意匠法

# 昭和三十四年法律第百二十五号 #

第六十三条 # 証明等の請求

@ 施行日 : 令和六年一月一日 ( 2024年 1月1日 )
@ 最終更新 : 令和五年法律第五十一号

1項

何人も、特許庁長官に対し、意匠登録に関し、証明、書類の謄本 若しくは抄本の交付、書類、ひな形 若しくは見本の閲覧 若しくは謄写 又は意匠原簿のうち磁気テープをもつて調製した部分に記録されている事項を記載した書類の交付を請求することができる。


ただし、次に掲げる書類、ひな形 又は見本については、特許庁長官が秘密を保持する必要があると認めるときは、この限りでない。

一 号
願書、願書に添付した図面、写真、ひな形 若しくは見本 又は意匠登録出願の審査に係る書類であつて、意匠登録がされていないもの
二 号

第十四条第一項の規定により秘密にすることを請求した意匠に関する書類、ひな形 又は見本

三 号

判定に係る書類であつて、当事者から当該当事者の保有する営業秘密(不正競争防止法平成五年法律第四十七号第二条第六項に規定する営業秘密をいう。次号 及び第六号において同じ。)が記載された旨の申出があつたもの

四 号

裁定に係る書類であつて、当事者、当事者以外の者であつてその意匠登録に関し登録した権利を有するもの 又は第三十三条第七項において準用する特許法第八十四条の二の規定により意見を述べた通常実施権者からこれらの者の保有する営業秘密が記載された旨の申出があつたもの

五 号
拒絶査定不服審判 又は補正却下決定不服審判に係る書類であつて、当該事件に係る意匠登録出願について意匠登録がされていないもの
六 号
意匠登録無効審判 又はその審判の確定審決に対する再審に係る書類であつて、当事者 又は参加人から当該当事者 又は参加人の保有する営業秘密が記載された旨の申出があつたもの
七 号
個人の名誉 又は生活の平穏を害するおそれがあるもの
八 号
公の秩序 又は善良の風俗を害するおそれがあるもの
2項

特許庁長官は、前項第一号から第七号までに掲げる書類、ひな形 又は見本について、同項本文の請求を認めるときは、当該書類、ひな形 又は見本を提出した者に対し、その旨 及びその理由を通知しなければならない。

3項

意匠登録に関する書類 及び意匠原簿のうち磁気テープをもつて調製した部分については、行政機関の保有する情報の公開に関する法律平成十一年法律第四十二号)の規定は、適用しない

4項

意匠登録に関する書類 及び意匠原簿のうち磁気テープをもつて調製した部分に記録されている保有個人情報(個人情報の保護に関する法律平成十五年法律第五十七号第六十条第一項に規定する保有個人情報をいう。)については、同法第五章第四節の規定は、適用しない