民事執行法

# 昭和五十四年法律第四号 #
略称 : 民執法 

第三十六条 # 執行文付与に対する異議の訴え等に係る執行停止の裁判

@ 施行日 : 令和六年四月一日 ( 2024年 4月1日 )
@ 最終更新 : 令和五年法律第十七号による改正

1項

執行文付与に対する異議の訴え 又は請求異議の訴えの提起があつた場合において、異議のため主張した事情が法律上理由があるとみえ、かつ、事実上の点について疎明があつたときは、受訴裁判所は、申立てにより、終局判決においての裁判をするまでの間、担保を立てさせ、若しくは立てさせないで強制執行の停止を命じ、又はこれとともに、担保を立てさせて強制執行の続行を命じ、若しくは担保を立てさせて既にした執行処分の取消しを命ずることができる。


急迫の事情があるときは、裁判長も、これらの処分を命ずることができる。

2項

前項の申立てについての裁判は、口頭弁論を経ないですることができる。

3項

第一項に規定する事由がある場合において、急迫の事情があるときは、執行裁判所は、申立てにより、同項の規定による裁判の正本を提出すべき期間を定めて、同項に規定する処分を命ずることができる。


この裁判は、執行文付与に対する異議の訴え 又は請求異議の訴えの提起前においても、することができる。

4項

前項の規定により定められた期間を経過したとき、又はその期間内に第一項の規定による裁判が執行裁判所 若しくは執行官に提出されたときは、前項の裁判は、その効力を失う。

5項

第一項 又は第三項の申立てについての裁判に対しては、不服を申し立てることができない