医師法

# 昭和二十三年法律第二百一号 #

第十六条の二

@ 施行日 : 令和六年四月一日 ( 2024年 4月1日 )
@ 最終更新 : 令和三年法律第四十九号による改正

1項

診療に従事しようとする医師は、二年以上、都道府県知事の指定する病院 又は外国の病院で厚生労働大臣の指定するものにおいて、臨床研修を受けなければならない。

2項

前項の規定による指定は、臨床研修を行おうとする病院の開設者の申請により行う。

3項

厚生労働大臣 又は都道府県知事は、前項の申請に係る病院が、次に掲げる基準を満たすと認めるときでなければ、第一項の規定による指定をしてはならない。

一 号

臨床研修を行うために必要な診療科を置いていること。

二 号

臨床研修の実施に関し必要な施設 及び設備を有していること。

三 号

臨床研修の内容が、適切な診療科での研修の実施により、基本的な診療能力を身に付けることのできるものであること。

四 号

前三号に掲げるもののほか、臨床研修の実施に関する厚生労働省令で定める基準に適合するものであること。

4項

厚生労働大臣 又は都道府県知事は、第一項の規定により指定した病院が臨床研修を行うについて不適当であると認めるに至つたときは、その指定を取り消すことができる。

5項

厚生労働大臣は、第一項の規定による指定をし、若しくは前項の規定による指定の取消しをしようとするとき、又は第三項第四号の厚生労働省令の制定 若しくは改廃の立案をしようとするときは、あらかじめ、医道審議会の意見を聴かなければならない。

6項

都道府県知事は、第一項の規定による指定をし、又は第四項の規定による指定の取消しをしようとするときは、あらかじめ医療法昭和二十三年法律第二百五号第三十条の二十三第一項に規定する地域医療対策協議会(以下「地域医療対策協議会」という。)の意見を聴かなければならない。

7項

都道府県知事は、前項の規定により地域医療対策協議会の意見を聴いたときは、第一項の規定による指定 又は第四項の規定による指定の取消しに当たり、当該意見を反映させるよう努めなければならない。