消費者安全法

# 平成二十一年法律第五十号 #
略称 : 消費者庁関連三法 

第二十三条 # 事故等原因調査

@ 施行日 : 令和四年六月十七日 ( 2022年 6月17日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第六十八号による改正

1項

調査委員会は、生命身体事故等が発生した場合において、生命身体被害の発生 又は拡大の防止(生命身体事故等による被害の拡大 又は当該生命身体事故等と同種 若しくは類似の生命身体事故等の発生の防止をいう。以下同じ。)を図るため当該生命身体事故等に係る事故等原因を究明することが必要であると認めるときは、事故等原因調査を行うものとする。


ただし、当該生命身体事故等について、消費者安全の確保の見地から必要な事故等原因を究明することができると思料する他の行政機関等による調査等の結果を得た場合 又は得ることが見込まれる場合においては、この限りでない。

2項

調査委員会は、事故等原因調査を行うため必要な限度において、次に掲げる処分をすることができる。

一 号

事故等原因に関係があると認められる者(次号 及び第三十条において「原因関係者」という。)、生命身体事故等に際し人命の救助に当たった者 その他の生命身体事故等の関係者(以下「生命身体事故等関係者」という。)から報告を徴すること。

二 号

生命身体事故等の現場、原因関係者の事務所 その他の必要と認める場所に立ち入って、商品等、帳簿、書類 その他の生命身体事故等に関係のある物件(以下「関係物件」という。)を検査し、又は生命身体事故等関係者に質問すること。

三 号

生命身体事故等関係者に出頭を求めて質問すること。

四 号

関係物件の所有者、所持者 若しくは保管者に対し その提出を求め、又は提出物件を留め置くこと。

五 号

関係物件の所有者、所持者 若しくは保管者に対し その保全を命じ、又はその移動を禁止すること。

六 号

生命身体事故等の現場に、公務により立ち入る者 及び調査委員会が支障がないと認める者以外の者が立ち入ることを禁止すること。

3項

調査委員会は、必要があると認めるときは、委員長、委員 又は専門委員に前項各号に掲げる処分をさせることができる。

4項

前項の規定により第二項第二号に掲げる処分をする者は、その身分を示す証明書を携帯し、かつ、生命身体事故等関係者の請求があるときは、これを提示しなければならない。

5項

第二項 又は第三項の規定による処分の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解してはならない。