民法(明治二十九年法律第八十九号)に規定する外国法人の登記 及び夫婦財産契約の登記については、他の法令に特別の定めがある場合を除き、 この法律の定めるところによる。
外国法人の登記及び夫婦財産契約の登記に関する法律
日本に事務所を設けた外国法人(民法第三十五条第一項ただし書に規定する外国法人に限る。第四条において同じ。)の登記の事務は、その事務所の所在地を管轄する法務局 若しくは地方法務局 若しくは これらの支局 又は これらの出張所(第五条第一項から 第三項までにおいて「法務局等」という。)が、登記所としてつかさどる。
登記所に、外国法人登記簿を備える。
商業登記法(昭和三十八年法律第百二十五号)第二条から 第五条まで、第七条から 第十五条まで、第十七条、第十八条、第十九条の二、第十九条の三、第二十一条から 第二十三条の二まで、第二十四条(第十四号 及び第十五号を除く。)、第二十六条、第二十七条、第百二十八条、第百二十九条、第百三十条第一項 及び第三項、第百三十二条から 第百三十七条まで 並びに第百三十九条から 第百四十八条までの規定は、日本に事務所を設けた外国法人の登記について準用する。
夫婦財産契約の登記の事務は、夫婦となるべき者が夫の氏を称するときは夫となるべき者、妻の氏を称するときは 妻となるべき者の住所地を管轄する法務局等が、登記所としてつかさどる。
前項の登記の事務は、同項に規定する夫となるべき者 又は妻となるべき者の住所が日本国内にないとき 又は当該住所が知れないときは当該夫となるべき者 又は妻となるべき者の居所地を管轄する法務局等が登記所としてつかさどり、日本国内にその居所がないとき 又は その居所が知れないときは当該夫となるべき者 又は妻となるべき者の最後の住所地を管轄する法務局等が登記所としてつかさどる。
第一項の登記の事務は、前二項の規定により登記の事務をつかさどる登記所が定まらないときは、法務大臣が指定する法務局等が登記所としてつかさどる。
第一項 及び第二項の規定により登記の事務をつかさどる登記所が二以上あるときは、法務省令で定めるところにより、法務大臣 又は 法務局 若しくは地方法務局の長が、登記の事務をつかさどる登記所を指定する。
登記所に、夫婦財産契約登記簿を備える。
夫婦財産契約に関する登記の申請は、特別の定めがある場合を除き、当該夫婦財産契約の当事者の双方が共同してしなければならない。
前項の登記を申請する場合には、申請人は、その申請情報と併せて夫婦財産契約をしたことを証する情報又は管理者の変更 若しくは共有財産の分割に関する処分の審判があったこと若しくは これに関する契約をしたことを証する情報を提供しなければならない。
不動産登記法(平成十六年法律第百二十三号)第七条から第十一条まで、第十三条、第十六条第一項、第十八条、第二十四条、第二十五条第一号から第九号まで 及び第十二号、第六十七条第一項から第三項まで、第七十一条、第百十九条(第六項を除く。)、第百二十一条第三項から第五項まで、第百五十三条から第百五十六条まで、第百五十七条第一項から第三項まで、第五項 及び第六項 並びに第百五十八条の規定は、夫婦財産契約に関する登記について準用する。
この場合において、
同法第十八条中
「政令」とあるのは、
「法務省令」と
読み替えるものとする。
この法律に定めるもののほか、夫婦財産契約に関する登記に関し必要な事項は、法務省令で定める。