自衛隊法

# 昭和二十九年法律第百六十五号 #

第九十二条 # 防衛出動時の公共の秩序の維持のための権限

@ 施行日 : 令和六年四月一日 ( 2024年 4月1日 )
@ 最終更新 : 令和五年法律第三十四号による改正

1項

第七十六条第一項第一号に係る部分に限る。以下この条において同じ。)の規定により出動を命ぜられた自衛隊は、第八十八条の規定により武力を行使するほか、必要に応じ、公共の秩序を維持するため行動することができる。

2項

警察官職務執行法 及び第九十条第一項の規定は、第七十六条第一項の規定により出動を命ぜられた自衛隊の自衛官が前項の規定により公共の秩序の維持のため行う職務の執行について、海上保安庁法第十六条、第十七条第一項 及び第十八条の規定は、第七十六条第一項の規定により出動を命ぜられた海上自衛隊の三等海曹以上の自衛官が前項の規定により公共の秩序の維持のため行う職務の執行について、同法第二十条第二項の規定は、第七十六条第一項の規定により出動を命ぜられた海上自衛隊の自衛官が前項の規定により公共の秩序の維持のため行う職務の執行について準用する。


この場合において、

警察官職務執行法第四条第二項
公安委員会」とあるのは
「防衛大臣の指定する者」と、

海上保安庁法第二十条第二項中
前項において準用する警察官職務執行法第七条」とあるのは
「この項において準用する警察官職務執行法第七条 及び この法律第九十条第一項」と、

第十七条第一項」とあるのは
「この項において準用する海上保安庁法第十七条第一項」と、

海上保安官 又は海上保安官補の職務」とあるのは
「第七十六条第一項(第一号に係る部分に限る)の規定により出動を命ぜられた自衛隊の自衛官が公共の秩序の維持のため行う職務」と、

海上保安庁長官」とあるのは
「防衛大臣」と

読み替えるものとする。

3項

第八十九条第二項の規定は、前項において準用する警察官職務執行法第七条 又はこの法律第九十条第一項の規定により自衛官が武器を使用する場合 及び前項において準用する海上保安庁法第二十条第二項の規定により海上自衛隊の自衛官が武器を使用する場合について準用する。

4項

第七十六条第一項の規定により出動を命ぜられた自衛隊の自衛官のうち、第一項の規定により公共の秩序の維持のため行う職務に従事する者は、道路交通法昭和三十五年法律第百五号第百十四条の五 及び これに基づく命令の定めるところにより、同条に規定する措置をとることができる。