特許法

# 昭和三十四年法律第百二十一号 #

第百九十五条 # 手数料

@ 施行日 : 令和四年六月十七日 ( 2022年 6月17日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第六十八号による改正

1項

次に掲げる者は、実費を勘案して政令で定める額の手数料を納付しなければならない。

一 号

第四条第五条第一項 若しくは第百八条第三項の規定による期間の延長 又は第五条第二項の規定による期日の変更を請求する者

二 号

特許証の再交付を請求する者

三 号

第三十四条第四項の規定により承継の届出をする者

四 号

第百八十六条第一項の規定により証明を請求する者

五 号

第百八十六条第一項の規定により書類の謄本 又は抄本の交付を請求する者

六 号

第百八十六条第一項の規定により書類の閲覧 又は謄写を請求する者

七 号

第百八十六条第一項の規定により特許原簿のうち磁気テープをもつて調製した部分に記録されている事項を記載した書類の交付を請求する者

2項

別表の中欄に掲げる者は、それぞれ同表の下欄に掲げる金額の範囲内において政令で定める額の手数料を納付しなければならない。

3項

特許出願人でない者が出願審査の請求をした後において、当該特許出願の願書に添付した特許請求の範囲についてした補正により請求項の数が増加したときは、その増加した請求項について前項の規定により納付すべき出願審査の請求の手数料は、同項の規定にかかわらず特許出願人が納付しなければならない。

4項

前三項の規定は、これらの規定により手数料を納付すべき者が国であるときは、適用しない

5項

特許権 又は特許を受ける権利が国と国以外の者との共有に係る場合であつて持分の定めがあるときは、国と国以外の者が自己の特許権 又は特許を受ける権利について第一項 又は第二項の規定により納付すべき手数料(出願審査の請求の手数料以外の政令で定める手数料に限る)は、これらの規定にかかわらず、これらの規定に規定する手数料の金額に国以外の者の持分の割合を乗じて得た額とし、国以外の者がその額を納付しなければならない。

6項

特許を受ける権利が国 又は次条 若しくは第百九十五条の二の二の規定 若しくは他の法令の規定による出願審査の請求の手数料の軽減 若しくは免除以下 この項において「減免」という。)を受ける者を含む者の共有に係る場合であつて持分の定めがあるときは、これらの者が自己の特許を受ける権利について第二項の規定により納付すべき出願審査の請求の手数料は、同項の規定にかかわらず、国以外の各共有者ごとに同項に規定する出願審査の請求の手数料の金額(減免を受ける者にあつては、その減免後の金額)にその持分の割合を乗じて得た額を合算して得た額とし、国以外の者がその額を納付しなければならない。

7項

前二項の規定により算定した手数料の金額に十円未満の端数があるときは、その端数は、切り捨てる。

8項

第一項から 第三項までの手数料の納付は、経済産業省令で定めるところにより、特許印紙をもつてしなければならない。


ただし、経済産業省令で定める場合には、経済産業省令で定めるところにより、現金をもつて納めることができる。

9項

出願審査の請求をした後において、次に掲げる命令、通知 又は査定の謄本の送達のいずれかがあるまでの間にその特許出願が放棄され、又は取り下げられたときは、第二項の規定により納付すべき出願審査の請求の手数料を納付した者の請求により政令で定める額を返還する。

一 号

第三十九条第六項の規定による命令

二 号

第四十八条の七の規定による通知

三 号

第五十条の規定による通知

四 号

第五十二条第二項の規定による査定の謄本の送達

10項

前項の規定による手数料の返還は、特許出願が放棄され、又は取り下げられた日から六月を経過した後は、請求することができない

11項

過誤納の手数料は、納付した者の請求により返還する。

12項

前項の規定による手数料の返還は、納付した日から一年を経過した後は、請求することができない

13項

第九項 又は第十一項の規定による手数料の返還を請求する者がその責めに帰することができない理由により、第十項 又は前項に規定する期間内にその請求をすることができないときは、これらの規定にかかわらず、その理由がなくなつた日から 十四日在外者にあつては、二月以内でこれらの規定に規定する期間の経過後六月以内にその請求をすることができる。