特定水産動植物等の国内流通の適正化等に関する法律

# 令和二年法律第七十九号 #

第一章 総則

分類 法律
カテゴリ   水産業
最終編集日 : 2023年 03月18日 08時35分


1項
この法律は、国内において違法に採捕された水産動植物の流通により国内水産資源の減少のおそれがあること 及び海外において違法に採捕された水産動植物の輸入を規制する必要性が国際的に高まっていることに鑑み、違法に採捕された水産動植物の流通を防止するため、特定の水産動植物等について、取扱事業者間における情報の伝達 並びに取引の記録の作成 及び保存 並びに適法に採捕されたものである旨を証する書類の輸出入に際する添付の義務付け等の措置を講ずることにより、当該水産動植物等の国内流通の適正化 及び輸出入の適正化を図り、もって違法な漁業の抑止 及び水産資源の持続的な利用に寄与するとともに、漁業 及び その関連産業の健全な発展に資することを目的とする。
1項

この法律において「特定第一種水産動植物」とは、水産動植物のうち、国内において違法かつ過剰な採捕(外国漁船(日本船舶以外の船舶であって、漁ろう設備を有する船舶 その他の漁業の用に供されているものをいう。第四項において同じ。)によるものを除く)が行われるおそれが大きいと認められるものであって、その資源の保存 及び管理を図ることが特に必要と認められるものとして農林水産省令で定めるものをいう。

2項

この法律において「特定第一種水産動植物等」とは、特定第一種水産動植物 及び特定第一種水産動植物を原材料とする加工品のうちその国内流通の規制に関する措置を講ずることが必要と認められるものとして農林水産省令で定めるものをいう。

3項

この法律において「特定第一種水産動植物等取扱事業者」とは、特定第一種水産動植物等の販売、輸出、加工、製造 又は提供の事業を行う者をいう。

4項

この法律において「特定第二種水産動植物」とは、我が国に輸入される水産動植物のうち、外国漁船によって外国法令に照らし違法な採捕が行われるおそれが大きいと認められること その他の国際的な水産資源の保存 及び管理を必要とする事由により輸入の規制に関する措置を講ずることが必要と認められるものとして農林水産省令で定めるものをいう。

5項

この法律において「特定第二種水産動植物等」とは、特定第二種水産動植物 及び特定第二種水産動植物を原材料とする加工品のうちその輸入の規制に関する措置を講ずることが必要と認められるものとして農林水産省令で定めるものをいう。

6項

農林水産大臣は、第一項 及び第四項の農林水産省令を定め、又はこれらを変更しようとするときは、あらかじめ、水産政策審議会の意見を聴かなければならない。