労働基準法

# 昭和二十二年法律第四十九号 #
略称 : 労基法 

第十二条

@ 施行日 : 令和六年五月三十一日 ( 2024年 5月31日 )
@ 最終更新 : 令和六年法律第四十二号による改正

1項

この法律で平均賃金とは、これを算定すべき事由の発生した日以前三箇月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の総日数で除した金額をいう。


ただし、その金額は、次の各号の一によつて計算した金額を下つてはならない

一 号

賃金が、労働した日 若しくは時間によつて算定され、又は出来高払制 その他の請負制によつて定められた場合においては、賃金の総額をその期間中に労働した日数で除した金額の百分の六十

二 号

賃金の一部が、月、週 その他一定の期間によつて定められた場合においては、その部分の総額をその期間の総日数で除した金額と前号の金額の合算額

○2項

前項の期間は、賃金締切日がある場合においては、直前の賃金締切日から起算する。

○3項

前二項に規定する期間中に、次の各号いずれかに該当する期間がある場合においては、その日数 及びその期間中の賃金は、前二項の期間 及び賃金の総額から控除する。

一 号

業務上負傷し、又は疾病にかかり療養のために休業した期間

二 号

産前産後の女性が第六十五条の規定によつて休業した期間

三 号

使用者の責めに帰すべき事由によつて休業した期間

四 号

育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律平成三年法律第七十六号第二条第一号に規定する育児休業 又は同条第二号に規定する介護休業(同法第六十一条第三項同条第六項において準用する場合を含む。)に規定する介護をするための休業を含む。第三十九条第十項において同じ。)をした期間

五 号
試みの使用期間
○4項

第一項の賃金の総額には、臨時に支払われた賃金 及び三箇月を超える期間ごとに支払われる賃金 並びに通貨以外のもので支払われた賃金で一定の範囲に属しないものは算入しない。

○5項

賃金が通貨以外のもので支払われる場合、第一項の賃金の総額に算入すべきものの範囲 及び評価に関し必要な事項は、厚生労働省令で定める。

○6項

雇入後三箇月に満たない者については、第一項の期間は、雇入後の期間とする。

○7項

日日雇い入れられる者については、その従事する事業 又は職業について、厚生労働大臣の定める金額を平均賃金とする。

○8項

第一項乃至第六項によつて算定し得ない場合の平均賃金は、厚生労働大臣の定めるところによる。