第百六十条第一項 若しくは第三項 又は第百六十一条第一項に規定する行為が否認されたときは、相手方は、次の各号に掲げる区分に応じ、それぞれ当該各号に定める権利を行使することができる。
破産者の受けた反対給付が破産財団中に現存する場合
当該反対給付の返還を請求する権利
破産者の受けた反対給付が破産財団中に現存しない場合
財団債権者として反対給付の価額の償還を請求する権利
第百六十条第一項 若しくは第三項 又は第百六十一条第一項に規定する行為が否認されたときは、相手方は、次の各号に掲げる区分に応じ、それぞれ当該各号に定める権利を行使することができる。
破産者の受けた反対給付が破産財団中に現存する場合
当該反対給付の返還を請求する権利
破産者の受けた反対給付が破産財団中に現存しない場合
財団債権者として反対給付の価額の償還を請求する権利
前項第二号の規定にかかわらず、同号に掲げる場合において、当該行為の当時、破産者が対価として取得した財産について隠匿等の処分をする意思を有し、かつ、相手方が破産者がその意思を有していたことを知っていたときは、相手方は、次の各号に掲げる区分に応じ、それぞれ当該各号に定める権利を行使することができる。
破産者の受けた反対給付によって生じた利益の全部が破産財団中に現存する場合
財団債権者としてその現存利益の返還を請求する権利
破産者の受けた反対給付によって生じた利益が破産財団中に現存しない場合
破産債権者として反対給付の価額の償還を請求する権利
破産者の受けた反対給付によって生じた利益の一部が破産財団中に現存する場合
財団債権者としてその現存利益の返還を請求する権利 及び破産債権者として反対給付と現存利益との差額の償還を請求する権利
前項の規定の適用については、当該行為の相手方が第百六十一条第二項各号に掲げる者のいずれかであるときは、その相手方は、当該行為の当時、破産者が前項の隠匿等の処分をする意思を有していたことを知っていたものと推定する。
破産管財人は、第百六十条第一項 若しくは第三項 又は第百六十一条第一項に規定する行為を否認しようとするときは、前条第一項の規定により破産財団に復すべき財産の返還に代えて、相手方に対し、当該財産の価額から前三項の規定により財団債権となる額(第一項第一号に掲げる場合にあっては、破産者の受けた反対給付の価額)を控除した額の償還を請求することができる。