国は、世界最高水準の医療の提供に必要な医療分野の研究開発の推進 及びその成果の円滑な実用化を図るため、医療分野の研究開発に関し、基礎的な研究開発から実用化のための研究開発までの一貫した研究開発の推進、研究機関における研究開発の成果の移転のための体制の整備、研究開発の成果に係る情報の提供 その他の施策を講ずるものとする。
健康・医療戦略推進法
第二章 基本的施策
国は、世界最高水準の医療の提供に必要な医療分野の研究開発が円滑かつ効果的に行われるよう、研究機関における医療分野の研究開発 及び臨床研究において中核的な役割を担う医療機関における臨床研究の環境の整備 その他の施策を講ずるものとする。
国は、研究機関、医療機関 又は事業者が、医療分野の研究開発を行うに当たっては、法令 及び研究開発に関する行政指導指針(行政手続法(平成五年法律第八十八号)第二条第八号ニの行政指導指針をいう。)を遵守し、生命倫理への配慮 及び個人情報の適切な管理を行うよう、医療分野の研究開発の公正かつ適正な実施の確保に必要な施策を講ずるものとする。
国は、医療分野の研究開発の成果である新たな医薬品等の実用化が迅速かつ安全に図られるよう、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第十四条、第二十三条の二の五 又は第二十三条の二十五の規定による医薬品等の承認のための審査 その他の医薬品等の実用化のために必要な手続の迅速かつ的確な実施を可能とする審査体制の整備 その他の施策を講ずるものとする。
国は、医療分野の研究開発の成果の実用化に際し、その品質、有効性 及び安全性を科学的知見に基づき適正かつ迅速に予測、評価 及び判断することに関する科学の振興に必要な体制の整備、人材の確保、養成 及び資質の向上 その他の施策を講ずるものとする。
国は、健康長寿社会の形成に資する新たな産業活動の活性化を図るため、医療分野の研究開発の成果の企業化の促進 その他の新たな産業活動の創出 及びその海外における展開の促進に必要な施策を講ずるものとする。
国は、国民が広く健康・医療に関する先端的研究開発 及び新産業創出に対する関心と理解を深めるよう、健康・医療に関する先端的研究開発 及び新産業創出に関する教育 及び学習の振興、広報活動の充実 その他の必要な施策を講ずるものとする。
国は、地方公共団体、研究機関、医療機関 及び事業者と緊密な連携協力を図りながら、健康・医療に関する先端的研究開発 及び新産業創出に関する専門的知識を有する人材の確保、養成 及び資質の向上に必要な施策を講ずるものとする。