生物多様性基本法

# 平成二十年法律第五十八号 #

第十四条 # 地域の生物の多様性の保全


1項

国は、地域固有の生物の多様性の保全を図るため、我が国の自然環境を代表する自然的特性を有する地域、多様な生物の生息地 又は生育地として重要な地域等の生物の多様性の保全上重要と認められる地域の保全、過去に損なわれた生態系の再生 その他の必要な措置を講ずるものとする。

2項

国は、農林水産業 その他の人の活動により特有の生態系が維持されてきた里地、里山等の保全を図るため、地域の自然的社会的条件に応じて当該地域を継続的に保全するための仕組みの構築 その他の必要な措置を講ずるものとする。

3項

国は、生物の多様性の保全上重要と認められる地域について、地域間の生物の移動 その他の有機的なつながりを確保しつつ、それらの地域を一体的に保全するために必要な措置を講ずるものとする。