レコード製作者は、そのレコードを複製する権利を専有する。
著作権法
第三節 レコード製作者の権利
レコード製作者は、そのレコードを送信可能化する権利を専有する。
放送事業者、有線放送事業者 又は放送同時配信等事業者は、商業用レコード(当該商業用レコードに係る前条に規定する権利(放送同時配信等に係るものに限る。以下 この項 及び次項において同じ。)について著作権等管理事業者による管理が行われているもの 又は文化庁長官が定める方法により当該商業用レコードに係る同条に規定する権利を有する者の氏名 若しくは名称、放送同時配信等の許諾の申込みを受け付けるための連絡先 その他の円滑な許諾のために必要な情報であつて文化庁長官が定めるものの公表がされているものを除く。次項において同じ。)を用いて放送同時配信等を行うことができる。
前項の場合において、商業用レコードを用いて放送同時配信等を行つたときは、放送事業者、有線放送事業者 又は放送同時配信等事業者は、通常の使用料の額に相当する額の補償金を当該商業用レコードに係る前条に規定する権利を有する者に支払わなければならない。
前項の補償金を受ける権利は、著作権等管理事業者であつて全国を通じて一個に限りその同意を得て文化庁長官が指定するものがあるときは、当該著作権等管理事業者によつてのみ行使することができる。
第九十三条の三第四項の規定は前項の規定による指定について、同条第五項から第十三項までの規定は第二項の補償金 及び前項の規定による指定を受けた著作権等管理事業者について、それぞれ準用する。
この場合において、
同条第四項第四号中
「第二項の報酬」とあるのは
「第九十六条の三第二項の補償金」と、
同条第七項 及び第十項中
「放送事業者」とあるのは
「放送事業者、有線放送事業者」と
読み替えるものとする。
放送事業者等は、商業用レコードを用いた放送 又は有線放送を行つた場合(営利を目的とせず、かつ、聴衆 又は観衆から料金(いずれの名義をもつてするかを問わず、レコードに係る音の提示につき受ける対価をいう。)を受けずに、当該放送を受信して同時に有線放送を行つた場合を除く。)には、そのレコード(第八条第一号から第四号までに掲げるレコードで著作隣接権の存続期間内のものに限る。)に係るレコード製作者に二次使用料を支払わなければならない。
第九十五条第二項 及び第四項の規定は、前項に規定するレコード製作者について準用し、同条第三項の規定は、前項の規定により保護を受ける期間について準用する。
この場合において、
同条第二項から第四項までの規定中
「国民をレコード製作者とするレコードに固定されている実演に係る実演家」とあるのは
「国民であるレコード製作者」と、
同条第三項中
「実演家が保護を受ける期間」とあるのは
「レコード製作者が保護を受ける期間」と
読み替えるものとする。
第一項の二次使用料を受ける権利は、国内において商業用レコードの製作を業とする者の相当数を構成員とする団体(その連合体を含む。)でその同意を得て文化庁長官が指定するものがあるときは、当該団体によつてのみ行使することができる。
第九十五条第六項から第十四項までの規定は、第一項の二次使用料 及び前項の団体について準用する。
レコード製作者は、そのレコードをその複製物の譲渡により公衆に提供する権利を専有する。
前項の規定は、レコードの複製物で次の各号のいずれかに該当するものの譲渡による場合には、適用しない。
前項に規定する権利を有する者 又はその許諾を得た者により公衆に譲渡されたレコードの複製物
第百三条において準用する第六十七条第一項の規定による裁定を受けて公衆に譲渡されたレコードの複製物
第百三条において準用する第六十七条の二第一項の規定の適用を受けて公衆に譲渡されたレコードの複製物
前項に規定する権利を有する者 又はその承諾を得た者により特定かつ少数の者に譲渡されたレコードの複製物
国外において、前項に規定する権利に相当する権利を害することなく、又は同項に規定する権利に相当する権利を有する者 若しくはその承諾を得た者により譲渡されたレコードの複製物
レコード製作者は、そのレコードをそれが複製されている商業用レコードの貸与により公衆に提供する権利を専有する。
前項の規定は、期間経過商業用レコードの貸与による場合には、適用しない。
貸レコード業者は、期間経過商業用レコードの貸与によりレコードを公衆に提供した場合には、当該レコード(著作隣接権の存続期間内のものに限る。)に係るレコード製作者に相当な額の報酬を支払わなければならない。
第九十七条第三項の規定は、前項の報酬を受ける権利の行使について準用する。
第九十五条第六項から第十四項までの規定は、第三項の報酬 及び前項において準用する第九十七条第三項に規定する団体について準用する。
この場合においては、第九十五条の三第四項後段の規定を準用する。
第一項に規定する権利を有する者の許諾に係る使用料を受ける権利は、第四項において準用する第九十七条第三項の団体によつて行使することができる。
第五項の規定は、前項の場合について準用する。
この場合において、
第五項中
「第九十五条第六項」とあるのは、
「第九十五条第七項」と
読み替えるものとする。