各選挙ごとに、開票管理者を置く。
公職選挙法
第七章 開票
開票管理者は、当該選挙の選挙権を有する者の中から市町村の選挙管理委員会の選任した者をもつて、これに充てる。
衆議院議員の選挙において、小選挙区選出議員の選挙と比例代表選出議員の選挙を同時に行う場合においては、市町村の選挙管理委員会は、小選挙区選出議員についての開票管理者を同時に比例代表選出議員についての開票管理者とすることができる。
参議院議員の選挙において、選挙区選出議員の選挙と比例代表選出議員の選挙を同時に行う場合においては、市町村の選挙管理委員会は、選挙区選出議員についての開票管理者を同時に比例代表選出議員についての開票管理者とすることができる。
開票管理者は、開票に関する事務を担任する。
開票管理者は、当該選挙の選挙権を有しなくなつたときは、その職を失う。
公職の候補者(衆議院小選挙区選出議員の選挙にあつては候補者届出政党(第八十六条第一項 又は第八項の規定による届出をした政党 その他の政治団体をいう。以下同じ。)及び公職の候補者(候補者届出政党の届出に係るものを除く。)、衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては衆議院名簿届出政党等、参議院比例代表選出議員の選挙にあつては参議院名簿届出政党等)は、当該選挙の開票区ごとに、当該開票区の区域の全部 又は一部をその区域に含む市町村の選挙人名簿に登録された者の中から、本人の承諾を得て、開票立会人となるべき者一人を定め、その選挙の期日前三日までに、市町村の選挙管理委員会に届け出ることができる。
ただし、同一人を当該選挙の他の開票区における開票立会人となるべき者 及び当該選挙と同じ日に行われるべき他の選挙における開票立会人となるべき者として届け出ることはできない。
前項の規定により届出のあつた者(次の各号に掲げる事由が生じたときは、当該各号に定めるものの届出に係る者を除く。以下この条において同じ。)が、十人を超えないときは直ちにその者をもつて開票立会人とし、十人を超えるときは届出のあつた者の中から市町村の選挙管理委員会がくじで定めた者十人をもつて開票立会人としなければならない。
公職の候補者(候補者届出政党の届出に係るものを除く。以下この号において同じ。)が死亡したとき、第八十六条第九項 若しくは第八十六条の四第九項の規定により公職の候補者の届出が却下されたとき 又は第八十六条第十二項 若しくは第八十六条の四第十項の規定により公職の候補者がその候補者たることを辞したとき(第九十一条第二項 又は第百三条第四項の規定によりその候補者たることを辞したものとみなされる場合を含む。)
当該公職の候補者
候補者届出政党の届出に係る候補者が死亡したとき、第八十六条第九項の規定により候補者届出政党がした候補者の届出が却下されたとき 又は同条第十一項の規定により候補者届出政党が候補者の届出を取り下げたとき(第九十一条第一項 又は第百三条第四項の規定により公職の候補者の届出が取り下げられたものとみなされる場合を含む。)
当該候補者届出政党
衆議院名簿届出政党等につき第八十六条の二第十項の規定による届出があつたとき 又は同条第十一項の規定による却下があつたとき
当該衆議院名簿届出政党等
参議院名簿届出政党等につき第八十六条の三第二項において準用する第八十六条の二第十項の規定による届出があつたとき 又は第八十六条の三第二項において準用する第八十六条の二第十一項の規定による却下があつたとき
当該参議院名簿届出政党等
同一の政党 その他の政治団体に属する公職の候補者の届出にかかる者は、一の開票区において、三人以上開票立会人となることができない。
第一項の規定により届出のあつた者で同一の政党 その他の政治団体に属する公職の候補者の届出にかかるものが三人以上あるときは、第二項の規定にかかわらず、その者の中で市町村の選挙管理委員会がくじで定めた者二人以外の者は、開票立会人となることができない。
第二項 又は前項の規定により開票立会人が定まつた後、同一の政党 その他の政治団体に属する公職の候補者の届出にかかる開票立会人が三人以上となつたときは、市町村の選挙管理委員会がくじで定めた者二人以外の者は、その職を失う。
第二項、第四項 又は前項の規定によるくじを行うべき場所 及び日時は、市町村の選挙管理委員会において、予め告示しなければならない。
第二項各号に掲げる事由が生じたときは、当該各号に定めるものの届出に係る開票立会人は、その職を失う。
都道府県の選挙管理委員会が第十八条第二項の規定により市町村の区域を分けて、又は数市町村の区域の全部 若しくは一部を合わせて、開票区を設ける場合において、当該開票区を選挙の期日前二日から選挙の期日の前日までの間に設けたときは市町村の選挙管理委員会において、当該開票区を選挙の期日以後に設けたときは開票管理者において、当該開票区の区域の全部 又は一部をその区域に含む市町村の選挙人名簿に登録された者の中から三人以上十人以下の開票立会人を選任し、直ちにこれを本人に通知し、開票に立ち会わせなければならない。
ただし、同一の政党 その他の政治団体に属する者を三人以上選任することができない。
第二項の規定による開票立会人が三人に達しないとき 又は開票立会人が選挙の期日の前日までに三人に達しなくなつたときは市町村の選挙管理委員会において、開票立会人が選挙の期日以後に三人に達しなくなつたとき 又は開票立会人で参会する者が開票所を開くべき時刻になつても三人に達しないとき 若しくはその後三人に達しなくなつたときは開票管理者において、その開票区の区域の全部 又は一部をその区域に含む市町村の選挙人名簿に登録された者の中から三人に達するまでの開票立会人を選任し、直ちにこれを本人に通知し、開票に立ち会わせなければならない。
ただし、同項の規定による開票立会人を届け出た公職の候補者の属する政党 その他の政治団体、同項の規定による開票立会人を届け出た候補者届出政党、衆議院名簿届出政党等 若しくは参議院名簿届出政党等 又は市町村の選挙管理委員会 若しくは開票管理者の選任した開票立会人の属する政党 その他の政治団体と同一の政党 その他の政治団体に属する者を当該公職の候補者、候補者届出政党、衆議院名簿届出政党等 若しくは参議院名簿届出政党等の届出に係る開票立会人 又は市町村の選挙管理委員会 若しくは開票管理者の選任に係る開票立会人と通じて三人以上選任することができない。
当該選挙の公職の候補者は、開票立会人となることができない。
開票立会人は、正当な理由がなければ、その職を辞することができない。
開票所は、市役所、町村役場 又は市町村の選挙管理委員会の指定した場所に設ける。
市町村の選挙管理委員会は、予め開票の場所 及び日時を告示しなければならない。
開票は、すべての投票箱の送致を受けた日 又はその翌日に行う。
開票管理者は、開票立会人立会の上、投票箱を開き、先ず第五十条第三項 及び第五項の規定による投票を調査し、開票立会人の意見を聴き、その投票を受理するかどうかを決定しなければならない。
開票管理者は、開票立会人とともに、当該選挙における各投票所 及び期日前投票所の投票を開票区ごとに混同して、投票を点検しなければならない。
投票の点検が終わつたときは、開票管理者は、直ちにその結果を選挙長(衆議院比例代表選出議員 若しくは参議院比例代表選出議員の選挙 又は参議院合同選挙区選挙については、選挙分会長)に報告しなければならない。
投票の効力は、開票立会人の意見を聴き、開票管理者が決定しなければならない。
その決定に当つては、第六十八条の規定に反しない限りにおいて、その投票した選挙人の意思が明白であれば、その投票を有効とするようにしなければならない。
衆議院(比例代表選出)議員 又は参議院(比例代表選出)議員の選挙以外の選挙の投票については、次の各号のいずれかに該当するものは、無効とする。
所定の用紙を用いないもの
公職の候補者でない者 又は第八十六条の八第一項、第八十七条第一項 若しくは第二項、第八十七条の二、第八十八条、第二百五十一条の二 若しくは第二百五十一条の三の規定により公職の候補者となることができない者の氏名を記載したもの
第八十六条第一項 若しくは第八項の規定による届出をした政党 その他の政治団体で同条第一項各号のいずれにも該当していなかつたものの当該届出に係る候補者、同条第九項後段の規定による届出に係る候補者 又は第八十七条第三項の規定に違反してされた届出に係る候補者の氏名を記載したもの
一投票中に二人以上の公職の候補者の氏名を記載したもの
被選挙権のない公職の候補者の氏名を記載したもの
公職の候補者の氏名のほか、他事を記載したもの。
ただし、職業、身分、住所 又は敬称の類を記入したものは、この限りでない。
公職の候補者の氏名を自書しないもの
公職の候補者の何人を記載したかを確認し難いもの
衆議院(比例代表選出)議員の選挙の投票については、次の各号のいずれかに該当するものは、無効とする。
所定の用紙を用いないもの
衆議院名簿届出政党等以外の政党 その他の政治団体(第八十六条の二第十項の規定による届出をした政党 その他の政治団体を含む。)の名称 又は略称を記載したもの
第八十六条の二第一項の規定による届出をした政党 その他の政治団体で同項各号のいずれにも該当していなかつたもの又は第八十七条第五項の規定に違反して第八十六条の二第一項の衆議院名簿を重ねて届け出ている政党 その他の政治団体の名称 又は略称を記載したもの
第八十六条の二第一項の衆議院名簿登載者の全員につき、同条第七項各号に規定する事由が生じており又は同項後段の規定による届出がされている場合の当該衆議院名簿に係る政党 その他の政治団体の名称 又は略称を記載したもの
一投票中に二以上の衆議院名簿届出政党等の第八十六条の二第一項の規定による届出に係る名称 又は略称を記載したもの
衆議院名簿届出政党等の第八十六条の二第一項の規定による届出に係る名称 及び略称のほか、他事を記載したもの。
ただし、本部の所在地、代表者の氏名 又は敬称の類を記入したものは、この限りでない。
衆議院名簿届出政党等の第八十六条の二第一項の規定による届出に係る名称 又は略称を自書しないもの
衆議院名簿届出政党等のいずれを記載したかを確認し難いもの
参議院(比例代表選出)議員の選挙の投票については、次の各号のいずれかに該当するものは、無効とする。
所定の用紙を用いないもの
公職の候補者たる参議院名簿登載者でない者、第八十六条の三第二項において準用する第八十六条の二第七項後段の規定による届出に係る参議院名簿登載者 若しくは第八十六条の八第一項、第八十七条第一項 若しくは同条第六項において準用する同条第四項、第八十八条、第二百五十一条の二 若しくは第二百五十一条の三の規定により公職の候補者となることができない参議院名簿登載者の氏名を記載したもの又は参議院名簿届出政党等以外の政党 その他の政治団体の名称 若しくは略称を記載したもの。
ただし、代表者の氏名の類を記入したもので第八号ただし書に該当する場合は、この限りでない。
第八十六条の三第一項の規定による届出をした政党 その他の政治団体で同項各号のいずれにも該当していなかつたもの若しくは同条第二項において準用する第八十六条の二第十項の規定による届出をしたもの又は第八十七条第六項において準用する同条第五項の規定に違反して第八十六条の三第一項の参議院名簿を重ねて届け出ている政党 その他の政治団体の同項の規定による届出に係る参議院名簿登載者の氏名 又はその届出に係る名称 若しくは略称を記載したもの
参議院名簿登載者の全員につき、第八十六条の三第二項において準用する第八十六条の二第七項各号に規定する事由が生じており又は第八十六条の三第二項において準用する第八十六条の二第七項後段の規定による届出がされている場合の当該参議院名簿に係る政党 その他の政治団体の名称 又は略称を記載したもの
一投票中に二人以上の参議院名簿登載者の氏名 又は二以上の参議院名簿届出政党等の第八十六条の三第一項の規定による届出に係る名称 若しくは略称を記載したもの
一投票中に一人の参議院名簿登載者の氏名 及び当該参議院名簿登載者に係る参議院名簿届出政党等以外の参議院名簿届出政党等の第八十六条の三第一項の規定による届出に係る名称 又は略称を記載したもの
被選挙権のない参議院名簿登載者の氏名を記載したもの
公職の候補者たる参議院名簿登載者の氏名 又は参議院名簿届出政党等の第八十六条の三第一項の規定による届出に係る名称 及び略称のほか、他事を記載したもの。
ただし、公職の候補者たる参議院名簿登載者の氏名の記載のある投票については当該参議院名簿登載者に係る参議院名簿届出政党等の同項の規定による届出に係る名称 若しくは略称 又は職業、身分、住所 若しくは敬称の類(当該参議院名簿登載者が同項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が同項の参議院名簿に記載されている者(同条第二項において読み替えて準用する第八十六条の二第九項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が同項の規定による届出に係る文書に記載された者を含む。以下同じ。)である場合にあつては、当該参議院名簿登載者に係る参議院名簿届出政党等の第八十六条の三第一項の規定による届出に係る名称 若しくは略称、当選人となるべき順位 又は職業、身分、住所 若しくは敬称の類)を、参議院名簿登載者の氏名の記載のない投票で参議院名簿届出政党等の同項の規定による届出に係る名称 又は略称を記載したものについては本部の所在地、代表者の氏名 又は敬称の類(当該参議院名簿届出政党等の届出に係る参議院名簿登載者のうちに同項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が同項の参議院名簿に記載されている者がある場合にあつては、その記載に係る順位、本部の所在地、代表者の氏名 又は敬称の類)を記入したものは、この限りでない。
公職の候補者たる参議院名簿登載者の氏名 又は参議院名簿届出政党等の第八十六条の三第一項の規定による届出に係る名称 若しくは略称を自書しないもの
公職の候補者たる参議院名簿登載者の何人 又は参議院名簿届出政党等のいずれを記載したかを確認し難いもの
同一の氏名、氏 又は名の公職の候補者が二人以上ある場合において、その氏名、氏 又は名のみを記載した投票は、前条第一項第八号の規定にかかわらず、有効とする。
第八十六条の二第一項の規定による届出に係る名称 又は略称が同一である衆議院名簿届出政党等が二以上ある場合において、その名称 又は略称のみを記載した投票は、前条第二項第八号の規定にかかわらず、有効とする。
第八十六条の三第一項の規定による届出に係る参議院名簿登載者(公職の候補者たる者に限る。以下この条において同じ。)の氏名、氏 若しくは名 又は参議院名簿届出政党等の名称 若しくは略称が同一である参議院名簿登載者 又は参議院名簿届出政党等が二以上ある場合において、これらの氏名、氏 若しくは名 又は名称 若しくは略称のみを記載した投票は、前条第三項第十号の規定にかかわらず、有効とする。
第一項 又は第二項の有効投票は、開票区ごとに、当該候補者 又は当該衆議院名簿届出政党等のその他の有効投票数に応じてあん分し、それぞれこれに加えるものとする。
第三項の有効投票は、開票区ごとに、当該参議院名簿登載者のその他の有効投票数 又は当該参議院名簿届出政党等のその他の有効投票数(当該参議院名簿届出政党等に係る各参議院名簿登載者の有効投票数を含まないものをいう。)に応じてあん分し、それぞれこれに加えるものとする。
前条第三項 及び第五項の規定を適用する場合を除き、第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が同項の参議院名簿に記載されている者である参議院名簿登載者の有効投票(前条第五項の規定によりあん分して加えられた有効投票を含む。)は、当該参議院名簿登載者に係る参議院名簿届出政党等の有効投票とみなす。
選挙人は、その開票所につき、開票の参観を求めることができる。
開票管理者は、開票録を作り、開票に関する次第を記載し、開票立会人とともに、これに署名しなければならない。
投票は、有効無効を区別し、投票録 及び開票録と併せて、市町村の選挙管理委員会において、当該選挙にかかる議員 又は長の任期間、保存しなければならない。
選挙の一部が無効となり再選挙を行つた場合の開票においては、その投票の効力を決定しなければならない。
第五十七条第一項前段 及び第二項の規定は、開票について準用する。
第五十八条第一項、第五十九条 及び第六十条の規定は、開票所の取締りについて準用する。