獣医師国家試験は、飼育動物の診療上必要な獣医学 並びに獣医師として必要な公衆衛生に関する知識 及び技能について行う。
獣医師法
第三章 試験
獣医事審議会は、農林水産大臣の監督の下に、毎年少なくとも一回、獣医師国家試験 及び獣医師国家試験予備試験を行わなければならない。
次の各号の一に該当する者でなければ、獣医師国家試験を受けることができない。
学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)に基づく大学(短期大学を除く。)において獣医学の正規の課程を修めて卒業した者
外国の獣医学校を卒業し、又は外国で獣医師の免許を得た者であつて、獣医事審議会が前号に掲げる者と同等以上の学力 及び技能を有すると認定したもの
前項第三号の獣医師国家試験予備試験は、外国の獣医学校を卒業し、又は外国で獣医師の免許を得た者(同項第二号に該当する者を除く。)であつて、獣医事審議会が適当と認定したものでなければ、受けることができない。
獣医事審議会は、獣医師国家試験に合格した者の名簿を農林水産大臣に提出しなければならない。
獣医師国家試験 又は獣医師国家試験予備試験に関して不正の行為があつたときは、獣医事審議会は、当該不正行為に関係がある者について、その受験を停止し、又はその試験を無効とすることができる。
この場合においては、なお、その者について、期間を定めて試験を受けることを許さないことができる。
獣医師国家試験 又は獣医師国家試験予備試験を受けようとする者は、実費を勘案して政令で定める額の手数料を納めなければならない。
獣医事審議会は、試験期日の四月前までに、試験の科目、試験を行う場所 及び日時、受験手続 その他試験に関する細目を定めて、農林水産大臣に報告しなければならない。
農林水産大臣は、試験期日の三月前までに、前項の試験に関する細目を公告しなければならない。
診療を業務とする獣医師は、免許を受けた後も、大学の獣医学に関する学部 若しくは学科の附属施設である飼育動物の診療施設(以下単に「診療施設」という。)又は農林水産大臣の指定する診療施設において、臨床研修を行うように努めるものとする。
農林水産大臣は、前項の規定により指定した診療施設が臨床研修を行うについて不適当であると認められるに至つたときは、その指定を取り消すことができる。
農林水産大臣は、第一項の指定 又は前項の指定の取消しをしようとするときは、あらかじめ、獣医事審議会の意見を聴かなければならない。
前条第一項に規定する診療施設の長は、当該診療施設において同項の臨床研修を行つた者があるときは、当該臨床研修を行つた旨を農林水産大臣に報告するものとする。
前二条に規定するもののほか、第十六条の二第一項の臨床研修の実施の期間 及び診療施設の指定、前条の規定による報告 その他の臨床研修の実施に関して必要な事項は、農林水産省令で定める。
農林水産大臣は、第十六条の二第一項の臨床研修の円滑な実施を図るため、同項に規定する診療施設の長に対し、必要な資料の提供、助言、指導 その他の援助を行うよう努めなければならない。