退去等命令が発せられた後に当該発せられた退去等命令の申立ての理由となった身体に対する暴力 又は生命等に対する脅迫と同一の事実を理由とする退去等命令の再度の申立てがあったときは、裁判所は、配偶者と共に生活の本拠としている住居から転居しようとする被害者がその責めに帰することのできない事由により当該発せられた命令の期間までに当該住居からの転居を完了することができないこと その他の退去等命令を再度発する必要があると認めるべき事情があるときに限り、退去等命令を発するものとする。
ただし、当該退去等命令を発することにより当該配偶者の生活に特に著しい支障を生ずると認めるときは、当該退去等命令を発しないことができる。