海上保安庁法

# 昭和二十三年法律第二十八号 #

第十八条

@ 施行日 : 令和四年六月十七日 ( 2022年 6月17日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第六十八号による改正

1項

海上保安官は、海上における犯罪が正に行われようとするのを認めた場合 又は天災事変、海難、工作物の損壊、危険物の爆発等危険な事態がある場合であつて、人の生命 若しくは身体に危険が及び、又は財産に重大な損害が及ぶおそれがあり、かつ、急を要するときは、他の法令に定めのあるもののほか、次に掲げる措置を講ずることができる。

一 号
船舶の進行を開始させ、停止させ、又はその出発を差し止めること。
二 号
航路を変更させ、又は船舶を指定する場所に移動させること。
三 号

乗組員、旅客 その他船内にある者(以下「乗組員等」という。)を下船させ、又はその下船を制限し、若しくは禁止すること。

四 号
積荷を陸揚げさせ、又はその陸揚げを制限し、若しくは禁止すること。
五 号
他船 又は陸地との交通を制限し、又は禁止すること。
六 号

前各号に掲げる措置のほか、海上における人の生命 若しくは身体に対する危険 又は財産に対する重大な損害を及ぼすおそれがある行為を制止すること。

2項

海上保安官は、船舶の外観、航海の態様、乗組員等の異常な挙動 その他周囲の事情から合理的に判断して、海上における犯罪が行われることが明らかであると認められる場合 その他海上における公共の秩序が著しく乱されるおそれがあると認められる場合であつて、他に適当な手段がないと認められるときは、前項第一号 又は第二号に掲げる措置を講ずることができる。