特定融資枠契約に関する法律

平成十一年法律第四号
分類 法律
カテゴリ   民事
最終編集日 : 2023年 03月15日 17時17分

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1項

この法律は、特定融資枠契約に係る手数料について利息制限法昭和二十九年法律第百号) 及び出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律昭和二十九年法律第百九十五号)の特例を定めることにより、企業の資金調達の機動性の増大を図り、もって国民経済の健全な発展に資することを目的とする。

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1項

この法律において「特定融資枠契約」とは、一定の期間 及び融資の極度額の限度内において、当事者の一方の意思表示により当事者間において当事者の一方を借主として金銭を目的とする消費貸借を成立させることができる権利を相手方が当事者の一方に付与し、当事者の一方がこれに対して手数料を支払うことを約する契約であって、意思表示により借主となる当事者の一方が契約を締結する時に次に掲げる者であるものをいう。

一 号

会社法平成十七年法律第八十六号第二条第六号に規定する大会社

二 号

資本金の額が三億円を超える株式会社(前号に掲げる者を除く

三 号

会社法第二条第二十四号に規定する最終事業年度の末日における純資産の額(貸借対照表上の資産の額から負債の額を控除して得た額をいう。第六号ロにおいて同じ。)が十億円を超える株式会社(前二号に掲げる者を除く

四 号

金融商品取引法昭和二十三年法律第二十五号) 第百九十三条の二第一項の規定による監査証明を受けなければならない株式会社で、同法第二十四条第一項各号に掲げる有価証券の発行者であるもの(前三号に掲げる者を除く

五 号

前各号に掲げる者の子会社(会社法第二条第三号に規定する子会社をいい、前各号に掲げる者を除く

六 号

会社法第二条第二号に規定する外国会社であって、次のいずれかに 該当するもの(前号に掲げる者を除く

資本金の額 又は出資の総額が三億円を超える者

会社法第八百十九条第一項に規定する貸借対照表に相当するものにおける純資産の額に相当するものの額が十億円を超える者

金融商品取引法第二条第八項第三号ロに規定する外国金融商品市場に上場されている有価証券の発行者である者

七 号

保険業法平成七年法律第百五号) 第二条第五項に規定する相互会社

八 号

金融商品取引法第二条第九項に規定する金融商品取引業者であって、次のいずれかに該当するもの(第一号から第六号までに掲げる者を除く

金融商品取引法第二十八条第一項に規定する第一種金融商品取引業を行う者(同法第二十九条の四の二第九項に規定する第一種少額電子募集取扱業者を除く

金融商品取引法第二十八条第四項に規定する投資運用業を行う者

九 号

金融商品取引法第二条第三十項に規定する証券金融会社(第一号から第五号までに掲げる者を除く

十 号

貸金業法昭和五十八年法律第三十二号) 第二条第二項に規定する貸金業者(株式会社であるものに限り、第一号から第五号まで 及び第八号に掲げる者を除く

十一 号

資産の流動化に関する法律平成十年法律第百五号) 第二条第三項に規定する特定目的会社(第五号に掲げる者を除く

十二 号

投資信託及び投資法人に関する法律昭和二十六年法律第百九十八号) 第二条第十三項に規定する登録投資法人(第五号に掲げる者を除く

十三 号

一連の行為として、次のイからホまでに掲げる資金調達の方法により得られる金銭をもって資産を取得し、当該資産の管理 及び処分により得られる金銭をもって、それぞれ当該イからホまでに定める行為を専ら行うことを目的とする株式会社 又は合同会社(第一号から第五号までに掲げる者を除く

金融商品取引法第二条第一項第五号に掲げる有価証券 又は同項第十七号に掲げる有価証券のうち同項第五号に掲げる有価証券の性質を有する有価証券(同条第二項の規定により同号に掲げる有価証券 又は同条第一項第十七号に掲げる有価証券のうち同項第五号に掲げる有価証券の性質を有する有価証券とみなされる権利を含む。)の発行 その債務の履行

金融商品取引法第二条第一項第十五号に掲げる有価証券 又は同項第十七号に掲げる有価証券のうち同項第十五号に掲げる有価証券の性質を有する有価証券(同条第二項の規定により同号に掲げる有価証券 又は同条第一項第十七号に掲げる有価証券のうち同項第十五号に掲げる有価証券の性質を有する有価証券とみなされる権利を含む。)の発行 その債務の履行

資金の借入れ その債務の履行

金融商品取引法第二条第一項第九号に掲げる有価証券 又は同項第十七号に掲げる有価証券のうち同項第九号に掲げる有価証券の性質を有する有価証券(同条第二項の規定により同号に掲げる有価証券 又は同条第一項第十七号に掲げる有価証券のうち同項第九号に掲げる有価証券の性質を有する有価証券とみなされる権利を含む。)の発行 利益の配当 及び消却のための取得 又は残余財産の分配

商法明治三十二年法律第四十八号第五百三十五条に規定する匿名組合契約に基づく出資の受入れ利益の分配 又は出資の価額 若しくは残額の返還

2項

特定融資枠契約の当事者の一方である借主が前項第六号に規定する外国会社である場合において、同号イに規定する資本金の額 若しくは出資の総額 又は同号ロに規定する純資産の額に相当するものを本邦通貨に換算するときは、特定融資枠契約を締結する時の外国為替相場(外国為替及び外国貿易法昭和二十四年法律第二百二十八号第七条第一項に規定する基準外国為替相場 又は裁定外国為替相場をいう。)によるものとする。

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1項

利息制限法第三条 及び第六条 並びに出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律第五条の四第四項の規定は、特定融資枠契約に係る前条第一項の手数料については、適用しない

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