防衛大臣は、外務大臣から外国における災害、騒乱 その他の緊急事態に際して生命 又は身体の保護を要する邦人(邦人の配偶者 若しくは子、外務公務員法(昭和二十七年法律第四十一号)第二十四条に規定する名誉総領事 若しくは名誉領事 若しくは同法第二十五条第二項の規定により採用された者 又は独立行政法人との契約により外国において当該独立行政法人のために勤務する者として採用された者であつて、日本の国籍を有しないものを含む。以下 この項 及び第九十四条の六において同じ。)の輸送の依頼があつた場合において、当該輸送において予想される危険 及びこれを避けるための方策について外務大臣と協議し、当該方策を講ずることができると認めるときは、当該邦人の輸送を行うことができる。
この場合において、防衛大臣は、外務大臣から当該緊急事態に際して生命 若しくは身体の保護を要する外国人(邦人以外の者をいう。以下 この項において同じ。)として同乗させることを依頼された者、当該外国との連絡調整 その他の当該輸送の実施に伴い必要となる措置をとらせるため当該輸送の職務に従事する自衛官に同行させる必要があると認められる者 又は当該邦人 若しくは当該外国人の家族 その他の関係者で当該邦人 若しくは当該外国人に早期に面会させ、若しくは同行させることが適当であると認められる者を同乗させることができる。