航空法

# 昭和二十七年法律第二百三十一号 #

第百三十二条の八十六 # 飛行の方法

@ 施行日 : 令和六年四月一日 ( 2024年 4月1日 )
@ 最終更新 : 令和五年法律第六十三号

1項

無人航空機を飛行させる者は、次に掲げる方法によりこれを飛行させなければならない。

一 号

アルコール 又は薬物の影響により当該無人航空機の正常な飛行ができないおそれがある間において飛行させないこと。

二 号

国土交通省令で定めるところにより、当該無人航空機が飛行に支障がないこと その他飛行に必要な準備が整つていることを確認した後において飛行させること。

三 号

航空機 又は他の無人航空機との衝突を予防するため、無人航空機をその周囲の状況に応じ地上に降下させること その他の国土交通省令で定める方法により飛行させること。

四 号

飛行上の必要がないのに高調音を発し、又は急降下し、その他他人に迷惑を及ぼすような方法で飛行させないこと。

2項

無人航空機を飛行させる者は、技能証明を受けた者が機体認証を受けた無人航空機を飛行させる場合(立入管理措置を講ずることなく無人航空機を飛行させるときは、一等無人航空機操縦士の技能証明を受けた者が第一種機体認証を受けた無人航空機を飛行させる場合に限る)を除き、次に掲げる方法により、これを飛行させなければならない。

一 号

日出から日没までの間において飛行させること。

二 号
当該無人航空機 及びその周囲の状況を目視により常時監視して飛行させること。
三 号

当該無人航空機と地上 又は水上の人 又は物件との間に国土交通省令で定める距離を保つて飛行させること。

四 号

祭礼、縁日、展示会 その他の多数の者の集合する催しが行われている場所の上空以外の空域において飛行させること。

五 号

当該無人航空機により爆発性 又は易燃性を有する物件 その他人に危害を与え、又は他の物件を損傷するおそれがある物件で国土交通省令で定めるものを輸送しないこと。

六 号

地上 又は水上の人 又は物件に危害を与え、又は損傷を及ぼすおそれがないものとして国土交通省令で定める場合を除き、当該無人航空機から物件を投下しないこと。

3項

前項に規定する場合において、同項各号に掲げる方法のいずれか(立入管理措置を講じた上で無人航空機(国土交通省令で定める総重量を超えるものを除く)を飛行させる場合にあつては、同項第四号から第六号までに掲げる方法のいずれか)によらずに無人航空機を飛行させる者は、国土交通省令で定めるところにより、あらかじめ、その運航の管理が適切に行われることについて国土交通大臣の承認を受けて、その承認を受けたところに従い、これを飛行させなければならない。

4項

第二項に規定する場合において、立入管理措置を講じた上で同項第一号から第三号までに掲げる方法のいずれかによらずに無人航空機(国土交通省令で定める総重量を超えるものを除く)を飛行させる者は、航空機の航行の安全 並びに地上及び水上の人 及び物件の安全を確保するために必要なものとして国土交通省令で定める措置を講じなければならない。

5項

前三項の規定は、次の各号いずれかに該当する場合には、適用しない

一 号

係留することにより無人航空機の飛行の範囲を制限した上で行う飛行 その他の航空機の航行の安全 並びに地上 及び水上の人 及び物件の安全を確保することができるものとして国土交通省令で定める方法による飛行を行う場合

二 号

前号に掲げるもののほか、国土交通省令で定めるところにより、あらかじめ第二項各号に掲げる方法のいずれかによらずに無人航空機を飛行させることが航空機の航行の安全 並びに地上 及び水上の人 及び物件の安全を損なうおそれがないことについて国土交通大臣の承認を受けて、その承認を受けたところに従い、これを飛行させる場合