選挙人名簿は、永久に据え置くものとし、かつ、各選挙を通じて一の名簿とする。
公職選挙法
第四章 選挙人名簿
市町村の選挙管理委員会は、選挙人名簿の調製 及び保管の任に当たるものとし、毎年三月、六月、九月 及び十二月(第二十二条 及び第二十四条第一項において「登録月」という。)並びに選挙を行う場合に、選挙人名簿の登録を行うものとする。
選挙人名簿は、政令で定めるところにより、磁気ディスク(これに準ずる方法により一定の事項を確実に記録しておくことができる物を含む。以下同じ。)をもつて調製することができる。
選挙を行う場合において必要があるときは、選挙人名簿の抄本(前項の規定により磁気ディスクをもつて選挙人名簿を調製している市町村の選挙管理委員会にあつては、当該選挙人名簿に記録されている全部 若しくは一部の事項 又は当該事項を記載した書類。以下同じ。)を用いることができる。
選挙人名簿には、選挙人の氏名、住所(次条第二項に規定する者にあつては、その者が当該市町村の区域内から住所を移す直前に住民票に記載されていた住所)、性別 及び生年月日等の記載(前条第三項の規定により磁気ディスクをもつて調製する選挙人名簿にあつては、記録)をしなければならない。
選挙人名簿は、市町村の区域を分けて数投票区を設けた場合には、その投票区ごとに編製しなければならない。
前二項に規定するもののほか、選挙人名簿の様式 その他必要な事項は、政令で定める。
選挙人名簿の登録は、当該市町村の区域内に住所を有する年齢満十八年以上の日本国民(第十一条第一項 若しくは第二百五十二条 又は政治資金規正法(昭和二十三年法律第百九十四号)第二十八条の規定により選挙権を有しない者を除く。次項において同じ。)で、その者に係る登録市町村等(当該市町村 及び消滅市町村(その区域の全部 又は一部が廃置分合により当該市町村の区域の全部 又は一部となつた市町村であつて、当該廃置分合により消滅した市町村をいう。第三項において同じ。)をいう。以下この項 及び次項において同じ。)の住民票が作成された日(他の市町村から登録市町村等の区域内に住所を移した者で住民基本台帳法(昭和四十二年法律第八十一号)第二十二条の規定により届出をしたものについては、当該届出をした日。次項において同じ。)から引き続き三箇月以上登録市町村等の住民基本台帳に記録されている者について行う。
選挙人名簿の登録は、前項の規定によるほか、当該市町村の区域内から住所を移した年齢満十八年以上の日本国民のうち、その者に係る登録市町村等の住民票が作成された日から引き続き三箇月以上登録市町村等の住民基本台帳に記録されていた者であつて、登録市町村等の区域内に住所を有しなくなつた日後 四箇月を経過しないものについて行う。
第一項の消滅市町村には、その区域の全部 又は一部が廃置分合により当該消滅市町村の区域の全部 又は一部となつた市町村であつて、当該廃置分合により消滅した市町村(この項の規定により当該消滅した市町村に含むものとされた市町村を含む。)を含むものとする。
第一項 及び第二項の住民基本台帳に記録されている期間は、市町村の廃置分合 又は境界変更のため中断されることがない。
市町村の選挙管理委員会は、政令で定めるところにより、当該市町村の選挙人名簿に登録される資格を有する者を調査し、その者を選挙人名簿に登録するための整理をしておかなければならない。
市町村の選挙管理委員会は、政令で定めるところにより、登録月の一日現在により、当該市町村の選挙人名簿に登録される資格を有する者を同日(同日が地方自治法第四条の二第一項の規定に基づき条例で定められた地方公共団体の休日(以下この項 及び第二百七十条第一項において「地方公共団体の休日」という。)に当たる場合(当該市町村の区域の全部 又は一部を含む区域において選挙が行われる場合において、登録月の一日が当該選挙の期日の公示 又は告示の日から当該選挙の期日の前日までの間にあるときを除く。)には、登録月の一日 又は同日の直後の地方公共団体の休日以外の日。以下この項において「通常の登録日」という。)に選挙人名簿に登録しなければならない。
ただし、市町村の選挙管理委員会は、天災 その他特別の事情がある場合には、政令で定めるところにより、登録の日を通常の登録日後に変更することができる。
前項の規定による登録は、当該市町村の区域の全部 又は一部を含む区域において選挙が行われる場合において、登録月の一日が当該選挙の期日の公示 又は告示の日から当該選挙の期日の前日までの間にあるとき(同項ただし書の規定により登録の日を当該選挙の期日後に変更する場合を除く。)には、同項本文の規定にかかわらず、登録月の一日現在(当該市町村の選挙人名簿に登録される資格のうち選挙人の年齢については、当該選挙の期日現在)により、行わなければならない。
市町村の選挙管理委員会は、選挙を行う場合には、政令で定めるところにより、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員 又は参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)が定める日(以下この条において「選挙時登録の基準日」という。)現在(当該市町村の選挙人名簿に登録される資格のうち選挙人の年齢については、当該選挙の期日現在)により、当該市町村の選挙人名簿に登録される資格を有する者を当該選挙時登録の基準日に選挙人名簿に登録しなければならない。
第一項の規定による登録は、選挙時登録の基準日と登録月の一日とが同一の日となる場合には、行わない。
選挙人は、選挙人名簿の登録に関し不服があるときは、次の各号に掲げる区分に応じ、当該各号に定める期間 又は期日に、文書で当該市町村の選挙管理委員会に異議を申し出ることができる。
第二十二条第一項の規定による選挙人名簿の登録(当該市町村の区域の全部 又は一部を含む区域において選挙が行われる場合において、登録月の一日が当該選挙の期日の公示 又は告示の日から当該選挙の期日の前々日までの間にあるとき(同項ただし書の規定により登録の日を当該選挙の期日後に変更する場合を除く。)を除く。)
当該登録が行われた日の翌日から五日間
第二十二条第一項の規定による選挙人名簿の登録(当該市町村の区域の全部 又は一部を含む区域において選挙が行われる場合において、登録月の一日が当該選挙の期日の公示 又は告示の日から当該選挙の期日の前々日までの間にあるとき(同項ただし書の規定により登録の日を当該選挙の期日後に変更する場合を除く。)に限る。)及び同条第三項の規定による選挙人名簿の登録
当該登録が行われた日の翌日
市町村の選挙管理委員会は、前項の異議の申出を受けたときは、その異議の申出を受けた日から三日以内に、その異議の申出が正当であるかないかを決定しなければならない。
その異議の申出を正当であると決定したときは、その異議の申出に係る者を直ちに選挙人名簿に登録し、又は選挙人名簿から抹消し、その旨を異議申出人 及び関係人に通知し、併せてこれを告示しなければならない。
その異議の申出を正当でないと決定したときは、直ちにその旨を異議申出人に通知しなければならない。
行政不服審査法(平成二十六年法律第六十八号)第九条第四項、第十九条第二項(第三号 及び第五号を除く。)、第二十三条、第二十四条、第二十七条、第三十一条(第五項を除く。)、第三十二条第一項 及び第三項、第三十九条、第四十一条第一項 及び第二項、第四十四条 並びに第五十三条の規定は、第一項の異議の申出について準用する。
この場合において、
これらの規定(同法第四十四条の規定を除く。)中
「審理員」とあるのは
「審査庁」と、
同法第九条第四項中
「審査庁」とあるのは
「公職選挙法第二十四条第一項の異議の申出を受けた選挙管理委員会(以下「審査庁」という。)」と、
同法第二十四条第一項中
「第四十五条第一項 又は第四十九条第一項の規定に基づき、裁決で」とあるのは
「決定で」と、
同法第三十一条第二項中
「審理関係人」とあるのは
「異議申出人」と、
同法第四十四条中
「行政不服審査会等から諮問に対する答申を受けたとき(前条第一項の規定による諮問を要しない場合(同項第二号 又は第三号に該当する場合を除く。)にあっては審理員意見書が提出されたとき、同項第二号 又は第三号に該当する場合にあっては同項第二号 又は第三号に規定する議を経たとき)」とあるのは
「審理手続を終結したとき」と
読み替えるものとする。
第二百十四条の規定は、第一項の異議の申出について準用する。
前条第二項の規定による決定に不服がある異議申出人 又は関係人は、当該市町村の選挙管理委員会を被告として、決定の通知を受けた日から七日以内に出訴することができる。
前項の訴訟は、当該市町村の選挙管理委員会の所在地を管轄する地方裁判所の専属管轄とする。
前項の裁判所の判決に不服がある者は、控訴することはできないが、最高裁判所に上告することができる。
第二百十三条、第二百十四条 及び第二百十九条第一項の規定は、第一項 及び前項の訴訟について準用する。
この場合において、
同条第一項中
「一の選挙の効力を争う数個の請求、第二百七条 若しくは第二百八条の規定により一の選挙における当選の効力を争う数個の請求、第二百十条第二項の規定により公職の候補者であつた者の当選の効力を争う数個の請求、第二百十一条の規定により公職の候補者等であつた者の当選の効力 若しくは立候補の資格を争う数個の請求 又は選挙の効力を争う請求と その選挙における当選の効力に関し第二百七条 若しくは第二百八条の規定によりこれを争う請求と」とあるのは、
「一の第二十四条第一項各号に定める期間 又は期日に異議の申出を行うことができる一の市町村の選挙管理委員会が行う選挙人名簿の登録に関し争う数個の請求」と
読み替えるものとする。
市町村の選挙管理委員会は、第二十二条第一項 又は第三項の規定により選挙人名簿の登録をした日後、当該登録の際に選挙人名簿に登録される資格を有し、かつ、引き続き その資格を有する者が選挙人名簿に登録されていないことを知つた場合には、その者を直ちに選挙人名簿に登録し、その旨を告示しなければならない。
市町村の選挙管理委員会は、選挙人名簿に登録されている者が第十一条第一項 若しくは第二百五十二条 若しくは政治資金規正法第二十八条の規定により選挙権を有しなくなつたこと 又は当該市町村の区域内に住所を有しなくなつたことを知つた場合には、直ちに選挙人名簿にその旨の表示をしなければならない。
市町村の選挙管理委員会は、第二十一条第二項に規定する者を選挙人名簿に登録する場合には、同時に、選挙人名簿に同項の規定に該当する者である旨の表示をしなければならない。
市町村の選挙管理委員会は、選挙人名簿に登録されている者の記載内容(第十九条第三項の規定により磁気ディスクをもつて調製する選挙人名簿にあつては、記録内容)に変更があつたこと 又は誤りがあることを知つた場合には、直ちにその記載(同項の規定により磁気ディスクをもつて調製する選挙人名簿にあつては、記録)の修正 又は訂正をしなければならない。
市町村の選挙管理委員会は、当該市町村の選挙人名簿に登録されている者について次の各号のいずれかに該当するに至つたときは、これらの者を直ちに選挙人名簿から抹消しなければならない。
この場合において、第四号に該当するに至つたときは、その旨を告示しなければならない。
死亡したこと 又は日本の国籍を失つたことを知つたとき。
前条第一項 又は第二項の表示をされた者が当該市町村の区域内に住所を有しなくなつた日後四箇月を経過するに至つたとき。
第三十条の六第二項の規定による第三十条の二第三項に規定する在外選挙人名簿への登録の移転をすることとするとき。
登録の際に登録されるべきでなかつたことを知つたとき。
市町村の選挙管理委員会は、選挙の期日の公示 又は告示の日から当該選挙の期日後五日に当たる日までの間を除き、次の表の上欄に掲げる活動を行うために、同表の中欄に掲げる者から選挙人名簿の抄本を閲覧することが必要である旨の申出があつた場合には、その活動に必要な限度において、それぞれ同表の下欄に掲げる者に選挙人名簿の抄本を閲覧させなければならない。
この項前段に規定する期間(第二十四条第一項各号に定める期間 又は期日に限る。)においても、特定の者が選挙人名簿に登録された者であるかどうかの確認を行うために、選挙人から当該申出があつた場合には、当該確認に必要な限度において、当該申出をした選挙人に選挙人名簿の抄本を閲覧させなければならない。
特定の者が選挙人名簿に登録された者であるかどうかの確認 | 選挙人 | 選挙人名簿の抄本の閲覧の申出をした選挙人 |
政治活動(選挙運動を含む。) | 公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。以下この条において「公職の候補者等」という。) | 選挙人名簿の抄本の閲覧の申出をした公職の候補者等 又は当該公職の候補者等が指定する者 |
政党 その他の政治団体 | 選挙人名簿の抄本の閲覧の申出をした政党 その他の政治団体の役職員 又は構成員で、当該政党 その他の政治団体が指定するもの |
前項の申出は、総務省令で定めるところにより、次に掲げる事項を明らかにしてしなければならない。
ただし、総務省令で定める場合には、第四号イに定める事項については、この限りでない。
選挙人名簿の抄本の閲覧の申出をする者(以下この条から第二十八条の四までにおいて「申出者」という。)の氏名 及び住所(申出者が政党 その他の政治団体である場合には、その名称、代表者の氏名 及び主たる事務所の所在地)
選挙人名簿の抄本の閲覧により知り得た事項(以下この条から第二十八条の四までにおいて「閲覧事項」という。)の利用の目的
選挙人名簿の抄本を閲覧する者(以下この条から第二十八条の四までにおいて「閲覧者」という。)の氏名 及び住所
次に掲げる場合の区分に応じ、それぞれ次に定める事項
申出者が選挙人 又は公職の候補者等である場合
閲覧事項の管理の方法
申出者が政党 その他の政治団体である場合
閲覧事項の管理の方法 及び当該政党 その他の政治団体の役職員 又は構成員のうち、閲覧事項を取り扱う者の範囲
前各号に掲げるもののほか、総務省令で定める事項
第一項の規定にかかわらず、市町村の選挙管理委員会は、閲覧事項を不当な目的に利用されるおそれがあること、閲覧事項を適切に管理することができないおそれがあること その他同項の申出に係る閲覧を拒むに足りる相当な理由があると認めるときは、当該申出に係る閲覧を拒むことができる。
公職の候補者等である申出者は、第二項第二号に掲げる利用の目的(以下この条から第二十八条の四までにおいて「利用目的」という。)を達成するために当該申出者 及び閲覧者以外の者(当該申出者に使用される者に限る。)に閲覧事項を取り扱わせることが必要な場合には、第一項の申出をする際に、その旨 並びに閲覧事項を取り扱う者として当該申出者が指定する者の氏名 及び住所をその市町村の選挙管理委員会に申し出ることができる。
前項の規定による申出を受けた市町村の選挙管理委員会は、当該申出に相当な理由があると認めるときは、その申出を承認するものとする。
この場合において、当該承認を受けた申出者は、当該申出者が指定した者(当該承認を受けた者に限る。第十二項 及び第二十八条の四において「候補者閲覧事項取扱者」という。)にその閲覧事項を取り扱わせることができる。
政党 その他の政治団体である申出者は、閲覧者 及び第二項第四号ロに規定する範囲に属する者のうち当該申出者が指定するもの(第十二項 及び第二十八条の四において「政治団体閲覧事項取扱者」という。)以外の者にその閲覧事項を取り扱わせてはならない。
政党 その他の政治団体である申出者は、利用目的を達成するために当該申出者以外の法人(法人でない団体で代表者 又は管理人の定めのあるものを含む。以下この条から第二十八条の四までにおいて同じ。)に閲覧事項を取り扱わせることが必要な場合には、第一項の申出をする際に、当該法人についての次に掲げる事項を明らかにして、その旨をその市町村の選挙管理委員会に申し出ることができる。
法人の名称、代表者 又は管理人の氏名 及び主たる事務所の所在地
法人に閲覧事項を取り扱わせる事由
法人の役職員 又は構成員のうち、閲覧事項を取り扱う者の範囲
法人の閲覧事項の管理の方法
前各号に掲げるもののほか、総務省令で定める事項
前項の規定による申出を受けた市町村の選挙管理委員会は、当該申出に相当な理由があると認めるときは、その申出を承認するものとする。
この場合において、当該承認を受けた申出者は、第六項の規定にかかわらず、当該承認に係る法人(第十項から第十二項まで 及び第二十八条の四において「承認法人」という。)にその閲覧事項を取り扱わせることができる。
前項の規定による承認を受けた政党 その他の政治団体に対する第一項の規定の適用については、
同項の表の下欄中
「構成員」とあるのは、
「構成員(第十項に規定する承認法人閲覧事項取扱者を含む。)」と
する。
承認法人は、第七項第三号に掲げる範囲に属する者のうち当該承認法人が指定するもの(次項 及び第二十八条の四において「承認法人閲覧事項取扱者」という。)以外の者にその閲覧事項を取り扱わせてはならない。
承認法人は、承認法人閲覧事項取扱者による閲覧事項の漏えいの防止 その他の閲覧事項の適切な管理のために必要な措置を講じなければならない。
申出者は、閲覧者、候補者閲覧事項取扱者、政治団体閲覧事項取扱者 又は承認法人による閲覧事項の漏えいの防止 その他の閲覧事項の適切な管理のために必要な措置を講じなければならない。
市町村の選挙管理委員会は、前条第一項に定めるもののほか、統計調査、世論調査、学術研究 その他の調査研究で公益性が高いと認められるもののうち政治 又は選挙に関するものを実施するために選挙人名簿の抄本を閲覧することが必要である旨の申出があつた場合には、同項前段に規定する期間を除き、次の各号に掲げる場合の区分に応じ、当該各号に定める者に、当該調査研究を実施するために必要な限度において、選挙人名簿の抄本を閲覧させなければならない。
申出者が国 又は地方公共団体(以下この条 及び次条において「国等」という。)の機関である場合
選挙人名簿の抄本の閲覧の申出をした国等の機関の職員で、当該国等の機関が指定するもの
申出者が法人である場合
選挙人名簿の抄本の閲覧の申出をした法人の役職員 又は構成員(他の法人と共同して申出をする場合にあつては、当該他の法人の役職員 又は構成員を含む。)で、当該法人が指定するもの
申出者が個人である場合
選挙人名簿の抄本の閲覧の申出をした個人 又はその指定する者
前項の申出は、総務省令で定めるところにより、次に掲げる事項を明らかにしてしなければならない。
申出者の氏名 及び住所(申出者が国等の機関である場合にはその名称、申出者が法人である場合にはその名称、代表者 又は管理人の氏名 及び主たる事務所の所在地)
利用目的
閲覧者の氏名 及び住所(申出者が国等の機関である場合には、その職名 及び氏名)
閲覧事項を利用して実施する調査研究の成果の取扱い
次に掲げる場合の区分に応じ、それぞれ次に定める事項
申出者が法人である場合
閲覧事項の管理の方法 及び当該法人の役職員 又は構成員のうち、閲覧事項を取り扱う者の範囲
申出者が個人である場合
閲覧事項の管理の方法
前各号に掲げるもののほか、総務省令で定める事項
第一項の規定にかかわらず、市町村の選挙管理委員会は、閲覧事項を不当な目的に利用されるおそれがあること、閲覧事項を適切に管理することができないおそれがあること その他同項の申出に係る閲覧を拒むに足りる相当な理由があると認めるときは、当該申出に係る閲覧を拒むことができる。
法人である申出者は、閲覧者 及び第二項第五号イに規定する範囲に属する者のうち当該申出者が指定するもの(第七項 及び次条において「法人閲覧事項取扱者」という。)以外の者にその閲覧事項を取り扱わせてはならない。
個人である申出者は、利用目的を達成するために当該申出者 及び閲覧者以外の者に閲覧事項を取り扱わせることが必要な場合には、第一項の申出をする際に、その旨 並びに閲覧事項を取り扱う者として当該申出者が指定する者の氏名 及び住所をその市町村の選挙管理委員会に申し出ることができる。
前項の規定による申出を受けた市町村の選挙管理委員会は、当該申出に相当な理由があると認めるときは、その申出を承認するものとする。
この場合において、当該承認を受けた申出者は、当該申出者が指定した者(当該承認を受けた者に限る。次項 及び次条において「個人閲覧事項取扱者」という。)にその閲覧事項を取り扱わせることができる。
申出者(国等の機関である申出者を除く。)は、閲覧者、法人閲覧事項取扱者 又は個人閲覧事項取扱者による閲覧事項の漏えいの防止 その他の閲覧事項の適切な管理のために必要な措置を講じなければならない。
申出者、閲覧者、候補者閲覧事項取扱者、政治団体閲覧事項取扱者、承認法人、承認法人閲覧事項取扱者、法人閲覧事項取扱者 又は個人閲覧事項取扱者は、本人の事前の同意を得ないで、当該閲覧事項を利用目的以外の目的のために利用し、又は当該閲覧事項に係る申出者、閲覧者、候補者閲覧事項取扱者、政治団体閲覧事項取扱者、承認法人、承認法人閲覧事項取扱者、法人閲覧事項取扱者 及び個人閲覧事項取扱者以外の者に提供してはならない。
市町村の選挙管理委員会は、閲覧者 若しくは申出者が偽りその他不正の手段により第二十八条の二第一項(同条第九項において読み替えて適用される場合を含む。第四項、第七項 及び第八項において同じ。)若しくは前条第一項の規定による選挙人名簿の抄本の閲覧をし、若しくはさせた場合 又は申出者、閲覧者、候補者閲覧事項取扱者、政治団体閲覧事項取扱者、承認法人、承認法人閲覧事項取扱者、法人閲覧事項取扱者 若しくは個人閲覧事項取扱者が前項の規定に違反した場合において、個人の権利利益を保護するため必要があると認めるときは、当該閲覧事項に係る申出者、当該閲覧をし、若しくはさせた者 又は当該違反行為をした者に対し、当該閲覧事項が利用目的以外の目的で利用され、又は当該閲覧事項に係る申出者、閲覧者、候補者閲覧事項取扱者、政治団体閲覧事項取扱者、承認法人、承認法人閲覧事項取扱者、法人閲覧事項取扱者及び個人閲覧事項取扱者以外の者に提供されないようにするための措置を講ずることを勧告することができる。
市町村の選挙管理委員会は、前項の規定による勧告を受けた者が正当な理由がなくてその勧告に係る措置を講じなかつた場合において、個人の権利利益が不当に侵害されるおそれがあると認めるときは、その者に対し、その勧告に係る措置を講ずることを命ずることができる。
市町村の選挙管理委員会は、前二項の規定にかかわらず、閲覧者 若しくは申出者が偽りその他不正の手段により第二十八条の二第一項 若しくは前条第一項の規定による選挙人名簿の抄本の閲覧をし、若しくはさせた場合 又は申出者、閲覧者、候補者閲覧事項取扱者、政治団体閲覧事項取扱者、承認法人、承認法人閲覧事項取扱者、法人閲覧事項取扱者 若しくは個人閲覧事項取扱者が第一項の規定に違反した場合において、個人の権利利益が不当に侵害されることを防止するため特に措置を講ずる必要があると認めるときは、当該閲覧事項に係る申出者、当該閲覧をし、若しくはさせた者 又は当該違反行為をした者に対し、当該閲覧事項が利用目的以外の目的で利用され、又は当該閲覧事項に係る申出者、閲覧者、候補者閲覧事項取扱者、政治団体閲覧事項取扱者、承認法人、承認法人閲覧事項取扱者、法人閲覧事項取扱者及び個人閲覧事項取扱者以外の者に提供されないようにするための措置を講ずることを命ずることができる。
市町村の選挙管理委員会は、第二十八条の二からこの条までの規定の施行に必要な限度において、申出者に対し、必要な報告をさせることができる。
前各項の規定は、申出者が国等の機関である場合には、適用しない。
市町村の選挙管理委員会は、その定めるところにより、毎年少なくとも一回、第二十八条の二第一項 及び前条第一項の申出に係る選挙人名簿の抄本の閲覧(総務省令で定めるものを除く。)の状況について、申出者の氏名(申出者が国等の機関である場合にあつてはその名称、申出者が法人である場合にあつてはその名称 及び代表者 又は管理人の氏名)及び利用目的の概要 その他総務省令で定める事項を公表するものとする。
市町村の選挙管理委員会は、第二十八条の二第一項 又は前条第一項の規定により閲覧させる場合を除いては、選挙人名簿の抄本を閲覧させてはならない。
市町村長 及び市町村の選挙管理委員会は、選挙人の住所の有無 その他選挙資格の確認に関し、その有している資料について相互に通報しなければならない。
選挙人は、選挙人名簿に脱漏、誤載 又は誤記があると認めるときは、市町村の選挙管理委員会に選挙人名簿の修正に関し、調査の請求をすることができる。
天災事変 その他の事故により必要があるときは、市町村の選挙管理委員会は、更に選挙人名簿を調製しなければならない。
前項の選挙人名簿の調製の期日 及び異議の申出期間 その他その調製について必要な事項は、政令で定める。