道路交通法

# 昭和三十五年法律第百五号 #
略称 : 道交法 

第百十条の二 # 特定の交通の規制等の手続

@ 施行日 : 令和六年五月二十四日 ( 2024年 5月24日 )
@ 最終更新 : 令和六年法律第三十四号による改正

1項

公安委員会は、大気汚染防止法昭和四十三年法律第九十七号)第二十一条第一項 若しくは第二十三条第二項、騒音規制法昭和四十三年法律第九十八号第十七条第一項 又は振動規制法昭和五十一年法律第六十四号)第十六条第一項の要請があつた場合 その他交通公害が発生したことを知つた場合において、必要があると認めるときは、当該交通公害の防止に関し第四条第一項の規定によりその権限に属する事務を行なうものとする。


この場合において、必要があると認めるときは、都道府県知事 その他関係地方公共団体の長に対し、当該交通公害に関する資料の提供を求めることができる。

2項

公安委員会は、第四条第一項の規定に基づき第八条第一項の道路標識等により自動車の通行を禁止しようとする場合において、その禁止を行なうことにより、広域にわたり道路における交通に著しい影響が及ぶおそれがあるときは、都道府県知事 及び関係地方行政機関の長 その他政令で定める者の意見をきかなければならない。

3項

公安委員会(第五条第一項の規定により権限を委任された警察署長を含む。以下この条において同じ。)は、第四条第一項の規定に基づき、第二条第一項第三号第三号の四第四号第四号の二 若しくは第七号第四条第三項第八条第一項第十三条第二項第十七条第四項第五項第五号 若しくは第六項第十七条の二第一項第二十二条第一項第二十三条第三十四条第五項第四十九条第一項第六十三条の四第一項第一号 又は第六十三条の七第二項の道路標識等(第十七条第六項の道路標識等にあつては内閣府令・国土交通省令で定めるものに限り、第二十二条第一項の道路標識等にあつては同項の政令で定める最高速度を超える最高速度に係るものに限る。以下この条において同じ。)により交通の規制を行おうとするときは、当該規制の適用される道路(第二十二条第一項 及び第六十三条の四第一項第一号の道路標識等以外の道路標識等に係る場合にあつては、道路法による道路に限る)の管理者の意見を聴かなければならない。


ただし第八条第一項の道路標識等による交通の規制を行う場合において、緊急を要するためやむを得ないと認められるときは、この限りでないものとし、この場合には、事後において、速やかに当該交通の規制に係る事項を通知しなければならない。

4項

公安委員会は、高速自動車国道等について、第四条第一項の規定に基づき、前項本文に規定する道路標識等 又は第十七条第五項第四号第三十条第四十二条 若しくは第七十五条の四の道路標識等により交通の規制を行おうとするときは、前項本文の規定にかかわらず、当該道路の管理者に協議しなければならない。


同項ただし書の規定は、当該協議について準用する。

5項

公安委員会は、第四条第一項の規定に基づき、第四十四条第一項 又は第四十五条第一項の道路標識等により路上駐車場が設けられている道路の部分における停車 及び駐車 又は駐車を禁止しようとするときは、
その禁止しようとする旨 及び禁止の期間について当該路上駐車場を設置した地方公共団体の意見を聴いた上で、期間を定めて行わなければならない


この場合において、緊急を要するためやむを得ないと認められるときは、当該地方公共団体の意見を聴かないで当該禁止をすることができるものとし、
当該禁止をしたときは、速やかに当該禁止をした旨 及び禁止の期間を通知しなければならない。

6項

公安委員会は、路上駐車場が設けられている道路の部分について、第四条第一項の規定に基づき第四十九条第一項の道路標識等により時間制限駐車区間として指定しようとするときは、当該路上駐車場を設置した地方公共団体の意見を聴かなければならない。

7項

公安委員会は、駐車場法第三条第一項に規定する駐車場整備地区内において、第四条第一項の規定に基づき第四十九条第一項の道路標識等により時間制限駐車区間を指定しようとする場合において、同法第四条第一項の規定により駐車場整備計画(同条第二項第四号に掲げる事項が定められているものに限る)が定められているときは、当該計画を定めた市町村の意見を聴かなければならない。