都市計画法

# 昭和四十三年法律第百号 #
略称 : 都計法 

第三十四条

@ 施行日 : 令和五年五月二十六日 ( 2023年 5月26日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第五十五号による改正

1項

前条の規定にかかわらず、市街化調整区域に係る開発行為(主として第二種特定工作物の建設の用に供する目的で行う開発行為を除く)については、当該申請に係る開発行為 及びその申請の手続が同条に定める要件に該当するほか、当該申請に係る開発行為が次の各号いずれかに該当すると認める場合でなければ、都道府県知事は、開発許可をしてはならない。

一 号

主として当該開発区域の周辺の地域において居住している者の利用に供する政令で定める公益上必要な建築物 又はこれらの者の日常生活のため必要な物品の販売、加工 若しくは修理 その他の業務を営む店舗、事業場 その他これらに類する建築物の建築の用に供する目的で行う開発行為

二 号

市街化調整区域内に存する鉱物資源、観光資源 その他の資源の有効な利用上必要な建築物 又は第一種特定工作物の建築 又は建設の用に供する目的で行う開発行為

三 号

温度、湿度、空気等について特別の条件を必要とする政令で定める事業の用に供する建築物 又は第一種特定工作物で、当該特別の条件を必要とするため市街化区域内において建築し、又は建設することが困難なものの建築 又は建設の用に供する目的で行う開発行為

四 号

農業、林業 若しくは漁業の用に供する建築物で第二十九条第一項第二号の政令で定める建築物以外のものの建築 又は市街化調整区域内において生産される農産物、林産物 若しくは水産物の処理、貯蔵 若しくは加工に必要な建築物若しくは第一種特定工作物の建築 若しくは建設の用に供する目的で行う開発行為

五 号

特定農山村地域における農林業等の活性化のための基盤整備の促進に関する法律平成五年法律第七十二号)第九条第一項の規定による公告があつた所有権移転等促進計画の定めるところによつて設定され、又は移転された同法第二条第三項第三号の権利に係る土地において当該所有権移転等促進計画に定める利用目的(同項第二号に規定する農林業等活性化基盤施設である建築物の建築の用に供するためのものに限る)に従つて行う開発行為

六 号

都道府県が国 又は独立行政法人中小企業基盤整備機構と一体となつて助成する中小企業者の行う他の事業者との連携 若しくは事業の共同化 又は中小企業の集積の活性化に寄与する事業の用に供する建築物 又は第一種特定工作物の建築 又は建設の用に供する目的で行う開発行為

七 号

市街化調整区域内において現に工業の用に供されている工場施設における事業と密接な関連を有する事業の用に供する建築物 又は第一種特定工作物で、これらの事業活動の効率化を図るため市街化調整区域内において建築し、又は建設することが必要なものの建築 又は建設の用に供する目的で行う開発行為

八 号

政令で定める危険物の貯蔵 又は処理に供する建築物 又は第一種特定工作物で、市街化区域内において建築し、又は建設することが不適当なものとして政令で定めるものの建築 又は建設の用に供する目的で行う開発行為

八の二 号

市街化調整区域のうち災害危険区域等 その他の政令で定める開発行為を行うのに適当でない区域内に存する建築物 又は第一種特定工作物に代わるべき建築物 又は第一種特定工作物(いずれも当該区域外において従前の建築物 又は第一種特定工作物の用途と同一の用途に供されることとなるものに限る)の建築 又は建設の用に供する目的で行う開発行為

九 号

前各号に規定する建築物 又は第一種特定工作物のほか、市街化区域内において建築し、又は建設することが困難 又は不適当なものとして政令で定める建築物 又は第一種特定工作物の建築 又は建設の用に供する目的で行う開発行為

十 号

地区計画 又は集落地区計画の区域(地区整備計画 又は集落地区整備計画が定められている区域に限る)内において、当該地区計画 又は集落地区計画に定められた内容に適合する建築物 又は第一種特定工作物の建築 又は建設の用に供する目的で行う開発行為

十一 号

市街化区域に隣接し、又は近接し、かつ、自然的社会的諸条件から市街化区域と一体的な日常生活圏を構成していると認められる地域であつておおむね五十以上の建築物(市街化区域内に存するものを含む。)が連たんしている地域のうち、災害の防止 その他の事情を考慮して政令で定める基準に従い、都道府県(指定都市等 又は事務処理市町村の区域内にあつては、当該指定都市等 又は事務処理市町村。以下この号 及び次号において同じ。)の条例で指定する土地の区域内において行う開発行為で、予定建築物等の用途が、開発区域 及びその周辺の地域における環境の保全上支障があると認められる用途として都道府県の条例で定めるものに該当しないもの

十二 号

開発区域の周辺における市街化を促進するおそれがないと認められ、かつ、市街化区域内において行うことが困難 又は著しく不適当と認められる開発行為として、災害の防止 その他の事情を考慮して政令で定める基準に従い、都道府県の条例で区域、目的 又は予定建築物等の用途を限り定められたもの

十四 号

前各号に掲げるもののほか、都道府県知事が開発審査会の議を経て、開発区域の周辺における市街化を促進するおそれがなく、かつ、市街化区域内において行うことが困難 又は著しく不適当と認める開発行為

十三 号

区域区分に関する都市計画が決定され、又は当該都市計画を変更して市街化調整区域が拡張された際、自己の居住 若しくは業務の用に供する建築物を建築し、又は自己の業務の用に供する第一種特定工作物を建設する目的で土地 又は土地の利用に関する所有権以外の権利を有していた者で、当該都市計画の決定 又は変更の日から起算して六月以内に国土交通省令で定める事項を都道府県知事に届け出たものが、当該目的に従つて、当該土地に関する権利の行使として行う開発行為(政令で定める期間内に行うものに限る