中央省庁等改革基本法

# 平成十年法律第百三号 #

第四十六条 # 公共事業の見直し


1項
政府は、次に掲げる方針に従い、公共事業の見直しを行うものとする。
一 号
公共事業に関し、国が直接行うものは、全国的な政策 及び計画の企画立案 並びに全国的な見地から必要とされる基礎的 又は広域的事業の実施に限定し、その他の事業については、地方公共団体にゆだねていくことを基本とすること。
二 号
国が個別に補助金等を交付する事業は、国の直轄事業に関連する事業、国家的な事業に関連する事業、先導的な施策に係る事業、短期間に集中的に施行する必要がある事業等特に必要があるものに限定し、その他の事業に対する助成については、できる限り、個別の補助金等に代えて、適切な目的を付した統合的な補助金等を交付し、地方公共団体に裁量的に施行させること。
三 号
次に掲げるところにより、地方支分部局にその管轄区域内において実施される公共事業に関する国の事務を主体的かつ一体的に処理させること。
事業の決定 及び執行に関する府省の長の権限について、明確な法令の規定により、できる限り地方支分部局の長に委任すること。

府省の長は、に規定する権限の委任を受けた地方支分部局の長がその判断で事業の決定 及び執行を行うことができるよう、各地方支分部局ごとに所要の予算額を一括して配分すること。


この場合において、併せて、各事業間 及び各地方支分部局間における調整を円滑に行うための措置を講ずること。

四 号
国の直轄事業の実施を担当する組織については、その業務を事業計画の決定等に重点化し、その他の業務は施工監理を含め民間への委託を徹底すること等により、業務の効率化を図ること。
五 号
社会資本の整備に関する計画等において主要な事業の実施場所等 その具体的内容をできる限り明らかにすること、及び事業の実施の前後において、それぞれ、できる限り客観的な費用効果分析を行い、その結果を公表することにより、公共事業の決定過程の透明化 及び評価の適正化を図ること。