船員法

# 昭和二十二年法律第百号 #

第百条の六 # 臨時海上労働証書

@ 施行日 : 令和六年五月三十一日 ( 2024年 5月31日 )
@ 最終更新 : 令和六年法律第四十二号

1項

特定船舶の船舶所有者は、当該特定船舶について船舶所有者の変更があつたこと その他の国土交通省令で定める事由により有効な海上労働証書の交付を受けていない当該特定船舶を臨時に国際航海に従事させようとするときは、当該特定船舶に係る船員の労働条件等について、国土交通大臣 又は登録検査機関(当該特定船舶が海上運送法第三十八条第四項の規定による検査を受けた船舶であるときは、正当な理由がある場合を除き、国土交通大臣 又は登録検査機関のうち当該検査を行つたもの)の行う検査を受けなければならない。

2項

前項の検査は、特定船舶以外の日本船舶(漁船 その他第百条の二第一項の国土交通省令で定める特別の用途に供される船舶を除く)であつて、前項の国土交通省令で定める事由により有効な海上労働証書の交付を受けていないものを臨時に国際航海に従事させようとするものについても、船舶所有者の申請により実施することができる。

3項

国土交通大臣は、国土交通大臣 又は登録検査機関が第一項の検査の結果当該船舶が次に掲げる要件の全てに適合すると認めたときは、当該船舶の船舶所有者に対し、臨時海上労働証書を交付しなければならない。

一 号

第百条の三第一項第一号から第五号まで第十号第十二号第十四号第十八号から第二十一号まで第二十五号から第二十九号まで第三十二号 及び第三十三号の要件に適合していること。

二 号

船内作業による危害の防止 及び船内衛生の保持に関し第八十一条第一項の国土交通省令で定める事項のうち、作業用具の整備、船内衛生の保持に必要な設備の設置 及び物品の備付け 並びに船内作業による危害の防止 及び船内衛生の保持に関する措置の船内における実施 及びその管理の体制の整備に関するものとして国土交通省令で定める事項が遵守されていること。

三 号

国土交通省令で定めるところにより、当該船舶が第百条の三第一項第一号から第三十三号までに掲げる要件に適合するために船舶所有者が実施すべき事項 並びにその管理の体制 及び方法が定められていること。

4項

前項の臨時海上労働証書(以下「臨時海上労働証書」という。)の有効期間は、六月とする。


ただし、その有効期間は、当該船舶の船舶所有者が当該船舶について海上労働証書の交付を受けたときは、満了したものとみなす。

5項

第百条の三第四項の規定は、臨時海上労働証書について準用する。