犯罪捜査のための通信傍受に関する法律

# 平成十一年法律第百三十七号 #
略称 : 盗聴法  通信傍受法  組織犯罪対策三法 

第二十条 # 一時的保存を命じて行う通信傍受の実施の手続

@ 施行日 : 令和五年十二月十三日 ( 2023年 12月13日 )
@ 最終更新 : 令和五年法律第八十四号による改正

1項

検察官 又は司法警察員は、裁判官の許可を受けて、通信管理者等に命じて、傍受令状の記載するところに従い傍受の実施をすることができる期間(前条の規定により傍受の実施を終了した後の期間を除く)内において検察官 又は司法警察員が指定する期間(当該期間の終期において第十八条の規定により傍受の実施を継続することができるときは、その継続することができる期間を含む。以下「指定期間」という。)に行われる全ての通信について、第九条第一号の規定により提供された変換符号を用いた原信号(通信の内容を伝達するものに限る)の暗号化をさせ、及び当該暗号化により作成される暗号化信号について一時的保存をさせる方法により、傍受をすることができる。


この場合における傍受の実施については、第十三条の規定は、適用しない

2項

検察官 又は司法警察員は、前項の規定による傍受をするときは、通信管理者等に命じて、指定期間内における通話の開始 及び終了の年月日時に関する情報を伝達する原信号について、同項に規定する変換符号を用いた暗号化をさせ、及び当該暗号化により作成される暗号化信号について一時的保存をさせるものとする。

3項

検察官 又は司法警察員は、第一項の規定による傍受をするときは、次条第七項の手続の用に供するため、通信管理者等に対し、同項の手続が終了するまでの間 第一項の規定による傍受をする通信の相手方の電話番号等の情報を保存することを求めることができる。


この場合においては、第十七条第二項後段の規定を準用する。

4項

通信管理者等が前項の電話番号等の情報を保存することができないときは、検察官 又は司法警察員は、これを保存することができる通信事業者等に対し、次条第七項の手続の用に供するための要請である旨を告知して、同項の手続が終了するまでの間これを保存することを要請することができる。


この場合においては、第十七条第三項後段の規定を準用する。

5項

検察官 及び司法警察員は、指定期間内は、傍受の実施の場所に立ち入ってはならない。

6項

検察官 及び司法警察員は、指定期間内においては、第一項に規定する方法によるほか、傍受の実施をすることができない

7項

第一項の規定による傍受をした通信の復号による復元は、次条第一項の規定による場合を除きこれをすることができない