国家公務員退職手当法

# 昭和二十八年法律第百八十二号 #

第十五条 # 退職をした者の退職手当の返納

@ 施行日 : 令和五年四月一日 ( 2023年 4月1日 )
@ 最終更新 : 令和三年法律第六十二号による改正

1項

退職をした者に対し当該退職に係る一般の退職手当等の額が支払われた後において、次の各号いずれかに該当するときは、当該退職に係る退職手当管理機関は、当該退職をした者に対し、第十二条第一項に規定する政令で定める事情のほか、当該退職をした者の生計の状況を勘案して、当該一般の退職手当等の額(当該退職をした者が当該一般の退職手当等の支給を受けていなければ第十条第二項第五項 又は第七項の規定による退職手当の支給を受けることができた者(次条 及び第十七条において「失業手当受給可能者」という。)であつた場合には、これらの規定により算出される金額(次条 及び第十七条において「失業者退職手当額」という。)を除く)の全部 又は一部の返納を命ずる処分を行うことができる。

一 号
当該退職をした者が基礎在職期間中の行為に係る刑事事件に関し禁錮以上の刑に処せられたとき。
二 号
当該退職をした者が当該一般の退職手当等の額の算定の基礎となる職員としての引き続いた在職期間中の行為に関し定年前再任用短時間勤務職員等に対する免職処分を受けたとき。
三 号

当該退職手当管理機関が、当該退職をした者(定年前再任用短時間勤務職員等に対する免職処分の対象となる職員を除く)について、当該一般の退職手当等の額の算定の基礎となる職員としての引き続いた在職期間中に懲戒免職等処分を受けるべき行為をしたと認めたとき。

2項

前項の規定にかかわらず、当該退職をした者が第十条第一項第四項 又は第六項の規定による退職手当の額の支払を受けている場合(受けることができる場合を含む。)における当該退職に係る一般の退職手当等については、当該退職に係る退職手当管理機関は、前項の規定による処分を行うことができない

3項

第一項第三号に該当するときにおける同項の規定による処分は、当該退職の日から五年以内に限り、行うことができる。

4項

退職手当管理機関は、第一項の規定による処分を行おうとするときは、当該処分を受けるべき者の意見を聴取しなければならない。

5項

行政手続法第三章第二節第二十八条除く)の規定は、前項の規定による意見の聴取について準用する。

6項

第十二条第二項の規定は、第一項の規定による処分について準用する。