国籍法

昭和二十五年法律第百四十七号
分類 法律
カテゴリ   憲法
@ 施行日 : 令和六年四月一日 ( 2024年 4月1日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第百二号による改正
最終編集日 : 2024年 05月05日 14時57分

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1項

日本国民たる要件は、この法律の定めるところによる。

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1項

子は、次の場合には、日本国民とする。

一 号

出生の時に父 又は母が日本国民であるとき。

二 号

出生前に死亡した父が死亡の時に日本国民であつたとき。

三 号

日本で生まれた場合において、父母がともに知れないとき、又は国籍を有しないとき。

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1項

父 又は母が認知した子で十八歳未満のもの(日本国民であつた者を除く)は、認知をした父 又は母が子の出生の時に日本国民であつた場合において、その父 又は母が現に日本国民であるとき、又はその死亡の時に日本国民であつたときは、法務大臣に届け出ることによつて、日本の国籍を取得することができる。

2項

前項の規定による届出をした者は、その届出の時に日本の国籍を取得する。

3項

前二項の規定は、認知について反対の事実があるときは、適用しない

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1項

日本国民でない者(以下「外国人」という。)は、帰化によつて、日本の国籍を取得することができる。

2項

帰化をするには、法務大臣の許可を得なければならない。

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1項

法務大臣は、次の条件を備える外国人でなければ、その帰化を許可することができない

一 号

引き続き五年以上日本に住所を有すること。

二 号

十八歳以上で本国法によつて行為能力を有すること。

三 号
素行が善良であること。
四 号

自己 又は生計を一にする配偶者 その他の親族の資産 又は技能によつて生計を営むことができること。

五 号

国籍を有せず、又は日本の国籍の取得によつてその国籍を失うべきこと。

六 号

日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法 又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを企て、若しくは主張し、又はこれを企て、若しくは主張する政党 その他の団体を結成し、若しくはこれに加入したことがないこと

2項

法務大臣は、外国人がその意思にかかわらずその国籍を失うことができない場合において、日本国民との親族関係 又は境遇につき特別の事情があると認めるときは、その者が前項第五号に掲げる条件を備えないときでも、帰化を許可することができる。

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1項

次の各号の一に該当する外国人で現に日本に住所を有するものについては、法務大臣は、その者が前条第一項第一号に掲げる条件を備えないときでも、帰化を許可することができる。

一 号

日本国民であつた者の子(養子を除く)で引き続き三年以上 日本に住所 又は居所を有するもの

二 号

日本で生まれた者で引き続き三年以上日本に住所 若しくは居所を有し、又はその父 若しくは母(養父母を除く)が日本で生まれたもの

三 号

引き続き十年以上日本に居所を有する者

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1項

日本国民の配偶者たる外国人で引き続き三年以上日本に住所 又は居所を有し、かつ、現に日本に住所を有するものについては、法務大臣は、その者が第五条第一項第一号 及び第二号の条件を備えないときでも、帰化を許可することができる。


日本国民の配偶者たる外国人で婚姻の日から三年を経過し、かつ、引き続き一年以上日本に住所を有するものについても、同様とする。

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1項

次の各号の一に該当する外国人については、法務大臣は、その者が第五条第一項第一号第二号 及び第四号の条件を備えないときでも、帰化を許可することができる。

一 号

日本国民の子(養子を除く)で日本に住所を有するもの

二 号

日本国民の養子で引き続き一年以上日本に住所を有し、かつ、縁組の時本国法により未成年であつたもの

三 号

日本の国籍を失つた者(日本に帰化した後日本の国籍を失つた者を除く)で日本に住所を有するもの

四 号

日本で生まれ、かつ、出生の時から国籍を有しない者でその時から引き続き三年以上日本に住所を有するもの

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1項

日本に特別の功労のある外国人については、法務大臣は、第五条第一項の規定にかかわらず、国会の承認を得て、その帰化を許可することができる。

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1項

法務大臣は、帰化を許可したときは、官報にその旨を告示しなければならない。

2項

帰化は、前項の告示の日から効力を生ずる。

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1項

日本国民は、自己の志望によつて外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う。

2項

外国の国籍を有する日本国民は、その外国の法令によりその国の国籍を選択したときは、日本の国籍を失う。

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1項

出生により外国の国籍を取得した日本国民で国外で生まれたものは、戸籍法昭和二十二年法律第二百二十四号)の定めるところにより日本の国籍を留保する意思を表示しなければ、その出生の時にさかのぼつて日本の国籍を失う。

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1項

外国の国籍を有する日本国民は、法務大臣に届け出ることによつて、日本の国籍を離脱することができる。

2項

前項の規定による届出をした者は、その届出の時に日本の国籍を失う。

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1項

外国の国籍を有する日本国民は、外国 及び日本の国籍を有することとなつた時が十八歳に達する以前であるときは二十歳に達するまでに、その時が十八歳に達した後であるときはその時から二年以内に、いずれかの国籍を選択しなければならない。

2項

日本の国籍の選択は、外国の国籍を離脱することによるほかは、戸籍法の定めるところにより、日本の国籍を選択し、かつ、外国の国籍を放棄する旨の宣言(以下「選択の宣言」という。)をすることによつてする。

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1項

法務大臣は、外国の国籍を有する日本国民で前条第一項に定める期限内に日本の国籍の選択をしないものに対して、書面により、国籍の選択をすべきことを催告することができる。

2項

前項に規定する催告は、これを受けるべき者の所在を知ることができないとき その他書面によつてすることができないやむを得ない事情があるときは、催告すべき事項を官報に掲載してすることができる。


この場合における催告は、官報に掲載された日の翌日に到達したものとみなす。

3項

前二項の規定による催告を受けた者は、催告を受けた日から一月以内に日本の国籍の選択をしなければ、その期間が経過した時に日本の国籍を失う。


ただし、その者が天災 その他その責めに帰することができない事由によつてその期間内に日本の国籍の選択をすることができない場合において、その選択をすることができるに至つた時から二週間以内にこれをしたときは、この限りでない。

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1項

選択の宣言をした日本国民は、外国の国籍の離脱に努めなければならない。

2項

法務大臣は、選択の宣言をした日本国民で外国の国籍を失つていないものが自己の志望によりその外国の公務員の職(その国の国籍を有しない者であつても就任することができる職を除く)に就任した場合において、その就任が日本の国籍を選択した趣旨に著しく反すると認めるときは、その者に対し日本の国籍の喪失の宣告をすることができる。

3項

前項の宣告に係る聴聞の期日における審理は、公開により行わなければならない。

4項

第二項の宣告は、官報に告示してしなければならない。

5項

第二項の宣告を受けた者は、前項の告示の日に日本の国籍を失う。

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1項

第十二条の規定により日本の国籍を失つた者で十八歳未満のものは、日本に住所を有するときは、法務大臣に届け出ることによつて、日本の国籍を取得することができる。

2項

第十五条第二項の規定による催告を受けて同条第三項の規定により日本の国籍を失つた者は、第五条第一項第五号に掲げる条件を備えるときは、日本の国籍を失つたことを知つた時から一年以内に法務大臣に届け出ることによつて、日本の国籍を取得することができる。


ただし、天災 その他その者の責めに帰することができない事由によつてその期間内に届け出ることができないときは、その期間は、これをすることができるに至つた時から一月とする。

3項

前二項の規定による届出をした者は、その届出の時に日本の国籍を取得する。

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1項

第三条第一項 若しくは前条第一項の規定による国籍取得の届出、帰化の許可の申請、選択の宣言 又は国籍離脱の届出は、国籍の取得、選択 又は離脱をしようとする者が十五歳未満であるときは、法定代理人が代わつてする。

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1項

第十五条第一項の規定による催告については、行政手続法平成五年法律第八十八号第三十六条の三の規定は、適用しない

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1項

この法律に定めるもののほか、国籍の取得 及び離脱に関する手続 その他この法律の施行に関し必要な事項は、法務省令で定める。

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1項

第三条第一項の規定による届出をする場合において、虚偽の届出をした者は、一年以下の懲役 又は二十万円以下の罰金に処する。

2項

前項の罪は、刑法明治四十年法律第四十五号第二条の例に従う。

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