官民データ活用の推進は、デジタル社会形成基本法(令和三年法律第三十五号)及びサイバーセキュリティ基本法(平成二十六年法律第百四号)、個人情報の保護に関する法律(平成十五年法律第五十七号)、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(平成二十五年法律第二十七号)その他の関係法律による施策と相まって、個人 及び法人の権利利益を保護しつつ情報の円滑な流通の確保を図ることを旨として、行われなければならない。
官民データ活用推進基本法
第三条 # 基本理念
官民データ活用の推進は、地域経済の活性化 及び地域における就業の機会の創出を通じた自立的で個性豊かな地域社会の形成 並びに新たな事業の創出 並びに産業の健全な発展 及び国際競争力の強化を図ることにより、活力ある日本社会の実現に寄与することを旨として、行われなければならない。
官民データ活用の推進は、国 及び地方公共団体における施策の企画 及び立案が官民データ活用により得られた情報を根拠として行われることにより、効果的かつ効率的な行政の推進に資することを旨として、 行われなければならない。
官民データ活用の推進に当たっては、情報通信技術(デジタル社会形成基本法第二条に規定する情報通信技術をいう。以下同じ。)の利用における安全性 及び信頼性が確保されるとともに、個人 及び法人の権利利益、国の安全等が害されることのないようにされなければならない。
官民データ活用の推進に当たっては、国民の利便性の向上を図るとともに、行政運営の簡素化 及び効率化に資するよう、国民の利便性の向上に資する分野 及び当該分野以外の行政分野において、情報通信技術の更なる活用の促進が図られなければならない。
官民データ活用の推進に当たっては、個人 及び法人の権利利益を保護しつつ、個人に関する官民データの適正な活用を図るために必要な基盤の整備がなされなければならない。
官民データ活用の推進に当たっては、官民データを活用する多様な主体の連携を確保するため、情報システムに係る規格の整備 及び互換性の確保 その他の官民データの円滑な流通の確保を図るために必要な基盤の整備がなされなければならない。
官民データ活用の推進に当たっては、官民データの効果的かつ効率的な活用を図るため、人工知能関連技術、インターネット・オブ・シングス活用関連技術、クラウド・コンピューティング・サービス関連技術 その他の先端的な技術の活用が促進されなければならない。