労働基準法第十八条第四項の規定に基づき使用者が労働者の預金を受け入れる場合の利率を定める省令

昭和二十七年労働省令第二十四号
略称 : 労基法労働者預金受入利率を定める省令 
分類 府令・省令
カテゴリ   労働
最終編集日 : 2023年 02月01日 13時52分

制定に関する表明

労働基準法第十八条第四項
規定に基き

使用者が 労働者の預金を受け入れる場合の
利率を定める省令を

次のように定める。

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1項

この省令において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

一 号

下限利率

労働基準法第十八条第四項に規定する金融機関の受け入れる預金の利率を考慮して厚生労働省令で定める利率をいう。

二 号

定期預金平均利率

特定の月において全国の銀行が新規に受け入れる定期預金(預入金額が三百万円未満であるものに限る)について、当該定期預金に係る契約において定める預入期間が一年以上であって二年未満であるもの、二年以上であって三年未満であるもの、三年以上であって四年未満であるもの、四年以上であって五年未満であるもの及び五年以上であって六年未満であるものの別に平均年利率として日本銀行が公表する利率を平均して得た利率をいう。

三 号

端数処理

一未満の端数がある数について、小数点以下三位未満を切り捨て、小数点以下三位の数字が、一 又は二であるときは これを切り捨て、三から 七までの数であるときは これを五とし、八 又は九であるときは これを切り上げることをいう。

四 号

年度

毎年四月から 翌年三月までの期間をいう。

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1項

一の年度における下限利率は、次の各号に掲げる場合の区分に応じ、当該各号に定める利率とする。

一 号

当該年度の前年度の十月における定期預金平均利率 及び同月において適用される下限利率の差が五厘以上である場合

当該定期預金平均利率に端数処理をして得た利率

二 号

当該年度の前年度の十月における定期預金平均利率 及び同月において適用される下限利率の差が五厘未満である場合

当該下限利率と同一の利率

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1項

毎年度の四月における定期預金平均利率及び前条の規定により同月において適用される下限利率の差が一分以上であるときは、当該年度の十月から 三月までの期間における下限利率は、前条の規定にかかわらず、当該定期預金平均利率に端数処理をして得た利率とする。

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1項

前二条の規定による下限利率が五厘未満であるときは、これらの規定にかかわらず、下限利率は五厘とする。

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1項

厚生労働大臣は、前三条の規定により下限利率が変更されるときは、その旨を告示するものとする。

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1項

利子は、預入の月から付けなければならない。


ただし、月の十六日以後に預入された場合には、その預入の月の利子を付けることを要しない。

○2項

払戻金に相当する預金には、その払渡しの月の利子を付けることを要しない。


預入の月において払戻金の払渡しがあったときも、同様とする。

○3項

十円未満の預金の端数には、利子を付けることを要しない。

○4項

利子の計算においては、円未満の端数は切り捨てることができる。

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