アレルギー疾患対策基本法

# 平成二十六年法律第九十八号 #

第三条 # 基本理念


1項

アレルギー疾患対策は、次に掲げる事項を基本理念として行われなければならない。

一 号

アレルギー疾患が生活環境に係る多様かつ複合的な要因によって発生し、かつ、重症化することに鑑み、アレルギー疾患の重症化の予防 及び症状の軽減に資するため、第三章に定める基本的施策 その他のアレルギー疾患対策に関する施策の総合的な実施により生活環境の改善を図ること。

二 号

アレルギー疾患を有する者が、その居住する地域にかかわらず等しく科学的知見に基づく適切なアレルギー疾患に係る医療(以下「アレルギー疾患医療」という。)を受けることができるようにすること。

三 号

国民が、アレルギー疾患に関し、適切な情報を入手することができるとともに、アレルギー疾患にかかった場合には、その状態 及び置かれている環境に応じ、生活の質の維持向上のための支援を受けることができるよう体制の整備がなされること。

四 号

アレルギー疾患に関する専門的、学際的 又は総合的な研究を推進するとともに、アレルギー疾患の重症化の予防、診断、治療等に係る技術の向上 その他の研究等の成果を普及し、活用し、及び発展させること。