都道府県知事(その場所が保健所設置市等の区域内にある場合にあっては、その場所を管轄する保健所設置市等の長 及び都道府県知事

二 号

その管轄する区域内における保健所設置市等の長が管轄する区域内において飼育されていた動物当該動物が飼育されていた場所を管轄する保健所設置市等の長

5項

前二項の規定は、保健所設置市等の長が第一項 又は第二項の規定による届出を受けた場合について準用する。


この場合において、

第三項
厚生労働大臣」とあるのは
「厚生労働大臣 及び当該保健所設置市等の区域を管轄する都道府県知事(次項各号において「管轄都道府県知事」という。)」と、

前項第一号 及び第二号
その管轄する」とあるのは
「管轄都道府県知事の管轄する」と、

同号
保健所設置市等の長が」とあるのは
「当該保健所設置市等以外の保健所設置市等の長が」と

読み替えるものとする。

6項

前条第六項の規定は第一項の規定による届出をすべき獣医師について、同条第七項の規定は第三項 又は第四項これらの規定を前項において準用する場合を含む。)の規定による報告 又は通報をすべき者について、それぞれ準用する。


この場合において、

同条第六項
内容を報告等」とあるのは
「内容を次条第三項 又は第四項これらの規定を同条第五項において準用する場合を含む。)の規定による報告 又は通報(以下この条において「報告等」という。)」と、

同条第七項
第一項」とあるのは
次条第一項」と、

前二項」とあるのは
同条第六項において読み替えて準用する前項」と

読み替えるものとする。

7項

第一項 及び第三項から前項までの規定は獣医師が第一項の政令で定める動物の死体について当該動物が同項の政令で定める感染症にかかり、又はかかっていた疑いがあると検案した場合について、第二項から前項までの規定は所有者が第一項の政令で定める動物の死体について当該動物が同項の政令で定める感染症にかかり、又はかかっていた疑いがあると認めた場合について準用する。