意匠法

# 昭和三十四年法律第百二十五号 #

第三十条 # 無効審判の請求登録前の実施による通常実施権

@ 施行日 : 令和六年一月一日 ( 2024年 1月1日 )
@ 最終更新 : 令和五年法律第五十一号

1項

次の各号いずれかに該当する者であつて、意匠登録無効審判の請求の登録前に、意匠登録が第四十八条第一項各号いずれかに該当することを知らないで、日本国内において当該意匠 又はこれに類似する意匠の実施である事業をしているもの 又はその事業の準備をしているものは、その実施 又は準備をしている意匠 及び事業の目的の範囲内において、当該意匠権 又はその意匠登録を無効にした際 現に存する専用実施権について通常実施権を有する。

一 号

同一 又は類似の意匠についての二以上の意匠登録のうち、その一を無効にした場合における原意匠権者

二 号
意匠登録を無効にして同一 又は類似の意匠について正当権利者に意匠登録をした場合における原意匠権者
三 号

前二号に掲げる場合において、意匠登録無効審判の請求の登録の際 現にその無効にした意匠登録に係る意匠権についての専用実施権 又はその意匠権 若しくは専用実施権についての通常実施権を有する者

2項

当該意匠権者 又は専用実施権者は、前項の規定により通常実施権を有する者から相当の対価を受ける権利を有する。