著作権法

# 昭和四十五年法律第四十八号 #

第三十三条の三 # 教科用拡大図書等の作成のための複製等

@ 施行日 : 令和六年七月十九日 ( 2024年 7月19日 )
@ 最終更新 : 令和六年法律第五十五号による改正

1項

教科用図書に掲載された著作物は、視覚障害、発達障害 その他の障害により教科用図書に掲載された著作物を使用することが困難な児童 又は生徒の学習の用に供するため、当該教科用図書に用いられている文字、図形等の拡大 その他の当該児童 又は生徒が当該著作物を使用するために必要な方式により複製することができる。

2項

前項の規定により複製する教科用の図書 その他の複製物(点字により複製するものを除き、当該教科用図書に掲載された著作物の全部 又は相当部分を複製するものに限る。以下この項において「教科用拡大図書等」という。)を作成しようとする者は、あらかじめ当該教科用図書を発行する者にその旨を通知するとともに、営利を目的として当該教科用拡大図書等を頒布する場合にあつては、第三十三条第二項に規定する補償金の額に準じて文化庁長官が定める算出方法により算出した額の補償金を当該著作物の著作権者に支払わなければならない。

3項

文化庁長官は、前項算出方法を定めたときは、これをインターネットの利用 その他の適切な方法により公表するものとする。

4項

障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律平成二十年法律第八十一号)第五条第一項 又は第二項の規定により教科用図書に掲載された著作物に係る電磁的記録の提供を行う者は、その提供のために必要と認められる限度において、当該著作物を利用することができる。