道路運送法

# 昭和二十六年法律第百八十三号 #

第九条 # 一般乗合旅客自動車運送事業の運賃及び料金

@ 施行日 : 令和五年十月一日 ( 2023年 10月1日 )
@ 最終更新 : 令和五年法律第十八号による改正

1項

一般乗合旅客自動車運送事業を経営する者(以下「一般乗合旅客自動車運送事業者」という。)は、旅客の運賃 及び料金(旅客の利益に及ぼす影響が比較的小さいものとして国土交通省令で定める運賃 及び料金を除く。以下 この条第三十一条第二号第八十八条の二第一号 及び第四号 並びに第八十九条第一項第一号において「運賃等」という。)の上限を定め、国土交通大臣の認可を受けなければならない。


これを変更しようとするときも、同様とする。

2項

国土交通大臣は、前項の認可をしようとするときは、能率的な経営の下における適正な原価に適正な利潤を加えたものを超えないものであるかどうかを審査して、これをしなければならない。

3項

一般乗合旅客自動車運送事業者は、第一項の認可を受けた運賃等の上限の範囲内で運賃等を定め、あらかじめ、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない。


これを変更しようとするときも、同様とする。

4項

一般乗合旅客自動車運送事業者は、次に掲げる者を構成員とする協議会において、地域における需要に応じ当該地域の住民の生活のための旅客の運送を確保する必要がある路線 又は営業区域(以下 この項において「路線等」という。)に係る運賃等について協議が調つたときは、第一項 及び前項の規定にかかわらず、当該協議が調つた事項を国土交通大臣に届け出ることにより、当該運賃等を定めることができる。


当該協議会において当該運賃等の変更について協議が調つたときも、同様とする。

一 号

当該路線等をその区域に含む市町村(特別区を含む。以下同じ。)又は都道府県

二 号
当該運賃等を定めようとする一般乗合旅客自動車運送事業者
三 号
当該路線等を管轄する地方運輸局長
四 号

第一号に規定する市町村の長 又は同号に規定する都道府県の知事が関係住民の意見を代表する者として指名する者

5項

前項第一号に掲げる者は、同項の協議をするときは、あらかじめ、公聴会の開催 その他の住民、利用者 その他利害関係者の意見を反映させるために必要な措置を講じなければならない。

6項

一般乗合旅客自動車運送事業者は、第一項の国土交通省令で定める運賃 及び料金を定めるときは、あらかじめ、その旨を国土交通大臣に届け出なければならない。


これを変更しようとするときも、同様とする。

7項

国土交通大臣は、第三項 若しくは第四項の運賃等 又は前項の運賃 若しくは料金が次の各号第三項 又は第四項の運賃等にあつては、第二号 又は第三号)のいずれかに該当すると認めるときは、当該一般乗合旅客自動車運送事業者に対し、期限を定めてその運賃等 又は運賃 若しくは料金を変更すべきことを命ずることができる。

一 号

社会的経済的事情に照らして著しく不適切であり、旅客の利益を阻害するおそれがあるものであるとき。

二 号

特定の旅客に対し不当な差別的取扱いをするものであるとき。

三 号

他の一般旅客自動車運送事業者(一般旅客自動車運送事業を経営する者をいう。以下同じ。)との間に不当な競争を引き起こすおそれがあるものであるとき。