宗教法人法

# 昭和二十六年法律第百二十六号 #

第八十一条 # 解散命令

@ 施行日 : 令和四年九月一日 ( 2022年 9月1日 )
@ 最終更新 : 令和元年法律第七十一号による改正

1項

裁判所は、宗教法人について左の各号の一に該当する事由があると認めたときは、所轄庁、利害関係人 若しくは検察官の請求により 又は職権で、その解散を命ずることができる。

一 号

法令に違反して、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為をしたこと。

二 号

第二条に規定する宗教団体の目的を著しく逸脱した行為をしたこと 又は一年以上にわたつてその目的のための行為をしないこと。

三 号

当該宗教法人が第二条第一号に掲げる宗教団体である場合には、礼拝の施設が滅失し、やむを得ない事由がないのにその滅失後二年以上にわたつてその施設を備えないこと。

四 号

一年以上にわたつて代表役員 及びその代務者を欠いていること。

五 号

第十四条第一項 又は第三十九条第一項の規定による認証に関する認証書を交付した日から一年を経過している場合において、当該宗教法人について第十四条第一項第一号 又は第三十九条第一項第三号に掲げる要件を欠いていることが判明したこと。

2項

前項に規定する事件は、当該宗教法人の主たる事務所の所在地を管轄する地方裁判所の管轄とする。

3項

第一項の規定による裁判には、理由を付さなければならない。

4項

裁判所は、第一項の規定による裁判をするときは、あらかじめ当該宗教法人の代表役員 若しくはその代務者 又は当該宗教法人の代理人 及び同項の規定による裁判の請求をした所轄庁、利害関係人 又は検察官の陳述を求めなければならない

5項

第一項の規定による裁判に対しては、当該宗教法人 又は同項の規定による裁判の請求をした所轄庁、利害関係人 若しくは検察官に限り、即時抗告をすることができる。


この場合において、当該即時抗告が当該宗教法人の解散を命ずる裁判に対するものであるときは、執行停止の効力を有する。

6項

裁判所は、第一項の規定による裁判が確定したときは、その解散した宗教法人の主たる事務所の所在地の登記所に解散の登記の嘱託をしなければならない。

7項

第二項から前項までに規定するものを除くほか、第一項の規定による裁判に関する手続については、非訟事件手続法平成二十三年法律第五十一号)の定めるところによる。