国会法

# 昭和二十二年法律第七十九号 #

第十一章 参議院の緊急集会

分類 法律
カテゴリ   国会
@ 施行日 : 令和四年四月二十二日 ( 2022年 4月22日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第二十九号による改正
最終編集日 : 2024年 04月27日 10時50分


1項

内閣が参議院の緊急集会を求めるには、内閣総理大臣から、集会の期日を定め、案件を示して、参議院議長にこれを請求しなければならない。

○2項

前項の規定による請求があつたときは、参議院議長は、これを各議員に通知し、議員は、前項の指定された集会の期日に参議院に集会しなければならない。

1項

参議院の緊急集会中、参議院の議員は、院外における現行犯罪の場合を除いては、参議院の許諾がなければ逮捕されない。

○2項

内閣は、参議院の緊急集会前に逮捕された参議院の議員があるときは、集会の期日の前日までに、参議院議長に、令状の写を添えてその氏名を通知しなければならない。

○3項

内閣は、参議院の緊急集会前に逮捕された参議院の議員について、緊急集会中に勾留期間の延長の裁判があつたときは、参議院議長にその旨を通知しなければならない。

○4項

参議院の緊急集会前に逮捕された参議院の議員は、参議院の要求があれば、緊急集会中これを釈放しなければならない。

○5項

議員が、参議院の緊急集会前に逮捕された議員の釈放の要求を発議するには、議員二十人以上の連名で、その理由を附した要求書を参議院議長に提出しなければならない。

1項

参議院の緊急集会においては、議員は、第九十九条第一項の規定により示された案件に関連のあるものに限り、議案を発議することができる。

1項

参議院の緊急集会においては、請願は、第九十九条第一項の規定により示された案件に関連のあるものに限り、これをすることができる。

1項

緊急の案件がすべて議決されたときは、議長は、緊急集会が終つたことを宣告する。

1項

参議院の緊急集会において案件が可決された場合には、参議院議長から、その公布を要するものは、これを内閣を経由して奏上し、その他のものは、これを内閣に送付する。

1項

参議院の緊急集会において採られた措置に対する衆議院の同意については、その案件を内閣から提出する。

1項

第六条第四十七条第一項第六十七条 及び第六十九条第二項の規定の適用については、

これらの規定中
召集」とあるのは
「集会」と、

会期中」とあるのは
「緊急集会中」と、

国会において最後の可決があつた場合」とあるのは
「参議院の緊急集会において可決した場合」と、

国会」とあるのは
「参議院の緊急集会」と、

両議院」とあるのは
「参議院」と

読み替え、第百二十一条の二の規定の適用については、

会期の終了日 又はその前日」とあるのは
「参議院の緊急集会の終了日 又はその前日」と、

閉会中審査の議決に至らなかつたもの」とあるのは
「委員会の審査を終了しなかつたもの」と、

前の国会の会期」とあるのは
「前の国会の会期終了後の参議院の緊急集会」と

読み替えるものとする。