基幹放送の業務に係る特定役員及び支配関係の定義並びに表現の自由享有基準の特例に関する省令

# 平成二十七年総務省令第二十六号 #

第三章 基幹放送の業務に係る表現の自由享有基準の特例

分類 府令・省令
カテゴリ   電気通信
@ 施行日 : 令和六年六月二十七日 ( 2024年 6月27日 )
@ 最終更新 : 令和六年総務省令第六十七号
最終編集日 : 2024年 09月09日 04時25分


1項

法第九十三条第一項第五号ただし書(法第百六十二条第一項の規定により読み替えて適用する場合を含む。)の総務省令で定める場合は、申請者等(二以上の者が申請者に対して支配関係を有する場合にあっては、当該二以上の者ごとの申請者等)が次の各号いずれにも適合する場合(当該申請者等が認定放送持株会社等である場合にあっては、当該認定放送持株会社等が次の各号いずれにも適合する場合 又は当該認定放送持株会社等に係る認定放送持株会社が次条各号いずれにも適合する場合)とする。


ただし、基幹放送の普及 及び健全な発達のため特に必要があると認める場合 その他特別の事情がある場合は、この限りではない。

一 号

申請者等がテレビジョン放送による地上基幹放送の業務に関し使用する放送系の数の合計がを超える場合にあっては、次のいずれにも該当すること。

当該テレビジョン放送による地上基幹放送の業務に係る放送対象地域が重複しないこと。

特定議決権保有関係を支配関係に該当しないものとみなした場合に、申請者等がテレビジョン放送による地上基幹放送の業務に関し使用する放送系の数の合計がを超えないこと。

二 号

申請者等がラジオ放送(コミュニティ放送を除く。以下この号において同じ。)による地上基幹放送の業務に関し使用する放送系の数の合計がを超える場合にあっては、次のいずれにも該当すること。

当該ラジオ放送による地上基幹放送の業務に係る一の放送対象地域の全部 又は一部において申請者等がラジオ放送による地上基幹放送の業務に関し使用する放送系の数の合計(の放送系の数の合計に含まれるものを除く)にの放送系の数の合計を加えた数が、いずれの放送対象地域においてもを超えないこと。

特定議決権保有関係を支配関係に該当しないものとみなした場合に、申請者等がラジオ放送による地上基幹放送の業務に関し使用する放送系の数の合計がを超えないこと。

当該ラジオ放送による地上基幹放送の業務に係る一の放送対象地域の全部 又は一部において申請者等がラジオ放送による地上基幹放送の業務に関し使用する放送系の数の合計が、いずれの放送対象地域においてもを超えないこと。

三 号

申請者等がラジオ放送(コミュニティ放送に限る。以下この号において同じ。)による地上基幹放送の業務に関し使用する放送系の数の合計がを超える場合にあっては、次のいずれにも該当すること。

特定議決権保有関係を支配関係に該当しないものとみなした場合に、申請者等が一の都道府県においてラジオ放送による地上基幹放送の業務に関し使用する放送系の数の合計がを超える場合にあっては、それらの放送系に係る放送対象地域がいずれも特定の一の市区町村の区域をその全部 又は一部とするものであること。

特定議決権保有関係を支配関係に該当しないものとみなした場合に、申請者等がラジオ放送による地上基幹放送の業務に関し使用する放送系に係る放送対象地域の全部 又は一部を含む都道府県の数がを超えないこと。

四 号

申請者等にラジオ放送(コミュニティ放送を除く)による地上基幹放送の業務を行う者 及びラジオ放送(コミュニティ放送に限る)による地上基幹放送の業務を行う者のいずれもが属する場合にあっては、次のいずれにも該当すること。

当該ラジオ放送(コミュニティ放送を除く)による地上基幹放送の業務に係る放送対象地域と当該ラジオ放送(コミュニティ放送に限る)による地上基幹放送の業務に係る放送対象地域とが重複しないこと。

特定議決権保有関係を支配関係に該当しないものとみなした場合に、申請者等にラジオ放送(コミュニティ放送を除く)による地上基幹放送の業務を行う者 又はラジオ放送(コミュニティ放送に限る)による地上基幹放送の業務を行う者のいずれかが属さないこと。

五 号

申請者等に係る第二条第十七号に規定する一の者がテレビジョン放送による地上基幹放送の業務を自ら行い、又はテレビジョン放送による地上基幹放送の業務を行う者に対して支配関係を有し、かつ、当該一の者がそれらのテレビジョン放送による地上基幹放送の業務に係る放送対象地域と重複する放送対象地域においてラジオ放送(全国放送を除く。以下この号において同じ。)による地上基幹放送の業務を自ら行い、又はラジオ放送による地上基幹放送の業務を行う者に対して支配関係を有する場合にあっては、当該一の者が当該重複する地域において新聞社を自ら経営し、又は新聞社を経営する者に対して支配関係を有するものでないこと。


ただし、当該重複する地域において、他に基幹放送事業者、新聞社、通信社 その他のニュース 又は情報の頒布を業とする事業者がある場合であって、当該一の者(当該一の者がある者に対して支配関係を有する場合におけるその者を含む。)がニュース 又は情報の独占的頒布を行うこととなるおそれがないときは、この限りでない。

六 号

申請者等が衛星基幹放送の業務に関し使用するトランスポンダ数の合計がを超える場合にあっては、次のいずれにも該当すること。

申請者等が衛星基幹放送(超高精細度テレビジョン放送を除く)の業務に関し使用するトランスポンダ数の合計がを超えないこと。

申請者等が衛星基幹放送(超高精細度テレビジョン放送に限る)の業務に関し使用するトランスポンダ数の合計がを超えないこと。

七 号

申請者等に地上基幹放送の業務を行う者 及び衛星基幹放送の業務を行う者のいずれもが属する場合にあっては、次のいずれにも該当すること。

一の者 及び当該一の者の子会社 その他法第二条第三十二号イに規定する特別の関係にある者が有する衛星基幹放送(放送衛星業務用の周波数を使用して行われるものに限る。以下このにおいて同じ。)の業務を行う者の議決権の数の当該衛星基幹放送の業務を行う者の議決権の総数に占める割合が三分の一を超え二分の一以下の場合における当該一の者と当該衛星基幹放送の業務を行う者の関係を支配関係に該当しないものとみなした場合に、申請者等に地上基幹放送の業務を行う者 又は衛星基幹放送の業務を行う者のいずれかが属さないこと。

申請者等が衛星基幹放送(放送衛星業務用の周波数を使用して行われるものを除く)の業務に関し使用するトランスポンダ数の合計がを超えないこと。

八 号

申請者等が移動受信用地上基幹放送(全国放送に限る)の業務に関し使用するセグメント数の合計が十三を超えないこと。

九 号

申請者等が移動受信用地上基幹放送(広域放送 又は県域放送に限る。以下この号において同じ。)の業務に関し使用するセグメント数の合計が一の放送対象地域においてを超えず、かつ、次のいずれにも該当すること。

当該移動受信用地上基幹放送の業務に係る放送対象地域の数がを超えないこと。

当該移動受信用地上基幹放送の業務に係る放送対象地域の数がである場合にあっては、これらの放送対象地域が隣接すること。

十 号

申請者等に、次のいずれかに該当する者が属さないこと。

地上基幹放送(テレビジョン放送 及びラジオ放送を除く)の業務を行う者

移動受信用地上基幹放送(全国放送、広域放送 及び県域放送を除く)の業務を行う者

日本放送協会 又は放送大学学園
1項

法第百六十二条第一項の規定により読み替えて適用する法第九十三条第一項第五号ハの認定放送持株会社であって総務省令で定めるものは、次の各号いずれにも適合する認定放送持株会社とする。


ただし、基幹放送の普及 及び健全な発達のため特に必要があると認める場合 その他特別の事情がある場合は、この限りではない。

一 号

当該認定放送持株会社に係る認定放送持株会社等が前条各号第一号ロ第二号イ 及び第三号第四号ロ 並びに第七号除く)のいずれにも適合すること。

二 号

当該認定放送持株会社に係る認定放送持株会社等が次のいずれにも該当すること。


ただし、当該認定放送持株会社等が前条第一号ロ第二号イ 及び第三号 並びに第四号ロいずれにも適合する場合は、この限りでない。

当該認定放送持株会社の関係会社である地上基幹放送の業務を行う者が、二以上の放送系に係る地上基幹放送の業務を自ら行うものでないこと。

当該認定放送持株会社の関係会社である地上基幹放送の業務を行う者が、当該地上基幹放送の業務に係る放送対象地域と重複する放送対象地域において地上基幹放送の業務を行う者に対して支配関係を有しないこと。
特定議決権保有関係を支配関係に該当しないものとみなした場合に、当該認定放送持株会社の関係会社である地上基幹放送の業務を行う者が、他の地上基幹放送の業務を行う者に対して支配関係を有しないこと。
三 号

当該認定放送持株会社に係る認定放送持株会社等が次のいずれにも該当すること。


ただし、当該認定放送持株会社等が前条第七号に適合する場合は、この限りでない。

当該認定放送持株会社の関係会社である地上基幹放送の業務を行う者が衛星基幹放送(放送衛星業務用の周波数を使用して行われるものに限る。以下この号において同じ。)の業務を自ら行うものでないこと。

当該認定放送持株会社の関係会社である地上基幹放送の業務を行う者 又は衛星基幹放送の業務を行う者の一方の者が他方の者に対して支配関係を有しないこと。
四 号

基幹放送の業務を行う者(当該認定放送持株会社の子会社を除く)の特定役員で当該認定放送持株会社の特定役員の地位を兼ねる者の数の当該認定放送持株会社の特定役員の総数に占める割合が五分の一を超えないこと。

五 号

基幹放送の業務を行う者(当該認定放送持株会社の子会社を除く)の代表権を有する特定役員 又は常勤の特定役員が当該認定放送持株会社の代表権を有する特定役員 又は常勤の特定役員の地位を兼ねないこと。

1項

一の法人 又は団体が認定特定放送番組同一化実施方針を提出した国内基幹放送事業者(その国内基幹放送の業務に係る放送対象地域が法第百十六条の三第一項に規定する指定放送対象地域であるものに限る)に対して当該認定特定放送番組同一化実施方針に従って特例役員兼任関係を有する場合における当該一の法人 又は団体を第二条第十七号に規定する一の者とする申請者等に対する前二条の規定の適用については、当該特例役員兼任関係は、支配関係に該当しないものとみなす。

2項

前項の特例役員兼任関係とは、同項の一の法人 又は団体の特定役員で同項の国内基幹放送事業者の特定役員の地位を兼ねる者の数の当該国内基幹放送事業者の特定役員の総数に占める割合が五分の一を超え三分の一以下である場合における当該一の法人 又は団体と当該国内基幹放送事業者の関係をいう。

1項

地上基幹放送の業務を行う者 又は当該者に対して支配関係を有する者(認定放送持株会社 及びその関係会社を除く。以下この条において「支配株主等」という。)が他の地上基幹放送の業務を行う者に対して支配関係を有する場合で、かつ、当該他の地上基幹放送の業務を行う者が次の各号いずれかに該当する場合は、当該支配株主等を第二条第十七号に規定する一の者とする申請者等に対する第八条第一号から第五号までに係る部分に限る)の規定の適用については、当該他の地上基幹放送の業務は、地上基幹放送の業務に該当しないものとみなす。

一 号

当該他の地上基幹放送の業務に係る認定等(地上基幹放送の業務の認定 又は特定地上基幹放送局の免許をいう。以下この条において同じ。)の有効期間中に次に掲げる事項のいずれかに該当したこと(当該認定等の時より前の時に次に掲げる事項のいずれかに該当したことがある場合には、当該支配株主等が当該他の地上基幹放送の業務を行う者に対して支配関係を有しないことにより当該他の地上基幹放送の業務を行う者が次の認定更新等(地上基幹放送の業務の認定の更新 又は特定地上基幹放送局の再免許をいう。以下この条において同じ。)の時までに当該業務を維持することが困難になるおそれがある財政状態にある場合に限る)。

会社更生法(平成十四年法律第百五十四号)の更生手続開始の決定を受けていること。

民事再生法(平成十一年法律第二百二十五号)の再生手続開始の決定を受けていること。

債務超過の状態が二年間継続しており、かつ、債務超過の状態にある事業年度を含む連続する三以上の事業年度において経常損失が生じていること。

二 号

当該他の地上基幹放送の業務に係る直近の認定更新等の時に前号に規定する財政状態にある場合に該当しており、かつ、当該財政状態にある場合に該当すること。

三 号

前二号に掲げるもののほか、当該他の地上基幹放送の業務に係る直近の認定更新等の時に第一号 又は前号いずれかに該当するもの(第一号に該当する場合には、同号に規定する財政状態にある場合に限る)として当該基幹放送の業務に係る認定更新等を受けていること。

2項

前項に規定する他の地上基幹放送の業務を行う者は、その者の財政状態を証する書類を総務大臣に提出し、その財政状態が同項第一号ハに掲げる事項に該当していることについて、総務大臣の確認を受けることができる。

1項

認定放送持株会社等にテレビジョン放送による地上基幹放送の業務を行う者 及びラジオ放送による地上基幹放送の業務を行う者のいずれもが属する場合は、当該認定放送持株会社等に対する第九条第二号の規定の適用については、

同号イからハまでの規定中
こと」とあるのは、
「こと。ただし、当該地上基幹放送の業務のうち一方がテレビジョン放送による地上基幹放送の業務であり、かつ、他方がラジオ放送による地上基幹放送の業務である場合は、この限りでない」と

する。

2項

認定放送持株会社等が第八条第一号の規定に適合する場合は、当該認定放送持株会社等に対する第九条第二号の規定の適用については、

同号イ 及びの規定中
こと」とあるのは、
「こと。ただし、当該地上基幹放送の業務がいずれもテレビジョン放送による地上基幹放送の業務である場合は、この限りでない」と

する。

3項

認定放送持株会社等が第八条第二号の規定に適合する場合は、当該認定放送持株会社等に対する第九条第二号の規定の適用については、

同号イからハまでの規定中
こと」とあるのは、
「こと。ただし、当該地上基幹放送の業務がいずれもラジオ放送(コミュニティ放送を除く)による地上基幹放送の業務である場合は、この限りでない」と

する。

4項

認定放送持株会社等が第八条第三号の規定に適合する場合は、当該認定放送持株会社等に対する第九条第二号の規定の適用については、

同号イからハまでの規定中
こと」とあるのは、
「こと。ただし、当該地上基幹放送の業務がいずれもラジオ放送(コミュニティ放送に限る)による地上基幹放送の業務である場合は、この限りでない」と

する。

1項

第八条第七号イ 及び第九条第三号ロの規定の適用については、同一の認定放送持株会社の子会社である地上基幹放送の業務を行う者 又は衛星基幹放送の業務を行う者の一方の者が他方の者に対して法第二条第三十二号ロ 又はに規定する関係を有する場合における当該関係は、支配関係に該当しないものとみなす。

1項

次に掲げる基幹放送の業務は、第八条 及び第九条の規定の適用については、基幹放送の業務に該当しないものとみなす。

一 号
臨時目的放送 又は多重放送による基幹放送の業務
二 号

データ放送による衛星基幹放送の業務であって、専ら次のいずれかの情報を送信するもの

放送番組の配列を示す情報

放送法施行規則第七条第一項第六号に規定する情報

2項

日本放送協会 又は放送大学学園を申請者とする申請者等は、第八条の規定の適用については、同条各号に適合するものとみなす。