公職選挙法

# 昭和二十五年法律第百号 #

第十三章 選挙運動

分類 法律
カテゴリ   国会
@ 施行日 : 令和六年四月一日 ( 2024年 4月1日 )
@ 最終更新 : 令和四年法律第五十二号による改正
最終編集日 : 2024年 11月11日 11時03分


1項

選挙運動は、各選挙につき、それぞれ第八十六条第一項から第三項まで 若しくは第八項の規定による候補者の届出、第八十六条の二第一項の規定による衆議院名簿の届出、第八十六条の三第一項の規定による参議院名簿の届出(同条第二項において準用する第八十六条の二第九項の規定による届出に係る候補者については、当該届出)又は第八十六条の四第一項第二項第五項第六項 若しくは第八項の規定による公職の候補者の届出のあつた日から当該選挙の期日の前日まででなければ、することができない。

1項

選挙事務所は、次に掲げるものでなければ、設置することができない

一 号

衆議院(小選挙区選出)議員の選挙にあつては、公職の候補者 又はその推薦届出者(推薦届出者が数人あるときは、その代表者。以下この条次条 及び第百三十九条において同じ。)及び候補者届出政党

二 号

衆議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては、衆議院名簿届出政党等

三 号

参議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては、参議院名簿届出政党等 及び公職の候補者たる参議院名簿登載者(第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者を除く

四 号

前三号に掲げる選挙以外の選挙にあつては、公職の候補者 又はその推薦届出者

2項

前項各号に掲げるものは、選挙事務所を設置したときは、直ちにその旨を、市町村の選挙以外の選挙については当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員 又は参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会 及び当該選挙事務所が設置された都道府県の選挙管理委員会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会 及び当該選挙事務所が設置された都道府県の選挙管理委員会)及び当該選挙事務所が設置された市町村の選挙管理委員会に、市町村の選挙については当該市町村の選挙管理委員会に届け出なければならない。


選挙事務所に異動があつたときも、また同様とする。

1項

前条第一項各号に掲げるものが設置する選挙事務所は、次の区分による数を超えることができない


ただし、政令で定めるところにより、交通困難等の状況のある区域においては、第一号の選挙事務所にあつては三箇所まで、第四号の選挙事務所にあつては五箇所参議院合同選挙区選挙における選挙事務所にあつては、十箇所)まで、それぞれ設置することができる。

一 号

衆議院(小選挙区選出)議員の選挙における選挙事務所は、候補者 又はその推薦届出者が設置するものにあつてはその候補者一人につき一箇所、候補者届出政党が設置するものにあつてはその候補者届出政党が届け出た候補者に係る選挙区ごとに一箇所

二 号

衆議院(比例代表選出)議員の選挙における衆議院名簿届出政党等の選挙事務所は、その衆議院名簿届出政党等が届け出た衆議院名簿に係る選挙区の区域内の都道府県ごとに、一箇所

三 号

参議院(比例代表選出)議員の選挙における選挙事務所は、参議院名簿届出政党等が設置するものにあつては都道府県ごとに一箇所、公職の候補者たる参議院名簿登載者が設置するものにあつてはその参議院名簿登載者一人につき一箇所

四 号

参議院(選挙区選出)議員 又は都道府県知事の選挙における選挙事務所は、その公職の候補者一人につき、一箇所参議院合同選挙区選挙における選挙事務所にあつては、二箇所

五 号

地方公共団体の議会の議員 又は市町村長の選挙における選挙事務所は、その公職の候補者一人につき、一箇所

2項

前項各号の選挙事務所については、当該選挙事務所を設置したものは、当該選挙事務所ごとに、一日につき一回を超えて、これを移動(廃止に伴う設置を含む。)することができない。

3項

第一項第一号から第四号までの選挙事務所については、当該選挙事務所を設置したものは、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員 又は参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)が交付する標札を、選挙事務所を表示するために、その入口に掲示しなければならない。

1項

選挙事務所は、第百二十九条の規定にかかわらず、選挙の当日においても、当該投票所を設けた場所の入口から三百メートル以外の区域に限り、設置することができる。

1項

休憩所 その他これに類似する設備は、選挙運動のため設けることができない

1項

第百三十条第一項第百三十一条第三項 又は第百三十二条の規定に違反して選挙事務所の設置があると認めるときは、市町村の選挙以外の選挙については当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員 又は参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会 又は当該選挙事務所が設置された都道府県の選挙管理委員会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会 又は当該選挙事務所が設置された都道府県の選挙管理委員会)又は当該選挙事務所が設置された市町村の選挙管理委員会、市町村の選挙については当該市町村の選挙管理委員会は、直ちにその選挙事務所の閉鎖を命じなければならない。

2項

第百三十一条第一項の規定による定数を超えて選挙事務所の設置があると認めるときは、その超過した数の選挙事務所についても、また前項と同様とする。

1項

第八十八条に掲げる者は、在職中、その関係区域内において、選挙運動をすることができない

2項

不在者投票管理者は、不在者投票に関し、その者の業務上の地位を利用して選挙運動をすることができない

1項

次に掲げる者は、在職中、選挙運動をすることができない

一 号

中央選挙管理会の委員 及び中央選挙管理会の庶務に従事する総務省の職員、参議院合同選挙区選挙管理委員会の職員 並びに選挙管理委員会の委員 及び職員

二 号

裁判官

三 号

検察官

四 号

会計検査官

五 号

公安委員会の委員

六 号

警察官

七 号

収税官吏 及び徴税の吏員

1項

次の各号いずれかに該当する者は、その地位を利用して選挙運動をすることができない

一 号

国 若しくは地方公共団体の公務員 又は行政執行法人 若しくは特定地方独立行政法人の役員 若しくは職員

二 号

沖縄振興開発金融公庫の役員 又は職員(以下「公庫の役職員」という。

2項

前項各号に掲げる者が公職の候補者 若しくは公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。)を推薦し、支持し、若しくはこれに反対する目的をもつてする次の各号に掲げる行為又は公職の候補者 若しくは公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。)である同項各号に掲げる者が公職の候補者として推薦され、若しくは支持される目的をもつてする次の各号に掲げる行為は、同項に規定する禁止行為に該当するものとみなす。

一 号

その地位を利用して、公職の候補者の推薦に関与し、若しくは関与することを援助し、又は他人をしてこれらの行為をさせること。

二 号

その地位を利用して、投票の周旋勧誘、演説会の開催 その他の選挙運動の企画に関与し、その企画の実施について指示し、若しくは指導し、又は他人をしてこれらの行為をさせること。

三 号

その地位を利用して、第百九十九条の五第一項に規定する後援団体を結成し、その結成の準備に関与し、同項に規定する後援団体の構成員となることを勧誘し、若しくはこれらの行為を援助し、又は他人をしてこれらの行為をさせること。

四 号

その地位を利用して、新聞 その他の刊行物を発行し、文書図画を掲示し、若しくは頒布し、若しくはこれらの行為を援助し、又は他人をしてこれらの行為をさせること。

五 号

公職の候補者 又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。)を推薦し、支持し、若しくはこれに反対することを申しいで、又は約束した者に対し、その代償として、その職務の執行に当たり、当該申しいで、又は約束した者に係る利益を供与し、又は供与することを約束すること。

1項

教育者(学校教育法昭和二十二年法律第二十六号)に規定する学校 及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(平成十八年法律第七十七号)に規定する幼保連携型認定こども園の長 及び教員をいう。)は、学校の児童、生徒 及び学生に対する教育上の地位を利用して選挙運動をすることができない

1項

年齢満十八年未満の者は、選挙運動をすることができない

2項

何人も、年齢満十八年未満の者を使用して選挙運動をすることができない


ただし、選挙運動のための労務に使用する場合は、この限りでない。

1項

第二百五十二条 又は政治資金規正法第二十八条の規定により選挙権 及び被選挙権を有しない者は、選挙運動をすることができない

1項

何人も、選挙に関し、投票を得 若しくは得しめ又は得しめない目的をもつて戸別訪問をすることができない

2項

いかなる方法をもつてするを問わず、選挙運動のため、戸別に、演説会の開催 若しくは演説を行うことについて告知をする行為 又は特定の候補者の氏名 若しくは政党 その他の政治団体の名称を言いあるく行為は、前項に規定する禁止行為に該当するものとみなす。

1項

何人も、選挙に関し、投票を得 若しくは得しめ又は得しめない目的をもつて選挙人に対し署名運動をすることができない

1項

何人も、選挙に関し、公職に就くべき者(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては政党 その他の政治団体に係る公職に就くべき者 又はその数、参議院比例代表選出議員の選挙にあつては政党 その他の政治団体に係る公職に就くべき者 又はその数 若しくは公職に就くべき順位)を予想する人気投票の経過 又は結果を公表してはならない。

1項

何人も、選挙運動に関し、いかなる名義をもつてするを問わず、飲食物(湯茶 及びこれに伴い通常用いられる程度の菓子除く)を提供することができない


ただし、衆議院(比例代表選出)議員の選挙以外の選挙において、選挙運動(衆議院小選挙区選出議員の選挙において候補者届出政党が行うもの 及び参議院比例代表選出議員の選挙において参議院名簿届出政党等が行うものを除く。以下この条において同じ。)に従事する者 及び選挙運動のために使用する労務者に対し、公職の候補者(参議院比例代表選出議員の選挙における候補者たる参議院名簿登載者で第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されているものを除く一人について、当該選挙の選挙運動の期間中、政令で定める弁当料の額の範囲内で、かつ、両者を通じて十五人分四十五食分)(第百三十一条第一項の規定により公職の候補者 又はその推薦届出者が設置することができる選挙事務所の数が一を超える場合においては、その一を増すごとにこれに六人分十八食分)を加えたもの)に、当該選挙につき選挙の期日の公示 又は告示のあつた日からその選挙の期日の前日までの期間の日数を乗じて得た数分を超えない範囲内で、選挙事務所において食事するために提供する弁当(選挙運動に従事する者 及び選挙運動のために使用する労務者が携行するために提供された弁当を含む。)については、この限りでない。

1項

何人も、選挙運動のため、自動車を連ね 又は隊伍を組んで往来する等によつて気勢を張る行為をすることができない

1項

何人も、選挙運動のため、連呼行為をすることができない


ただし、演説会場 及び街頭演説(演説を含む。)の場所においてする場合 並びに午前八時から午後八時までの間に限り、次条の規定により選挙運動のために使用される自動車 又は船舶の上においてする場合は、この限りでない。

2項

前項ただし書の規定により選挙運動のための連呼行為をする者は、学校(学校教育法第一条に規定する学校 及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律第二条第七項に規定する幼保連携型認定こども園をいう。以下同じ。)及び病院、診療所 その他の療養施設の周辺においては、静穏を保持するように努めなければならない。

1項

次の各号に掲げる選挙においては、主として選挙運動のために使用される自動車(道路交通法昭和三十五年法律第百五号第二条第一項第九号に規定する自動車をいう。以下同じ。)又は船舶 及び拡声機(携帯用のものを含む。以下同じ。)は、公職の候補者(参議院比例代表選出議員の選挙における候補者たる参議院名簿登載者で第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されているものを除く次条において同じ。)一人について当該各号に定めるもののほかは、使用することができない


ただし、拡声機については、個人演説会(演説を含む。)の開催中、その会場において別に一そろいを使用することを妨げるものではない。

一 号

衆議院(小選挙区選出)議員、参議院(選挙区選出)議員 並びに地方公共団体の議会の議員 及び長の選挙

自動車(その構造上宣伝を主たる目的とするものを除く。以下この号 及び次号において同じ。一台 又は船舶一隻 及び拡声機一そろい参議院合同選挙区選挙にあつては、自動車二台 又は船舶二隻両者を使用する場合は通じて二)及び拡声機二そろい

二 号

参議院(比例代表選出)議員の選挙

自動車二台 又は船舶二隻両者を使用する場合は通じて) 及び拡声機二そろい

2項

前項の規定にかかわらず、衆議院(小選挙区選出)議員の選挙においては、候補者届出政党は、その届け出た候補者に係る選挙区を包括する都道府県ごとに、自動車一台 又は船舶一隻 及び拡声機一そろいを、当該都道府県における当該候補者届出政党の届出候補者(当該都道府県の区域内の選挙区において当該候補者届出政党が届け出た候補者をいう。以下同じ。)の数が三人を超える場合においては、その超える数が十人を増すごとにこれらに加え自動車一台 又は船舶一隻 及び拡声機一そろいを、主として選挙運動のために使用することができる。


ただし拡声機については、政党演説会演説を含む。)の開催中、その会場において別に一そろいを使用することを妨げるものではない。

3項

衆議院(比例代表選出)議員の選挙においては、衆議院名簿届出政党等は、その届け出た衆議院名簿に係る選挙区ごとに、自動車一台 又は船舶一隻 及び拡声機一そろいを、当該選挙区における当該衆議院名簿届出政党等の衆議院名簿登載者の数が五人を超える場合においては、その超える数が十人を増すごとにこれらに加え自動車一台 又は船舶一隻 及び拡声機一そろいを、主として選挙運動のために使用することができる。


ただし拡声機については、政党等演説会(演説を含む。)の開催中、その会場において別に一そろいを使用することを妨げるものではない。

4項

衆議院(比例代表選出)議員の選挙においては、主として選挙運動のために使用される自動車、船舶 及び拡声機は、前項の規定により衆議院名簿届出政党等が使用するもののほかは、使用することができない

5項

第一項本文、第二項本文 又は第三項本文の規定により選挙運動のために使用される自動車、船舶 又は拡声機には、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員 又は参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)の定めるところの表示(自動車と船舶については、両者に通用する表示)をしなければならない。

6項

第一項の自動車は、町村の議会の議員 又は長の選挙以外の選挙にあつては政令で定める乗用の自動車に、町村の議会の議員 又は長の選挙にあつては政令で定める乗用の自動車 又は小型貨物自動車(道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号)第三条の規定に基づき定められた小型自動車に該当する貨物自動車をいう。)に限るものとする。

7項

衆議院(小選挙区選出)議員 又は参議院議員の選挙においては、公職の候補者は、政令で定めるところにより、政令で定める額の範囲内で、第一項の自動車を無料で使用することができる。


ただし、衆議院(小選挙区選出)議員 又は参議院(選挙区選出)議員の選挙にあつては当該公職の候補者に係る供託物が第九十三条第一項同条第二項において準用する場合を含む。)の規定により国庫に帰属することとならない場合に、参議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては当該公職の候補者たる参議院名簿登載者が当該参議院名簿登載者に係る参議院名簿届出政党等の第九十四条第三項第一号に掲げる数に相当する当選人となるべき順位までにある場合に限る

8項

地方公共団体の議会の議員 又は長の選挙については、地方公共団体は、前項の規定(参議院比例代表選出議員の選挙に係る部分を除く)に準じて、条例で定めるところにより、公職の候補者の第一項の自動車の使用について、無料とすることができる。

1項

前条第一項の規定により選挙運動のために使用される自動車 又は船舶に乗車 又は乗船する者は、公職の候補者(衆議院比例代表選出議員の選挙における候補者で当該選挙と同時に行われる衆議院小選挙区選出議員の選挙における候補者である者以外のものを除く次項において同じ。)、運転手(自動車一台につき一人に限る同項において同じ。)及び船員を除き、自動車一台 又は船舶一隻について、四人を超えてはならない。

2項

前条第一項の規定により選挙運動のために使用される自動車 又は船舶に乗車 又は乗船する者(公職の候補者、運転手 及び船員を除く)は、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)の定めるところにより、一定の腕章を着けなければならない。

1項

何人も、第百四十一条の規定により選挙運動のために使用される自動車の上においては、選挙運動をすることができない


ただし、停止した自動車の上において選挙運動のための演説をすること 及び第百四十条の二第一項ただし書の規定により自動車の上において選挙運動のための連呼行為をすることは、この限りでない。

1項

衆議院(比例代表選出)議員の選挙以外の選挙においては、選挙運動のために使用する文書図画は、次の各号に規定する通常葉書 及びビラのほかは、頒布することができない


この場合において、ビラについては、散布することができない

一 号

衆議院(小選挙区選出)議員の選挙にあつては、候補者一人について、通常葉書三万五千枚、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会に届け出た二種類以内のビラ

一の二 号

参議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては、公職の候補者たる参議院名簿登載者(第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者を除く)一人について、通常葉書十五万枚、中央選挙管理会に届け出た二種類以内のビラ

二 号

参議院(選挙区選出)議員の選挙にあつては、候補者一人について、当該選挙区の区域内の衆議院(小選挙区選出)議員の選挙区の数が一である場合には、通常葉書三万五千枚、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(参議院合同選挙区選挙については、当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会。以下この号において同じ。)に届け出た二種類以内のビラ

三 号

都道府県知事の選挙にあつては、候補者一人について、当該都道府県の区域内の衆議院(小選挙区選出)議員の選挙区の数が一である場合には、通常葉書三万五千枚、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会に届け出た二種類以内のビラ

四 号

都道府県の議会の議員の選挙にあつては、候補者一人について、通常葉書八千枚、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会に届け出た二種類以内のビラ一万六千枚

五 号

指定都市の選挙にあつては、長の選挙の場合には、候補者一人について、通常葉書三万五千枚、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会に届け出た二種類以内のビラ

六 号

指定都市以外の市の選挙にあつては、長の選挙の場合には、候補者一人について、通常葉書 八千枚、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会に届け出た二種類以内のビラ

七 号

町村の選挙にあつては、長の選挙の場合には、候補者一人について、通常葉書二千五百枚、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会に届け出た二種類以内のビラ五千枚


議会の議員の選挙の場合には、候補者一人について、通常葉書八百枚、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会に届け出た二種類以内のビラ千六百枚

2項

前項の規定にかかわらず、衆議院(小選挙区選出)議員の選挙においては、候補者届出政党は、その届け出た候補者に係る選挙区を包括する都道府県ごとに、二万枚に当該都道府県における当該候補者届出政党の届出候補者の数を乗じて得た数以内の通常葉書 及び四万枚に当該都道府県における当該候補者届出政党の届出候補者の数を乗じて得た数以内のビラを、選挙運動のために頒布(散布を除く)することができる。


ただし、ビラについては、その届け出た候補者に係る選挙区ごとに四万枚以内で頒布するほかは、頒布することができない

3項

衆議院(比例代表選出)議員の選挙においては、衆議院名簿届出政党等は、その届け出た衆議院名簿に係る選挙区ごとに、中央選挙管理会に届け出た二種類以内のビラを、選挙運動のために頒布(散布を除く)することができる。

4項

衆議院(比例代表選出)議員の選挙においては、選挙運動のために使用する文書図画は、前項の規定により衆議院名簿届出政党等が頒布することができるビラのほかは、頒布することができない

5項

第一項の通常葉書は無料とし、第二項の通常葉書は有料とし、政令で定めるところにより、日本郵便株式会社において選挙用である旨の表示をしたものでなければならない。

6項

第一項から第三項までのビラは、新聞折込み その他政令で定める方法によらなければ、頒布することができない

7項

第一項 及び第二項のビラは、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会。以下この項において同じ。)の定めるところにより、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会の交付する証紙を貼らなければ頒布することができない


この場合において、第二項のビラについて当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会の交付する証紙は、当該選挙の選挙区ごとに区分しなければならない。

8項

第一項のビラは長さ二十九・七センチメートル、幅二十一センチメートルを、第二項のビラは長さ四十二センチメートル、幅二十九・七センチメートルを、超えてはならない。

9項

第一項から第三項までのビラには、その表面に頒布責任者 及び印刷者の氏名(法人にあつては名称)及び住所を記載しなければならない。


この場合において、第一項第一号の二のビラにあつては当該参議院名簿登載者に係る参議院名簿届出政党等の名称 及び同号のビラである旨を表示する記号を、第二項のビラにあつては当該候補者届出政党の名称を、第三項のビラにあつては当該衆議院名簿届出政党等の名称 及び同項のビラである旨を表示する記号を、併せて記載しなければならない。

10項

衆議院(小選挙区選出)議員 又は参議院議員の選挙における公職の候補者は、政令で定めるところにより、政令で定める額の範囲内で、第一項第一号から第二号までの通常葉書 及びビラを無料で作成することができる。


この場合においては、第百四十一条第七項ただし書の規定を準用する。

11項

地方公共団体の議会の議員 又は長の選挙については、地方公共団体は、前項の規定(参議院比例代表選出議員の選挙に係る部分を除く)に準じて、条例で定めるところにより、公職の候補者の第一項第三号から第七号までのビラの作成について、無料とすることができる。

12項

選挙運動のために使用する回覧板 その他の文書図画 又は看板(プラカードを含む。以下同じ。)の類を多数の者に回覧させることは、第一項から第四項までの頒布とみなす。


ただし第百四十三条第一項第二号に規定するものを同号に規定する自動車 又は船舶に取り付けたままで回覧させること、及び公職の候補者(衆議院比例代表選出議員の選挙における候補者で当該選挙と同時に行われる衆議院小選挙区選出議員の選挙における候補者である者以外のもの 並びに参議院比例代表選出議員の選挙における候補者たる参議院名簿登載者で第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されているものを除く)が第百四十三条第一項第三号に規定するものを着用したままで回覧することは、この限りでない。

13項

衆議院議員の総選挙については、衆議院の解散に関し、公職の候補者 又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。)の氏名 又はこれらの者の氏名が類推されるような事項を表示して、郵便等 又は電報により、選挙人にあいさつする行為は、第一項の禁止行為に該当するものとみなす。

1項

前条第一項 及び第四項の規定にかかわらず、衆議院議員の総選挙 又は参議院議員の通常選挙においては、候補者届出政党 若しくは衆議院名簿届出政党等 又は参議院名簿届出政党等は、当該候補者届出政党 若しくは衆議院名簿届出政党等 又は参議院名簿届出政党等の本部において直接発行するパンフレット 又は書籍で国政に関する重要政策 及びこれを実現するための基本的な方策等を記載したもの又はこれらの要旨等を記載したものとして総務大臣に届け出たそれぞれ一種類のパンフレット 又は書籍を、選挙運動のために頒布(散布を除く)することができる。

2項

前項のパンフレット 又は書籍は、次に掲げる方法によらなければ、頒布することができない

一 号

当該候補者届出政党 若しくは衆議院名簿届出政党等 又は参議院名簿届出政党等の選挙事務所内、政党演説会 若しくは政党等演説会の会場内 又は街頭演説の場所における頒布

二 号

当該候補者届出政党 若しくは衆議院名簿届出政党等 又は参議院名簿届出政党等に所属する者(参議院名簿登載者を含む。次項において同じ。)である当該衆議院議員の総選挙 又は参議院議員の通常選挙における公職の候補者の選挙事務所内、個人演説会の会場内 又は街頭演説の場所における頒布

3項

第一項のパンフレット 又は書籍には、当該候補者届出政党 若しくは衆議院名簿届出政党等 又は参議院名簿届出政党等に所属する者である当該衆議院議員の総選挙 又は参議院議員の通常選挙における公職の候補者(当該候補者届出政党 若しくは衆議院名簿届出政党等 又は参議院名簿届出政党等の代表者を除く)の氏名 又はその氏名が類推されるような事項を記載することができない

4項

第一項のパンフレット 及び書籍には、その表紙に、当該候補者届出政党 若しくは衆議院名簿届出政党等 又は参議院名簿届出政党等の名称、頒布責任者 及び印刷者の氏名(法人にあつては名称)及び住所 並びに同項のパンフレット 又は書籍である旨を表示する記号を記載しなければならない。

1項

第百四十二条第一項 及び第四項の規定にかかわらず、選挙運動のために使用する文書図画は、ウェブサイト等を利用する方法(インターネット等を利用する方法(電気通信(電気通信事業法昭和五十九年法律第八十六号第二条第一号に規定する電気通信をいう。以下同じ。)の送信(公衆によつて直接受信されることを目的とする電気通信の送信を除く)により、文書図画をその受信をする者が使用する通信端末機器(入出力装置を含む。以下同じ。)の映像面に表示させる方法をいう。以下同じ。)のうち電子メール(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律平成十四年法律第二十六号第二条第一号に規定する電子メールをいう。以下同じ。)を利用する方法を除いたものをいう。以下同じ。)により、頒布することができる。

2項

選挙運動のために使用する文書図画であつてウェブサイト等を利用する方法により選挙の期日の前日までに頒布されたものは、第百二十九条の規定にかかわらず、選挙の当日においても、その受信をする者が使用する通信端末機器の映像面に表示させることができる状態に置いたままにすることができる。

3項

ウェブサイト等を利用する方法により選挙運動のために使用する文書図画を頒布する者は、その者の電子メールアドレス(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律第二条第三号に規定する電子メールアドレスをいう。以下同じ。)その他のインターネット等を利用する方法によりその者に連絡をする際に必要となる情報(以下「電子メールアドレス等」という。)が、当該文書図画に係る電気通信の受信をする者が使用する通信端末機器の映像面に正しく表示されるようにしなければならない。

1項

第百四十二条第一項 及び第四項の規定にかかわらず次の各号に掲げる選挙においては、それぞれ当該各号に定めるものは、電子メールを利用する方法により、選挙運動のために使用する文書図画を頒布することができる。

一 号

衆議院(小選挙区選出)議員の選挙

公職の候補者 及び候補者届出政党

二 号

衆議院(比例代表選出)議員の選挙

衆議院名簿届出政党等

三 号

参議院(比例代表選出)議員の選挙

参議院名簿届出政党等 及び公職の候補者たる参議院名簿登載者(第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者を除く

四 号

参議院(選挙区選出)議員の選挙

公職の候補者 及び第二百一条の六第三項第二百一条の七第二項において準用する場合を含む。)の確認書の交付を受けた政党 その他の政治団体(第八十六条の四第三項同条第五項においてその例によることとされる場合を含む。)の規定により当該公職の候補者が所属するものとして記載されたものに限る

五 号

都道府県 又は指定都市の議会の議員の選挙

公職の候補者 及び第二百一条の八第二項同条第三項において準用する場合を含む。)において準用する第二百一条の六第三項の確認書の交付を受けた政党 その他の政治団体

六 号

都道府県知事 又は市長の選挙

公職の候補者 及び第二百一条の九第三項の確認書の交付を受けた政党 その他の政治団体

七 号

前各号に掲げる選挙以外の選挙

公職の候補者

2項

前項の規定により選挙運動のために使用する文書図画を頒布するために用いられる電子メール(以下「選挙運動用電子メール」という。)の送信をする者(その送信をしようとする者を含むものとする。以下「選挙運動用電子メール送信者」という。)は、次の各号に掲げる者に対し、かつ、当該各号に定める電子メールアドレスに送信をする選挙運動用電子メールでなければ、送信をすることができない

一 号

あらかじめ、選挙運動用電子メールの送信をするように求める旨 又は送信をすることに同意する旨を選挙運動用電子メール送信者に対し通知した者(その電子メールアドレスを当該選挙運動用電子メール送信者に対し自ら通知した者に限る

当該選挙運動用電子メール送信者に対し自ら通知した電子メールアドレス

二 号

前号に掲げる者のほか、選挙運動用電子メール送信者の政治活動のために用いられる電子メール(以下「政治活動用電子メール」という。)を継続的に受信している者(その電子メールアドレスを当該選挙運動用電子メール送信者に対し自ら通知した者に限り、かつ、その通知をした後、その自ら通知した全ての電子メールアドレスを明らかにしてこれらに当該政治活動用電子メールの送信をしないように求める旨を当該選挙運動用電子メール送信者に対し通知した者を除く)であつて、あらかじめ、当該選挙運動用電子メール送信者から選挙運動用電子メールの送信をする旨の通知を受けたもののうち、当該通知に対しその受信している政治活動用電子メールに係る自ら通知した全ての電子メールアドレスを明らかにしてこれらに当該選挙運動用電子メールの送信をしないように求める旨の通知をしなかつたもの

当該選挙運動用電子メールの送信をする旨の通知に対し、当該選挙運動用電子メールの送信をしないように求める旨の通知をした電子メールアドレス以外の当該政治活動用電子メールに係る自ら通知した電子メールアドレス

3項

衆議院(比例代表選出)議員の選挙において、公職の候補者たる衆議院名簿登載者(当該選挙と同時に行われる衆議院小選挙区選出議員の選挙における候補者である者を除く)が、電子メールを利用する方法により選挙運動のために行う文書図画の頒布は、第一項の規定により当該衆議院名簿登載者に係る衆議院名簿届出政党等が行う文書図画の頒布とみなす。


この場合における前項の規定の適用については、

同項
送信をする者(その送信をしようとする者」とあるのは、
「送信をする衆議院名簿登載者(その送信をしようとする衆議院名簿登載者」と

する。

4項

参議院(比例代表選出)議員の選挙において、公職の候補者たる参議院名簿登載者(第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者に限る)が、電子メールを利用する方法により選挙運動のために行う文書図画の頒布は、第一項の規定により当該参議院名簿登載者に係る参議院名簿届出政党等が行う文書図画の頒布とみなす。


この場合における第二項の規定の適用については、

同項
送信をする者(その送信をしようとする者」とあるのは、
「送信をする参議院名簿登載者(その送信をしようとする参議院名簿登載者」と

する。

5項

選挙運動用電子メール送信者は、次の各号に掲げる場合に応じ、それぞれ当該各号に定める事実を証する記録を保存しなければならない。

一 号

第二項第一号に掲げる者に対し選挙運動用電子メールの送信をする場合

同号に掲げる者がその電子メールアドレスを当該選挙運動用電子メール送信者に対し自ら通知したこと 及びその者から選挙運動用電子メールの送信をするように求めがあつたこと 又は送信をすることに同意があつたこと。

二 号

第二項第二号に掲げる者に対し選挙運動用電子メールの送信をする場合

同号に掲げる者がその電子メールアドレスを当該選挙運動用電子メール送信者に対し自ら通知したこと、当該選挙運動用電子メール送信者が当該電子メールアドレスに継続的に政治活動用電子メールの送信をしていること 及び当該選挙運動用電子メール送信者が同号に掲げる者に対し選挙運動用電子メールの送信をする旨の通知をしたこと。

6項

選挙運動用電子メール送信者は、第二項各号に掲げる者から、選挙運動用電子メールの送信をしないように求める電子メールアドレスを明らかにして電子メールの送信 その他の方法により当該電子メールアドレスに選挙運動用電子メールの送信をしないように求める旨の通知を受けたときは、当該電子メールアドレスに選挙運動用電子メールの送信をしてはならない。

7項

選挙運動用電子メール送信者は、選挙運動用電子メールの送信に当たつては、当該選挙運動用電子メールを利用する方法により頒布される文書図画に次に掲げる事項を正しく表示しなければならない。

一 号

選挙運動用電子メールである旨

二 号

当該選挙運動用電子メール送信者の氏名 又は名称

三 号

当該選挙運動用電子メール送信者に対し、前項の通知を行うことができる旨

四 号

電子メールの送信 その他のインターネット等を利用する方法により前項の通知を行う際に必要となる電子メールアドレス その他の通知先

1項

選挙の期日の公示 又は告示の日からその選挙の当日までの間に、ウェブサイト等を利用する方法により当選を得させないための活動に使用する文書図画を頒布する者は、その者の電子メールアドレス等が、当該文書図画に係る電気通信の受信をする者が使用する通信端末機器の映像面に正しく表示されるようにしなければならない。

2項

選挙の期日の公示 又は告示の日からその選挙の当日までの間に、電子メールを利用する方法により当選を得させないための活動に使用する文書図画を頒布する者は、当該文書図画にその者の電子メールアドレス 及び氏名 又は名称を正しく表示しなければならない。

1項

何人も、その者の行う選挙運動のための公職の候補者の氏名 若しくは政党 その他の政治団体の名称 又はこれらのものが類推されるような事項を表示した広告を、有料で、インターネット等を利用する方法により頒布される文書図画に掲載させることができない

2項

何人も、選挙運動の期間中は、前項の禁止を免れる行為として、公職の候補者の氏名 若しくは政党 の他の政治団体の名称 又はこれらのものが類推されるような事項を表示した広告を、有料で、インターネット等を利用する方法により頒布される文書図画に掲載させることができない

3項

何人も、選挙運動の期間中は、公職の候補者の氏名 若しくは政党 その他の政治団体の名称 又はこれらのものが類推されるような事項が表示されていない広告であつて、当該広告に係る電気通信の受信をする者が使用する通信端末機器の映像面にウェブサイト等を利用する方法により頒布される選挙運動のために使用する文書図画を表示させることができる機能を有するものを、有料で、インターネット等を利用する方法により頒布される文書図画に掲載させることができない

4項

前二項の規定にかかわらず次の各号に掲げる選挙においては、それぞれ当該各号に定める政党 その他の政治団体は、選挙運動の期間中において、広告(第一項 及び第百五十二条第一項の広告を除くものとする。)であつて、当該広告に係る電気通信の受信をする者が使用する通信端末機器の映像面にウェブサイト等を利用する方法により頒布される当該政党 その他の政治団体が行う選挙運動のために使用する文書図画を表示させることができる機能を有するものを、有料で、インターネット等を利用する方法により頒布する文書図画に掲載させることができる

一 号

衆議院議員の選挙

候補者届出政党 及び衆議院名簿届出政党等

二 号

参議院議員の選挙

参議院名簿届出政党等 及び第二百一条の六第三項第二百一条の七第二項において準用する場合を含む。)の確認書の交付を受けた政党 その他の政治団体

三 号

都道府県 又は指定都市の議会の議員の選挙

第二百一条の八第二項同条第三項において準用する場合を含む。)において準用する第二百一条の六第三項の確認書の交付を受けた政党 その他の政治団体

四 号

都道府県知事 又は市長の選挙

第二百一条の九第三項の確認書の交付を受けた政党 その他の政治団体

1項

選挙に関しインターネット等を利用する者は、公職の候補者に対して悪質な誹謗中傷をする等表現の自由を濫用して選挙の公正を害することがないよう、インターネット等の適正な利用に努めなければならない。

1項

選挙運動のために使用する文書図画は、次の各号いずれかに該当するもの(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては、第一号第二号第四号第四号の二 及び第五号に該当するものであつて衆議院名簿届出政党等が使用するもの)のほかは、掲示することができない

一 号

選挙事務所を表示するために、その場所において使用するポスター、立札、ちようちん 及び看板の類

二 号

第百四十一条の規定により選挙運動のために使用される自動車 又は船舶に取り付けて使用するポスター、立札、ちようちん 及び看板の類

三 号

公職の候補者(参議院比例代表選出議員の選挙における候補者たる参議院名簿登載者で第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されているものを除く)が使用するたすき、胸章 及び腕章の類

四 号

演説会場においてその演説会の開催中 使用するポスター、立札、ちようちん 及び看板の類

四の二 号

屋内の演説会場内においてその演説会の開催中 掲示する映写等の類

四の三 号

個人演説会告知用ポスター(衆議院小選挙区選出議員、参議院選挙区選出議員 又は都道府県知事の選挙の場合に限る

五 号

前各号に掲げるものを除くほか、選挙運動のために使用するポスター(参議院比例代表選出議員の選挙にあつては、公職の候補者たる参議院名簿登載者(第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者を除く)が使用するものに限る

2項

選挙運動のために、アドバルーン、ネオン・サイン 又は電光による表示、スライド その他の方法による映写等の類(前項第四号の二の映写等の類を除く)を掲示する行為は、同項の禁止行為に該当するものとみなす。

3項

衆議院(小選挙区選出)議員、参議院(選挙区選出)議員 又は都道府県知事の選挙については、第一項第四号の三の個人演説会告知用ポスター 及び同項第五号の規定により選挙運動のために使用するポスター(衆議院小選挙区選出議員の選挙において候補者届出政党が使用するものを除く)は、第百四十四条の二第一項の規定により設置されたポスターの掲示場ごとに公職の候補者一人につきそれぞれ一枚を限り掲示するほかは、掲示することができない

4項

第百四十四条の二第八項の規定によりポスターの掲示場を設けることとした都道府県の議会の議員 並びに市町村の議会の議員 及び長の選挙については、第一項第五号の規定により選挙運動のために使用するポスターは、同条第八項の規定により設置されたポスターの掲示場ごとに公職の候補者一人につきそれぞれ一枚を限り掲示するほかは、掲示することができない

5項

第一項第一号の規定により選挙事務所を表示するための文書図画は、第百二十九条の規定にかかわらず、選挙の当日においても、掲示することができる。

6項

第一項第四号の三の個人演説会告知用ポスター 及び同項第五号の規定により選挙運動のために使用するポスターは、第百二十九条の規定にかかわらず、選挙の当日においても、掲示しておくことができる。

7項

第一項第一号の規定により掲示することができるポスター、立札 及び看板の類の数は、選挙事務所ごとに、通じてこえることができない

8項

第一項第四号の規定により掲示することができるポスター、立札 及び看板の類の数は、演説会場外に掲示するものについては、会場ごとに、通じて超えることができない

9項

第一項に規定するポスター(同項第四号の三 及び第五号のポスターを除く)、立札 及び看板の類(屋内の演説会場内において使用する同項第四号のポスター、立札 及び看板の類を除く)は、縦二百七十三センチメートル、横七十三センチメートル同項第一号のポスター、立札 及び看板の類にあつては、縦三百五十センチメートル、横百センチメートル)を超えてはならない。

10項

第一項の規定により掲示することができるちようちんの類は、それぞれ一箇とし、その大きさは、高さ八十五センチメートル、直径四十五センチメートルを超えてはならない。

11項

第一項第四号の三の個人演説会告知用ポスターは、長さ四十二センチメートル、幅十センチメートルを超えてはならない。

12項

前項のポスターは、第一項第五号のポスターと合わせて作成し、掲示することができる。

13項

第一項第四号の三の個人演説会告知用ポスターには、その表面に掲示責任者の氏名 及び住所を記載しなければならない。

14項

衆議院(小選挙区選出)議員 又は参議院議員の選挙においては、公職の候補者は、政令で定めるところにより、政令で定める額の範囲内で、第一項第一号 及び第二号の立札及び看板の類、同項第四号の三の個人演説会告知用ポスター(衆議院小選挙区選出議員 又は参議院選挙区選出議員の選挙の場合に限る)並びに同項第五号のポスターを無料で作成することができる。


この場合においては、第百四十一条第七項ただし書の規定を準用する。

15項

地方公共団体の議会の議員 又は長の選挙については、地方公共団体は、前項の規定(参議院比例代表選出議員の選挙に係る部分を除く)に準じて、条例で定めるところにより、公職の候補者の第一項第四号の三個人演説会告知用ポスター都道府県知事の選挙の場合に限る) 及び同項第五号のポスターの作成について、無料とすることができる。

16項

公職の候補者 又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。以下この項において「公職の候補者等」という。)の政治活動のために使用される当該公職の候補者等の氏名 又は当該公職の候補者等の氏名が類推されるような事項を表示する文書図画 及び第百九十九条の五第一項に規定する後援団体(以下この項において「後援団体」という。)の政治活動のために使用される当該後援団体の名称を表示する文書図画で、次に掲げるもの以外のものを掲示する行為は、第一項の禁止行為に該当するものとみなす。

一 号

立札 及び看板の類で、公職の候補者等一人につき 又は同一の公職の候補者等に係る後援団体のすべてを通じて政令で定める総数の範囲内で、かつ、当該公職の候補者等 又は当該後援団体が政治活動のために使用する事務所ごとにその場所において通じてを限り、掲示されるもの

二 号

ポスターで、当該ポスターを掲示するためのベニヤ板、プラスチック板 その他これらに類するものを用いて掲示されるもの以外のもの(公職の候補者等 若しくは後援団体の政治活動のために使用する事務所 若しくは連絡所を表示し、又は後援団体の構成員であることを表示するために掲示されるもの及び第十九項各号の区分による当該選挙ごとの一定期間内に当該選挙区(選挙区がないときは、選挙の行われる区域)内に掲示されるものを除く

三 号

政治活動のためにする演説会、講演会、研修会 その他これらに類する集会(以下この号において「演説会等」という。)の会場において当該演説会等の開催中 使用されるもの

四 号

第十四章の三の規定により使用することができるもの

17項

前項第一号の立札 及び看板の類は、縦百五十センチメートル、横四十センチメートルを超えないものであり、かつ、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員 又は参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)の定めるところの表示をしたものでなければならない。

18項

第十六項第二号のポスターには、その表面に掲示責任者 及び印刷者の氏名(法人にあつては名称)及び住所を記載しなければならない。

19項

第十六項において「一定期間」とは、次の各号に定める期間とする。

一 号

衆議院議員の総選挙にあつては衆議院議員の任期満了の日の六月前の日から当該総選挙の期日までの間 又は衆議院の解散の日の翌日から当該総選挙の期日までの間

二 号

参議院議員の通常選挙にあつては、参議院議員の任期満了の日の六月前の日から当該通常選挙の期日までの間

三 号

地方公共団体の議会の議員 又は長の任期満了による選挙にあつては、その任期満了の日の六月前の日から当該選挙の期日までの間

四 号

衆議院議員 又は参議院議員の再選挙(統一対象再選挙(第三十三条の二第三項から第五項までの規定によるものを除く次号において同じ。)を除く)又は補欠選挙(同条第三項から第五項までの規定によるものに限る)にあつては、当該選挙を行うべき事由が生じたとき(同条第七項の規定の適用がある場合には、同項の規定により読み替えて適用される同条第一項 又は第三項から第五項までに規定する遅い方の事由が生じたとき)その旨を当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員 又は参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)が告示した日の翌日から当該選挙の期日までの間

五 号

衆議院議員 又は参議院議員の統一対象再選挙 又は補欠選挙(第三十三条の二第三項から第五項までの規定によるものを除く)にあつては、当該選挙を行うべき事由が生じたとき(同条第七項の規定の適用がある場合には、同項の規定により読み替えて適用される同条第二項に規定する遅い方の事由が生じたとき)その旨を当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員 又は参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)が告示した日の翌日 又は当該選挙を行うべき期日の六月前の日のいずれか遅い日から当該選挙の期日までの間

六 号

地方公共団体の議会の議員 又は長の選挙のうち任期満了による選挙以外の選挙にあつては、当該選挙を行うべき事由が生じたとき(第三十四条第四項の規定の適用がある場合には、同項の規定により読み替えて適用される同条第一項に規定する最も遅い事由が生じたとき)その旨を当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会が告示した日の翌日から当該選挙の期日までの間

1項

前条第一項第一号第二号 又は第四号のポスター、立札、ちようちん 及び看板の類を掲示した者は、選挙事務所を廃止したとき、第百四十一条第一項から第三項までの自動車 若しくは船舶を主として選挙運動のために使用することをやめたとき、又は演説会が終了したときは、直ちにこれらを撤去しなければならない。

1項

第百四十三条第一項第五号のポスターは、次の区分による数を超えて掲示することができない


ただし第一号のポスターについては、その届け出た候補者に係る選挙区ごとに千枚以内で掲示するほかは、掲示することができない

一 号

衆議院(小選挙区選出)議員の選挙において候補者届出政党が使用するものにあつては、その届け出た候補者に係る選挙区を包括する都道府県ごとに、千枚に当該都道府県における当該候補者届出政党の届出候補者の数を乗じて得た数

二 号

衆議院(比例代表選出)議員の選挙において衆議院名簿届出政党等が使用するものにあつては、その届け出た衆議院名簿に係る選挙区ごとに、五百枚に当該選挙区における当該衆議院名簿届出政党等の衆議院名簿登載者の数を乗じて得た数

二の二 号

参議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては、公職の候補者たる参議院名簿登載者一人について七万枚

三 号

都道府県の議会の議員、市の議会の議員 又は市長の選挙にあつては、公職の候補者一人について千二百枚


ただし、指定都市の市長の選挙にあつては、候補者一人について四千五百枚

四 号

町村の議会の議員 又は長の選挙にあつては、公職の候補者一人について五百枚

2項

前項のポスターは、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員 又は参議院比例代表選出議員の選挙については、中央選挙管理会。以下この項において同じ。)の定めるところにより、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会の行う検印を受け、又はその交付する証紙をはらなければ掲示することができない


この場合において、同項第一号のポスターについて当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会の行う検印 又はその交付する証紙は、当該選挙の選挙区ごとに区分しなければならない。

3項

前二項の規定は、次条第八項の規定によりポスターの掲示場を設けることとした都道府県の議会の議員 並びに市町村の議会の議員 及び長の選挙については、適用しない

4項

第百四十三条第一項第五号のポスターは、衆議院(比例代表選出)議員の選挙において衆議院名簿届出政党等が使用するものにあつては当該選挙区ごとに中央選挙管理会に届け出た三種類以内のものを掲示するほかは掲示することができず、衆議院(小選挙区選出)議員の選挙において候補者届出政党が使用するもの及び衆議院(比例代表選出)議員の選挙において衆議院名簿届出政党等が使用するものにあつては長さ八十五センチメートル、幅六十センチメートル、それ以外のものにあつては長さ四十二センチメートル、幅三十センチメートルを超えてはならない。

5項

第百四十三条第一項第五号のポスターには、その表面に掲示責任者 及び印刷者の氏名(法人にあつては、名称)及び住所を記載しなければならない。


この場合において、候補者届出政党が使用するものにあつては当該候補者届出政党の名称を、衆議院名簿届出政党等が使用するものにあつては当該衆議院名簿届出政党等の名称 及び前項のポスターである旨を表示する記号を、参議院名簿登載者が使用するものにあつては当該参議院名簿登載者に係る参議院名簿届出政党等の名称を、併せて記載しなければならない。

1項

衆議院(小選挙区選出)議員、参議院(選挙区選出)議員 又は都道府県知事の選挙においては、市町村の選挙管理委員会は、第百四十三条第一項第五号のポスター(衆議院小選挙区選出議員の選挙において候補者届出政党が使用するものを除く)の掲示場を設けなければならない。

2項

前項の掲示場の総数は、一投票区につき五箇所以上十箇所以内において、政令で定めるところにより算定する。


ただし、市町村の選挙管理委員会は、特別の事情がある場合には、あらかじめ都道府県の選挙管理委員会と協議の上、その総数を減ずることができる。

3項

第一項の掲示場は、市町村の選挙管理委員会が、投票区ごとに、政令で定める基準に従い、公衆の見やすい場所に設置する。

4項

市町村の選挙管理委員会は、第一項の掲示場を設置したときは、直ちに、その掲示場の設置場所を告示しなければならない。

5項

公職の候補者は、第一項の掲示場に、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(参議院合同選挙区選挙については、当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)が定め、あらかじめ告示する日から第百四十三条第一項第四号の三 及び第五号のポスターそれぞれ一枚を掲示することができる。


この場合において、市町村の選挙管理委員会は、ポスターの掲示に関し、政令で定めるところにより、当該公職の候補者に対し、事情の許す限り便宜を供与するものとする。

6項

前項の場合において、公職の候補者一人が掲示することができる掲示場の区画は、縦 及び横それぞれ四十二センチメートル以上とする。

7項

前各項に規定するもののほか第一項の掲示場におけるポスターの掲示の順序 その他ポスターの掲示に関し必要な事項は、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(参議院合同選挙区選挙については、当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)が定める。

8項

都道府県の議会の議員の選挙については都道府県は、市町村の議会の議員 及び長の選挙については市町村は、それぞれ、条例で定めるところにより、第百四十三条第一項第五号のポスターの掲示場を設けることができる。

9項

都道府県 又は市町村が前項の規定によりポスターの掲示場を設置する場合においては、当該掲示場の総数は、一投票区につき五箇所以上十箇所以内において、政令で定めるところにより算定しなければならない。


ただし、特別の事情がある場合には、当該都道府県 又は市町村は、それぞれ、条例で定めるところにより、その総数を減ずることができる。

10項

第三項から第七項までの規定は、第八項の規定によりポスターの掲示場を設置する場合について、準用する。

1項

天災 その他避けることのできない事故 その他特別の事情があるときは、前条第一項 又は第八項の掲示場は、設けないことができる。

1項

第百四十四条の二第八項の規定によるほか、都道府県の議会の議員の選挙については都道府県は、市町村の議会の議員 及び長の選挙については市町村は、それぞれ、同条第三項から第七項まで 及び前条の規定に準じて、条例で定めるところにより、第百四十三条第一項第五号のポスターの掲示場を設けることができる。


この場合において、ポスターの掲示場の数は、一投票区につき一箇所以上とする。

1項

第百四十四条の二 及び前条の規定によりポスターの掲示場を設置する場合においては、土地 又は工作物の居住者、管理者 又は所有者は、ポスターの掲示場の設置に関し、事情の許す限り協力しなければならない。

1項

何人も、衆議院議員、参議院(比例代表選出)議員、都道府県の議会の議員 又は市町村の議会の議員 若しくは長の選挙(第百四十四条の二第八項の規定によりポスターの掲示場を設けることとした選挙を除く)については、国 若しくは地方公共団体が所有し 若しくは管理するもの又は不在者投票管理者の管理する投票を記載する場所には、第百四十三条第一項第五号のポスターを掲示することができない


ただし、橋りよう、電柱、公営住宅 その他総務省令で定めるもの並びに第百四十四条の二 及び第百四十四条の四の掲示場に掲示する場合については、この限りでない。

2項

何人も、前項の選挙については、第百四十三条第一項第五号のポスターを他人の工作物に掲示しようとするときは、その居住者、居住者がない場合にはその管理者、管理者がない場合にはその所有者(次項において「居住者等」と総称する。)の承諾を得なければならない。

3項

前項の承諾を得ないで他人の工作物に掲示された第百四十三条第一項第五号のポスターは、居住者等において撤去することができる。


第一項の選挙以外の選挙において、居住者等の承諾を得ないで当該居住者等の工作物に掲示されたポスターについても、また同様とする。

1項

何人も、選挙運動の期間中は、著述、演芸等の広告 その他いかなる名義をもつてするを問わず、第百四十二条 又は第百四十三条の禁止を免れる行為として、公職の候補者の氏名 若しくはシンボル・マーク、政党 その他の政治団体の名称 又は公職の候補者を推薦し、支持し 若しくは反対する者の名を表示する文書図画を頒布し 又は掲示することができない。

2項

前項の規定の適用については、選挙運動の期間中、公職の候補者の氏名、政党 その他の政治団体の名称 又は公職の候補者の推薦届出者 その他選挙運動に従事する者 若しくは公職の候補者と同一戸籍内に在る者の氏名を表示した年賀状、寒中見舞状、暑中見舞状 その他これに類似する挨拶状を当該公職の候補者の選挙区(選挙区がないときはその区域)内に頒布し 又は掲示する行為は、第百四十二条 又は第百四十三条の禁止を免れる行為とみなす。

1項

都道府県 又は市町村の選挙管理委員会は、次の各号いずれかに該当する文書図画があると認めるときは、撤去させることができる。


この場合において、都道府県 又は市町村の選挙管理委員会は、あらかじめ、その旨を当該警察署長に通報するものとする。

一 号

第百四十三条第百四十四条 又は第百六十四条の二第二項 若しくは第四項の規定に違反して掲示したもの

二 号

第百四十三条第十六項に規定する公職の候補者等 若しくは後援団体が当該公職の候補者等 若しくは後援団体となる前に掲示された文書図画で同項の規定に該当するもの又は同項の公職の候補者等 若しくは後援団体に係る同条第十九項各号の区分による当該選挙ごとに当該各号に定める期間前 若しくは期間中に掲示したポスターで当該期間中において同条第十六項の規定に該当するもの

三 号

第百四十三条の二の規定に違反して撤去しないもの

四 号

第百四十五条第一項 又は第二項第百六十四条の二第五項において準用する場合を含む。)の規定に違反して掲示したもの

五 号

選挙運動の期間前 又は期間中に掲示した文書図画で前条の規定に該当するもの

1項

公職の候補者 又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。)は、当該選挙区(選挙区がないときは選挙の行われる区域)内にある者に対し、答礼のための自筆によるものを除き、年賀状、寒中見舞状、暑中見舞状 その他これらに類するあいさつ状(電報 その他これに類するものを含む。)を出してはならない。

1項

この法律に定めるところの選挙運動の制限に関する規定(第百三十八条の三の規定を除く)は、新聞紙(これに類する通信類を含む。以下同じ。)又は雑誌が、選挙に関し、報道 及び評論を掲載するの自由を妨げるものではない。


但し、虚偽の事項を記載し 又は事実を歪曲して記載する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害してはならない。

2項

新聞紙 又は雑誌の販売を業とする者は、前項に規定する新聞紙 又は雑誌を、通常の方法(選挙運動の期間中 及び選挙の当日において、定期購読者以外の者に対して頒布する新聞紙 又は雑誌については、有償でする場合に限る)で頒布し 又は都道府県の選挙管理委員会の指定する場所に掲示することができる。

3項

前二項の規定の適用について新聞紙 又は雑誌とは、選挙運動の期間中 及び選挙の当日に限り、次に掲げるものをいう。


ただし、点字新聞紙については、第一号ロの規定(同号ハ 及び第二号第一号ロに係る部分を含む。)は、適用しない

一 号

次の条件を具備する新聞紙 又は雑誌

新聞紙にあつては毎月三回以上、雑誌にあつては毎月一回以上、号を逐つて定期に有償頒布するものであること。

第三種郵便物の承認のあるものであること。

当該選挙の選挙期日の公示 又は告示の日前一年時事に関する事項を掲載する日刊新聞紙にあつては、六月)以来、 及びに該当し、引き続き発行するものであること。

二 号

前号に該当する新聞紙 又は雑誌を発行する者が発行する新聞紙 又は雑誌で同号イ 及びの条件を具備するもの

1項

何人も、当選を得 若しくは得しめ 又は得しめない目的をもつて新聞紙 又は雑誌の編集 その他経営を担当する者に対し金銭、物品 その他の財産上の利益の供与、その供与の申込 若しくは約束をし 又は饗応接待、その申込 若しくは約束をして、これに選挙に関する報道 及び評論を掲載させることができない

2項

新聞紙 又は雑誌の編集 その他経営を担当する者は、前項の供与、饗応接待を受け 若しくは要求し 又は前項の申込を承諾して、これに選挙に関する報道 及び評論を掲載することができない

3項

何人も、当選を得 若しくは得しめ 又は得しめない目的をもつて新聞紙 又は雑誌に対する編集 その他経営上の特殊の地位を利用して、これに選挙に関する報道 及び評論を掲載し 又は掲載させることができない。

1項

衆議院(小選挙区選出)議員の選挙については、候補者は、総務省令で定めるところにより、同一寸法で、いずれかの新聞に、選挙運動の期間中、五回を限り、選挙に関して広告をし、候補者届出政党は、総務省令で定めるところにより、当該都道府県における当該候補者届出政党の届出候補者の数(十六人を超える場合においては、十六人とする。)に応じて総務省令で定める寸法で、いずれかの新聞に、選挙運動の期間中、総務省令で定める回数を限り、選挙に関して広告をすることができる。

2項

衆議院(比例代表選出)議員の選挙については、衆議院名簿届出政党等は、総務省令で定めるところにより、当該選挙区における当該衆議院名簿届出政党等の衆議院名簿登載者の数(二十八人を超える場合においては、二十八人とする。以下この章において同じ。)に応じて総務省令で定める寸法で、いずれかの新聞に、選挙運動の期間中、総務省令で定める回数を限り、選挙に関して広告をすることができる。

3項

参議院(比例代表選出)議員の選挙については、参議院名簿届出政党等は、総務省令で定めるところにより、参議院名簿登載者の数(二十五人を超える場合においては、二十五人とする。以下この章において同じ。)に応じて総務省令で定める寸法で、いずれかの新聞に、選挙運動の期間中、総務省令で定める回数を限り、選挙に関して広告をすることができる。

4項

衆議院議員 又は参議院(比例代表選出)議員の選挙以外の選挙については、公職の候補者は、総務省令で定めるところにより、同一寸法で、いずれか一の新聞に、選挙運動の期間中、二回参議院選挙区選出議員の選挙にあつては五回参議院合同選挙区選挙にあつては、十回)、都道府県知事の選挙にあつては四回)を限り、選挙に関して広告をすることができる。

5項

前各項の広告を掲載した新聞紙は、第百四十二条 又は第百四十三条の規定にかかわらず、新聞紙の販売を業とする者が、通常の方法(定期購読者以外の者に対して頒布する新聞紙については、有償でする場合に限る)で頒布し 又は都道府県の選挙管理委員会の指定する場所に掲示することができる。

6項

衆議院議員、参議院議員 又は都道府県知事の選挙においては、無料で第一項から第四項までの規定による新聞広告をすることができる。


ただし、衆議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては当該衆議院名簿届出政党等の当該選挙区における得票総数が当該選挙区における有効投票の総数の百分の二以上、参議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては当該参議院名簿届出政党等の得票総数(当該参議院名簿届出政党等に係る各参議院名簿登載者(当該選挙の期日において公職の候補者たる者に限る)の得票総数を含むものをいう。)が当該選挙における有効投票の総数の百分の一以上である場合に限る

1項

衆議院(小選挙区選出)議員 又は参議院(選挙区選出)議員の選挙においては、それぞれ候補者届出政党 又は参議院(選挙区選出)議員の候補者は、政令で定めるところにより、選挙運動の期間中日本放送協会 及び基幹放送事業者(放送法昭和二十五年法律第百三十二号第二条第二十三号に規定する基幹放送事業者をいい、日本放送協会 及び放送大学学園(放送大学学園法(平成十四年法律第百五十六号)第三条に規定する放送大学学園をいう。第百五十二条第一項において同じ。)を除く。以下同じ。)のラジオ放送(放送法第二条第十六号に規定する中波放送 又は同条第十七号に規定する超短波放送をいう。第三項 及び第百五十一条第二項において同じ。)又はテレビジョン放送(同法第二条第十八号に規定するテレビジョン放送をいう。第三項 並びに第百五十一条第二項 及び第三項において同じ。)の放送設備により、公益のため、その政見(衆議院小選挙区選出議員の選挙にあつては、当該候補者届出政党が届け出た候補者の紹介を含む。以下この項において同じ。)を無料で放送することができる。


この場合において、日本放送協会 及び基幹放送事業者は、その録音し 若しくは録画した政見 又は次に掲げるものが録音し 若しくは録画した政見をそのまま放送しなければならない。

一 号

候補者届出政党

二 号

参議院(選挙区選出)議員の候補者のうち、次に掲げる者

第二百一条の四第二項の確認書の交付を受けた政党

その他の政治団体で次の(1)又は(2)に該当するものの同条第一項に規定する推薦候補者

(1)

当該政党 その他の政治団体に所属する衆議院議員 又は参議院議員を五人以上有すること。

(2)

直近において行われた衆議院議員の総選挙における小選挙区選出議員の選挙 若しくは比例代表選出議員の選挙 又は参議院議員の通常選挙における比例代表選出議員の選挙若しくは選挙区選出議員の選挙における当該政党 その他の政治団体の得票総数が当該選挙における有効投票の総数の百分の二以上であること。

第二百一条の六第三項第二百一条の七第二項において準用する場合を含む。)の確認書の交付を受けた政党 その他の政治団体でイ(1)又は(2)に該当するものの第二百一条の四第一項に規定する所属候補者

2項

前項各号に掲げるものは、政令で定めるところにより、政令で定める額の範囲内で、同項の政見の放送のための録音 又は録画を無料ですることができる。

3項

衆議院(比例代表選出)議員、参議院(比例代表選出)議員 又は都道府県知事の選挙においては、それぞれ衆議院名簿届出政党等、参議院名簿届出政党等 又は都道府県知事の候補者は、政令で定めるところにより、選挙運動の期間中日本放送協会 及び基幹放送事業者のラジオ放送 又はテレビジョン放送の放送設備により、公益のため、その政見(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては衆議院名簿登載者、参議院比例代表選出議員の選挙にあつては参議院名簿登載者の紹介を含む。以下この項において同じ。)を無料で放送することができる。


この場合において、日本放送協会 及び基幹放送事業者は、その政見を録音し 又は録画し、これをそのまま放送しなければならない。

4項

第一項の放送のうち衆議院(小選挙区選出)議員の選挙における候補者届出政党の放送に関しては、当該都道府県における届出候補者を有する全ての候補者届出政党に対して、同一放送設備を使用し、当該都道府県における当該候補者届出政党の届出候補者の数(十二人を超える場合においては、十二人とする。)に応じて政令で定める時間数を与える等同等の利便を提供しなければならない。

5項

第一項の放送のうち参議院(選挙区選出)議員の選挙における候補者の放送 又は第三項の放送に関しては、それぞれの選挙ごとに当該選挙区(選挙区がないときは、その区域)の全ての公職の候補者(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては衆議院名簿届出政党等、参議院比例代表選出議員の選挙にあつては参議院名簿届出政党等)に対して、同一放送設備を使用し、同一時間数(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては当該選挙区における当該衆議院名簿届出政党等の衆議院名簿登載者の数、参議院比例代表選出議員の選挙にあつては参議院名簿登載者の数に応じて政令で定める時間数)を与える等 同等の利便を提供しなければならない。

6項

参議院(選挙区選出)議員の候補者のうち第一項第二号イ 又はに掲げる者は、政令で定めるところにより、その者に係る同号イ 又はに規定する政党 その他の政治団体が同号イ(1)又は(2)に該当することを証する政令で定める文書を当該選挙に関する事務を管理する都道府県の選挙管理委員会(参議院合同選挙区選挙については、当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)に提出しなければならない。


ただし、当該選挙と同時に行われる参議院(比例代表選出)議員の選挙において、当該政党 その他の政治団体が次に掲げる政党 その他の政治団体である場合(政令で定める場合を除く)は、この限りでない。

一 号

第八十六条の三第一項第一号 又は第二号に該当する政党 その他の政治団体として同項の規定による届出をした政党 その他の政治団体

二 号

任期満了前九十日に当たる日から七日を経過する日までの間に第八十六条の七第一項の規定による届出をした政党その他の政治団体で同条第五項の規定による届出をしていないもの(同条第三項の規定により添えた文書の内容に異動がないものに限る

7項

中央選挙管理会は、政令で定めるところにより、前項各号に掲げる政党 その他の政治団体に関し必要な事項を、当該参議院(比例代表選出)議員の選挙と同時に行われる参議院(選挙区選出)議員の選挙に関する事務を管理する都道府県の選挙管理委員会(参議院合同選挙区選挙については、参議院合同選挙区選挙管理委員会)に通知しなければならない。

8項

第一項第二号イ(1)に規定する衆議院議員 又は参議院議員の数 及び同号イ(2)に規定する政党 その他の政治団体の得票総数の算定に関し必要な事項は、政令で定める。

9項

第一項から第五項までの放送の回数、日時 その他放送に関し必要な事項は、総務大臣が日本放送協会 及び基幹放送事業者と協議の上、定める。


この場合において、衆議院(比例代表選出)議員の選挙における衆議院名簿届出政党等 又は参議院(比例代表選出)議員の選挙における参議院名簿届出政党等の放送に関しては、その利便の提供について、特別の考慮が加えられなければならない。

1項

公職の候補者、候補者届出政党、衆議院名簿届出政党等 及び参議院名簿届出政党等は、その責任を自覚し、前条第一項 又は第三項に規定する放送(以下「政見放送」という。)をするに当たつては、他人 若しくは他の政党 その他の政治団体の名誉を傷つけ 若しくは善良な風俗を害し 又は特定の商品の広告 その他営業に関する宣伝をする等 いやしくも政見放送としての品位を損なう言動をしてはならない。

1項

衆議院(小選挙区選出)議員、参議院(選挙区選出)議員 又は都道府県知事の選挙においては、日本放送協会は、その定めるところにより、公職の候補者の氏名、年齢、党派別(衆議院小選挙区選出議員の選挙にあつては、当該候補者に係る候補者届出政党の名称)、主要な経歴等を関係区域の選挙人に周知させるため、放送をするものとする。

2項

前項の放送の回数は、公職の候補者一人について、衆議院(小選挙区選出)議員の選挙にあつてはラジオ放送によりおおむね十回 及びテレビジョン放送により一回、その他の選挙にあつてはラジオ放送によりおおむね五回 及びテレビジョン放送により一回とする。


ただし、日本放送協会は、事情の許す限り、その回数を多くするように努めなければならない。

3項

参議院(選挙区選出)議員 又は都道府県知事の選挙においては、前二項に定めるもののほか、日本放送協会 及び基幹放送事業者は、政令で定めるところにより、テレビジョン放送による政見放送を行う際にテレビジョン放送による経歴放送をするものとする。

1項

第百条第一項から第四項までの規定に該当し投票を行うことを必要としなくなつたときは、政見放送(衆議院小選挙区選出議員の選挙において行われるものを除く)及び経歴放送の手続は、中止する。

2項

一の都道府県において行われるすべての衆議院(小選挙区選出)議員の選挙において、第百条第一項の規定に該当し 投票を行うことを必要としなくなつたときは、当該都道府県において行われる衆議院(小選挙区選出)議員の選挙に係る政見放送の手続は、中止する。

3項

天災 その他避けることのできない事故 その他特別の事情により、政見放送 又は経歴放送が不能となつた場合においては、これに代わるべき政見放送 又は経歴放送は行わない。

1項

この法律に定めるところの選挙運動の制限に関する規定(第百三十八条の三の規定を除く)は、日本放送協会 又は基幹放送事業者が行なう選挙に関する報道 又は評論について放送法の規定に従い放送番組を編集する自由を妨げるものではない。


ただし、虚偽の事項を放送し 又は事実をゆがめて放送する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害してはならない。

1項

何人も、この法律に規定する場合を除く外、放送設備(広告放送設備、共同聴取用放送設備 その他の有線電気通信設備を含む。)を使用して、選挙運動のために放送をし 又は放送をさせることができない。

1項

公職の候補者 又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。次項において「公職の候補者等」という。)及び第百九十九条の五第一項に規定する後援団体(次項において「後援団体」という。)は、当該選挙区(選挙区がないときは選挙の行われる区域。次項において同じ。)内にある者に対する主として挨拶(年賀、寒中見舞、暑中見舞 その他これらに類するもののためにする挨拶 及び慶弔、激励、感謝 その他これらに類するもののためにする挨拶に限る次項において同じ。)を目的とする広告を、有料で、新聞紙、雑誌、ビラ、パンフレット、インターネット等を利用する方法により頒布される文書図画 その他これらに類するものに掲載させ、又は放送事業者(放送法第二条第二十六号に規定する放送事業者をいい、日本放送協会 及び放送大学学園を除く次項において同じ。)の放送設備により放送をさせることができない

2項

何人も、公職の候補者等 又は後援団体に対して、当該選挙区内にある者に対する主として挨拶を目的とする広告を、新聞紙、雑誌、ビラ、パンフレット、インターネット等を利用する方法により頒布される文書図画 その他これらに類するものに有料で掲載させ、又は放送事業者の放送設備により有料で放送をさせることを求めてはならない。

1項

公職の候補者(衆議院比例代表選出議員の選挙における候補者で当該選挙と同時に行われる衆議院小選挙区選出議員の選挙における候補者である者以外のもの並びに参議院比例代表選出議員の選挙における候補者たる参議院名簿登載者で第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されているものを除く次条から第百六十四条の三までにおいて同じ。)、候補者届出政党 及び衆議院名簿届出政党等は、次に掲げる施設(候補者届出政党にあつてはその届け出た候補者に係る選挙区を包括する都道府県の区域内にあるもの、衆議院名簿届出政党等にあつてはその届け出た衆議院名簿に係る選挙区の区域内にあるものに限る)を使用して、個人演説会、政党演説会 又は政党等演説会を開催することができる。

一 号

学校 及び公民館(社会教育法(昭和二十四年法律第二百七号)第二十一条に規定する公民館をいう。

二 号

地方公共団体の管理に属する公会堂

三 号

前二号のほか、市町村の選挙管理委員会の指定する施設

2項

前項の施設については、政令の定めるところにより、その管理者において、必要な設備をしなければならない。

3項

市町村の選挙管理委員会は、第一項第三号の施設の指定をしたときは、直ちに、都道府県の選挙管理委員会に、報告しなければならない。

4項

前項の報告があつたときは、都道府県の選挙管理委員会は、その旨を告示しなければならない。

1項

公職の候補者、候補者届出政党 及び衆議院名簿届出政党等は、前条第一項に規定する施設以外の施設(建物 その他の施設の構内を含むものとし、候補者届出政党にあつてはその届け出た候補者に係る選挙区を包括する都道府県の区域内にあるもの、衆議院名簿届出政党等にあつてはその届け出た衆議院名簿に係る選挙区の区域内にあるものに限る)を使用して、個人演説会、政党演説会 又は政党等演説会を開催することができる。

1項

個人演説会においては、当該公職の候補者は、その選挙運動のための演説をすることができる。

2項

個人演説会においては、当該公職の候補者以外の者も当該公職の候補者の選挙運動のための演説をすることができる。

3項

候補者届出政党が開催する政党演説会においては、演説者は、当該候補者届出政党が届け出た候補者の選挙運動のための演説をすることができる。

4項

衆議院名簿届出政党等が開催する政党等演説会においては、演説者は、当該衆議院名簿届出政党等の選挙運動のための演説をすることができる。

1項

第百六十一条の規定により個人演説会を開催しようとする公職の候補者、政党演説会を開催しようとする候補者届出政党 又は政党等演説会を開催しようとする衆議院名簿届出政党等は、開催すべき日前二日までに、使用すべき施設、開催すべき日時 及び公職の候補者の氏名(候補者届出政党 又は衆議院名簿届出政党等にあつては、その名称)を、文書で市町村の選挙管理委員会に申し出なければならない。

1項

第百六十一条の規定により個人演説会を開催する場合における施設(設備を含む。)の使用については、公職の候補者一人につき、同一施設(設備を含む。)ごとに一回を限り、無料とする。

1項

衆議院(小選挙区選出)議員、参議院(選挙区選出)議員 若しくは都道府県知事の候補者、候補者届出政党 又は衆議院名簿届出政党等は、その個人演説会、政党演説会 又は政党等演説会の開催中、次項に規定する立札 又は看板の類を、会場前の公衆の見やすい場所に掲示しなければならない。

2項

前項の規定により個人演説会、政党演説会 又は政党等演説会の会場前に掲示しなければならない立札 及び看板の類は、縦二百七十三センチメートル、横七十三センチメートルを超えてはならないものとし、これらには、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)の定めるところの表示をしなければならない。


この場合において、政党演説会の会場前に掲示しなければならない立札 及び看板の類について当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会の定めるところの表示は、当該選挙の選挙区ごとに区分しなければならない。

3項

前項に規定する立札 及び看板の類の数は、候補者にあつては当該選挙ごとに通じて参議院合同選挙区選挙の候補者にあつては、)を、候補者届出政党にあつてはその届け出た候補者に係る選挙区を包括する都道府県ごとに通じてに当該都道府県における当該候補者届出政党の届出候補者の数を乗じて得た数を、衆議院名簿届出政党等にあつてはその届け出た衆議院名簿に係る選挙区ごとに通じてを、超えることができない


この場合において、政党演説会の会場前に掲示する同項に規定する立札 及び看板の類の選挙区ごとの数は、その届け出た候補者に係る選挙区ごとに通じて二以内とする。

4項

第二項に規定する立札 及び看板の類を除くほか、第一項の個人演説会、政党演説会 又は政党等演説会につき選挙運動のために使用する文書図画は、第百四十三条第一項第四号の規定にかかわらず、個人演説会、政党演説会 又は政党等演説会の会場外においては掲示することができない

5項

第二項に規定する立札 及び看板の類は、個人演説会、政党演説会 又は政党等演説会の会場外のいずれの場所(候補者届出政党の使用するものにあつてはその届け出た候補者に係る当該選挙区の区域内に、衆議院名簿届出政党等の使用するものにあつてはその届け出た衆議院名簿に係る選挙区の区域内に限る)においても選挙運動のために使用することができる。


ただし、当該立札 及び看板の類の掲示箇所については、第百四十五条第一項 及び第二項の規定を準用する。

6項

衆議院(小選挙区選出)議員 又は参議院(選挙区選出)議員の選挙においては、公職の候補者は、政令で定めるところにより、政令で定める額の範囲内で、第二項に規定する立札 及び看板の類を無料で作成することができる。


この場合においては、第百四十一条第七項ただし書の規定を準用する。

1項

選挙運動のためにする演説会は、この法律の規定により行う個人演説会、政党演説会 及び政党等演説会を除くほか、いかなる名義をもつてするを問わず、開催することができない

2項

公職の候補者以外の者が二人以上の公職の候補者の合同演説会を開催すること、候補者届出政党以外の者が二以上の候補者届出政党の合同演説会を開催すること 及び衆議院名簿届出政党等以外の者が二以上の衆議院名簿届出政党等の合同演説会を開催することは、前項に規定する禁止行為に該当するものとみなす。

1項

個人演説会、政党演説会 及び政党等演説会 並びに街頭演説においては、選挙運動のため、録音盤を使用して演説をすることを妨げない。

1項

選挙運動のためにする街頭演説(屋内から街頭へ向かつてする演説を含む。以下同じ。)は、次に掲げる場合でなければ、行うことができない

一 号

演説者がその場所にとどまり、次項に規定する標旗を掲げて行う場合(参議院比例代表選出議員の選挙においては、公職の候補者たる参議院名簿登載者で第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者以外のものの選挙運動のために行う場合に限る

二 号

候補者届出政党 又は衆議院名簿届出政党等が第百四十一条第二項 又は第三項の規定により選挙運動のために使用する自動車 又は船舶で停止しているものの車上 又は船上 及びその周囲で行う場合

2項

選挙運動のために前項第一号の規定による街頭演説をしようとする場合には、公職の候補者(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては、衆議院名簿届出政党等)は、あらかじめ当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員 又は参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)の定める様式の標旗の交付を受けなければならない。

3項

前項の標旗は、次の各号に掲げる選挙の区分に応じ、当該各号に定める数を交付する。

一 号

衆議院(比例代表選出)議員 又は参議院(比例代表選出)議員の選挙以外の選挙

公職の候補者一人について、参議院合同選挙区選挙にあつては、

二 号

衆議院(比例代表選出)議員の選挙

衆議院名簿届出政党等について、その届け出た衆議院名簿に係る選挙区ごとに、当該衆議院(比例代表選出)議員の選挙において選挙すべき議員の数に相当する数

三 号

参議院(比例代表選出)議員の選挙

公職の候補者たる参議院名簿登載者一人について、

4項

第一項第一号の標旗は、当該公務員の請求があるときは、これを提示しなければならない。

1項

何人も、午後八時から翌日午前八時までの間は、選挙運動のため、街頭演説をすることができない。

2項

第百四十条の二第二項の規定は、選挙運動のための街頭演説をする者について準用する。

3項

選挙運動のための街頭演説をする者は、長時間にわたり、同一の場所にとどまつてすることのないように努めなければならない。

1項

第百六十四条の五第一項第一号の規定による街頭演説(衆議院比例代表選出議員の選挙において行われるものを除く)においては、選挙運動に従事する者(運転手(第百四十一条第一項の規定により選挙運動のために使用される自動車一台につき一人限る)及び船員を除き、運転手の助手 その他労務を提供する者を含む。)は、公職の候補者一人について(参議院比例代表選出議員の選挙にあつては公職の候補者たる参議院名簿登載者一人につき、参議院合同選挙区選挙にあつては候補者一人につき、それぞれ演説を行う場所ごとに)、十五人を超えてはならない。

2項

前項の規定による選挙運動に従事する者は、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)の定めるところにより、一定の腕章 又は第百四十一条の二第二項の規定による腕章を着けなければならない。

1項

何人も、二以上の選挙が行われる場合において、一の選挙の選挙運動の期間が他の選挙の選挙の期日にかかる場合においては、その当日 当該投票所を閉じる時刻までの間は、その投票所を設けた場所の入口から三百メートル以内の区域において、選挙運動のためにする演説会(演説を含む。)を開催することができない


選挙運動のために街頭演説をすること 及び第百四十条の二第一項ただし書の規定により自動車 又は船舶の上において選挙運動のための連呼行為をすることも、また同様とする。

1項

何人も、次に掲げる建物 又は施設においては、いかなる名義をもつてするを問わず、選挙運動のためにする演説 及び連呼行為を行うことができない


ただし第一号に掲げる建物において第百六十一条の規定による個人演説会、政党演説会 又は政党等演説会を開催する場合は、この限りでない。

一 号

国 又は地方公共団体の所有し又は管理する建物(公営住宅を除く

二 号

汽車、電車、乗合自動車、船舶(第百四十一条第一項から第三項までの船舶を除く)及び停車場 その他鉄道地内

三 号

病院、診療所 その他の療養施設

1項

衆議院(小選挙区選出)議員、参議院(選挙区選出)議員 又は都道府県知事の選挙においては、都道府県の選挙管理委員会は、公職の候補者の氏名、経歴、政見等を掲載した選挙公報を、選挙(選挙の一部無効による再選挙を除く)ごとに、一回発行しなければならない。


この場合において、衆議院(小選挙区選出)議員 又は参議院(選挙区選出)議員の選挙については、公職の候補者の写真を掲載しなければならない。

2項

都道府県の選挙管理委員会は、衆議院(比例代表選出)議員の選挙においては衆議院名簿届出政党等の名称 及び略称、政見、衆議院名簿登載者の氏名、経歴 及び当選人となるべき順位等を掲載した選挙公報を、参議院(比例代表選出)議員の選挙においては参議院名簿届出政党等の名称 及び略称、政見、参議院名簿登載者の氏名、経歴 及び写真(第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者である参議院名簿登載者にあつては、氏名、経歴 及び当選人となるべき順位。次条第三項 及び第百六十九条第六項において同じ。)等を掲載した選挙公報を、選挙(選挙の一部無効による再選挙を除く)ごとに、一回発行しなければならない。

3項

選挙公報は、選挙区ごとに(選挙区がないときは選挙の行われる区域を通じて)、発行しなければならない。

4項

特別の事情がある区域においては、選挙公報は、発行しない。

5項

前項の規定により選挙公報を発行しない区域は、都道府県の選挙管理委員会が定める。

1項

衆議院(小選挙区選出)議員、参議院(選挙区選出)議員 又は都道府県知事の選挙において公職の候補者が選挙公報に氏名、経歴、政見等の掲載を受けようとするときは、その掲載文(衆議院小選挙区選出議員 又は参議院選挙区選出議員の選挙にあつては、その掲載文 及び写真。次条第一項において同じ。)を添付し、当該選挙の期日の公示 又は告示があつた日から二日間衆議院小選挙区選出議員の選挙にあつては、当該選挙の期日の公示 又は告示があつた日)に、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(参議院合同選挙区選挙については、当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)に、文書で申請しなければならない。

2項

衆議院(比例代表選出)議員の選挙において衆議院名簿届出政党等が選挙公報にその名称 及び略称、政見、衆議院名簿登載者の氏名、経歴 及び当選人となるべき順位等の掲載を受けようとするときは、その掲載文を添付し、当該選挙の期日の公示 又は告示があつた日に、中央選挙管理会に、文書で申請しなければならない。

3項

参議院(比例代表選出)議員の選挙において参議院名簿届出政党等が選挙公報にその名称 及び略称、政見、参議院名簿登載者の氏名、経歴 及び写真等の掲載を受けようとするときは、その掲載文を添付し、当該選挙の期日の公示 又は告示があつた日から二日間に、中央選挙管理会に、文書で申請しなければならない。


この場合において、当該参議院名簿届出政党等は、当該掲載文の二分の一以上に相当する部分に、第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者である参議院名簿登載者以外の参議院名簿登載者については、各参議院名簿登載者の氏名 及び経歴を記載し、又は記録し、並びに写真を貼り付け、又は記録し、同項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者である参議院名簿登載者については、その他の参議院名簿登載者の氏名、経歴 及び写真と区分して、優先的に当選人となるべき候補者である旨を表示した上で、各参議院名簿登載者の氏名、経歴 及び当選人となるべき順位を記載し、又は記録すること等により、参議院名簿登載者の紹介に努めるものとする。

4項

前三項の掲載文については、第百五十条の二の規定を準用する。

1項

参議院合同選挙区選挙について前条第一項の申請があつたときは、参議院合同選挙区選挙管理委員会は、その掲載文の写しをその選挙の期日前十一日までに、合同選挙区都道府県の選挙管理委員会に送付しなければならない。

2項

衆議院(比例代表選出)議員 又は参議院(比例代表選出)議員の選挙について前条第二項 又は第三項の申請があつたときは、中央選挙管理会は、その掲載文の写しを衆議院(比例代表選出)議員の選挙にあつてはその選挙の期日前九日までに、参議院(比例代表選出)議員の選挙にあつてはその選挙の期日前十一日までに、都道府県の選挙管理委員会に送付しなければならない。

3項

都道府県の選挙管理委員会は、前条第一項の申請 又は前二項の掲載文の写しの送付があつたときは、掲載文 又はその写しを、原文のまま選挙公報に掲載しなければならない。


この場合において、衆議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては当該選挙区における当該衆議院名簿届出政党等の衆議院名簿登載者の数、参議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては参議院名簿登載者の数に応じて総務省令で定める寸法により掲載するものとする。

4項

衆議院議員の選挙においては、小選挙区選出議員の選挙に係る選挙公報と比例代表選出議員の選挙に係る選挙公報は、別の用紙をもつて発行しなければならない。

5項

参議院議員の選挙においては、比例代表選出議員の選挙に係る選挙公報と選挙区選出議員の選挙に係る選挙公報は、別の用紙をもつて発行しなければならない。

6項

衆議院(小選挙区選出)議員、参議院(選挙区選出)議員 若しくは都道府県知事の選挙について一の用紙に二人以上の公職の候補者の氏名、経歴、政見、写真等を掲載する場合、衆議院(比例代表選出)議員の選挙について一の用紙に二以上の衆議院名簿届出政党等の名称 及び略称、政見、衆議院名簿登載者の氏名、経歴 及び当選人となるべき順位等を掲載する場合 又は参議院(比例代表選出)議員の選挙について一の用紙に二以上の参議院名簿届出政党等の名称 及び略称、政見、参議院名簿登載者の氏名、経歴 及び写真等を掲載する場合においては、その掲載の順序は、都道府県の選挙管理委員会がくじで定める。

7項

前条第一項の申請をした公職の候補者 若しくはその代理人 又は同条第二項 若しくは第三項の申請をした衆議院名簿届出政党等 若しくは参議院名簿届出政党等の代表者 若しくはその代理人は、前項くじに立ち会うことができる。

1項

選挙公報は、都道府県の選挙管理委員会の定めるところにより、市町村の選挙管理委員会が、当該選挙に用うべき選挙人名簿に登録された者の属する各世帯に対して、選挙の期日前二日までに、配布するものとする。


ただし第百十九条第一項 又は第二項の規定により同時に選挙を行う場合においては、第百七十二条の二の規定による条例の定める期日までに、配布するものとする。

2項

市町村の選挙管理委員会は、前項の各世帯に選挙公報を配布することが困難であると認められる特別の事情があるときは、あらかじめ、都道府県の選挙管理委員会に届け出て、選挙公報につき、同項の規定により配布すべき日までに新聞折込みその他これに準ずる方法による配布を行うことによつて、同項の規定による配布に代えることができる。


この場合においては、当該市町村の選挙管理委員会は、市役所、町村役場 その他適当な場所に選挙公報を備え置く等 当該方法による選挙公報の配布を補完する措置を講ずることにより、選挙人が選挙公報を容易に入手することができるよう努めなければならない。

1項

第百条第一項から第四項までの規定に該当し投票を行うことを必要としなくなつたとき 又は天災 その他避けることのできない事故 その他特別の事情があるときは、選挙公報発行の手続は、中止する。

1項

第百六十七条から前条までに規定するもののほか、選挙公報の発行の手続に関し必要な事項は、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会(衆議院比例代表選出議員 又は参議院比例代表選出議員の選挙については中央選挙管理会、参議院合同選挙区選挙については当該選挙に関する事務を管理する参議院合同選挙区選挙管理委員会)が定める。

1項

都道府県の議会の議員、市町村の議会の議員 又は市町村長の選挙(選挙の一部無効による再選挙を除く)においては、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会は、第百六十七条から第百七十一条までの規定に準じて、条例で定めるところにより、選挙公報を発行することができる。

1項

市町村の選挙管理委員会は、各選挙につき、その選挙の当日、衆議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては投票所内の投票の記載をする場所に衆議院名簿届出政党等の名称 及び略称の掲示 並びに投票所内のその他の適当な箇所に衆議院名簿届出政党等の名称 及び略称 並びに衆議院名簿登載者の氏名 及び当選人となるべき順位の掲示を、参議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては投票所内の投票の記載をする場所 その他適当な箇所に参議院名簿届出政党等の名称 及び略称 並びに参議院名簿登載者の氏名(第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者である参議院名簿登載者にあつては、氏名 及び当選人となるべき順位。次項において同じ。)の掲示を、その他の選挙にあつては投票所内の投票の記載をする場所 その他適当な箇所に公職の候補者の氏名 及び党派別(衆議院小選挙区選出議員の選挙にあつては、当該候補者に係る候補者届出政党の名称。以下この条において同じ。)の掲示をしなければならない。


ただし第四十六条の二第一項に規定する方法により投票を行う選挙にあつては、この限りでない。

2項

市町村の選挙管理委員会は、各選挙(当該市町村の全部 又は一部の区域が含まれる区域を区域として行われるものに限る)につき、当該選挙の期日の公示 又は告示があつた日の翌日から選挙の期日の前日までの間、期日前投票所 又は不在者投票管理者のうち政令で定めるものの管理する投票を記載する場所内の適当な箇所に、衆議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては衆議院名簿届出政党等の名称 及び略称の掲示を、参議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては参議院名簿届出政党等の名称 及び略称 並びに参議院名簿登載者の氏名の掲示を、その他の選挙にあつては公職の候補者の氏名 及び党派別の掲示をしなければならない。

3項

第一項の掲示の掲載の順序は、衆議院(比例代表選出)議員の選挙にあつてはいずれの掲示の掲載の順序も同一となるように都道府県の選挙管理委員会が都道府県ごとに、参議院(比例代表選出)議員の選挙にあつては都道府県の選挙管理委員会が都道府県ごとに、その他の選挙にあつては市町村の選挙管理委員会が開票区ごとに、当該選挙の公示 又は告示があつた日において第八十六条第一項から第三項まで第八十六条の二第一項第八十六条の三第一項 又は第八十六条の四第一項 若しくは第二項の規定による届出をすべき時間が経過した後に行うくじで定める順序による。


ただし、衆議院(比例代表選出)議員 又は参議院(比例代表選出)議員の選挙以外の選挙について当該くじを行つた後、第八十六条第八項 又は第八十六条の四第五項第六項 若しくは第八項の規定による届出があつた場合(これらの規定による届出のあつた公職の候補者の全員が候補者でなくなつたときを除く)は、これらの規定の期間が経過した後 市町村の選挙管理委員会が開票区ごとに改めて行うくじで定める順序による。

4項

参議院(比例代表選出)議員の選挙における第一項の各参議院名簿届出政党等に係る参議院名簿登載者(第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者を除く)の氏名の掲示の掲載の順序は、参議院名簿に記載された氏名の順序(同条第二項において準用する第八十六条の二第九項の規定による届出があるときは、当該参議院名簿に記載された氏名の次に、当該届出に係る文書に記載された氏名をその記載された順序のとおりに加えた氏名の順序)による。

5項

参議院(比例代表選出)議員の選挙における第一項の各参議院名簿届出政党等に係る第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者である参議院名簿登載者の氏名 及び当選人となるべき順位の掲示をする場合においては、当該参議院名簿届出政党等に係るその他の参議院名簿登載者の氏名と区分して、優先的に当選人となるべき候補者である旨を表示した上で、当該その他の参議院名簿登載者の氏名の次に、当該掲示の掲載をするものとする。

6項

第八項前段に規定する場合を除くほか、第二項の掲示の掲載の順序は、第三項本文のくじで定める順序(参議院比例代表選出議員の選挙にあつては同項本文のくじで定める順序 及び第四項に規定する順序、衆議院比例代表選出議員 又は参議院比例代表選出議員の選挙以外の選挙において第十八条第二項の規定により当該選挙の行われる市町村の区域(当該区域が二以上の選挙区に分かれているときは、当該選挙区の区域)が数開票区に分かれている場合にあつては当該市町村の選挙管理委員会が指定する一の開票区(当該選挙の行われる市町村の区域が二以上の選挙区に分かれているときは、当該市町村の選挙管理委員会が選挙区ごとに指定するの開票区)において行う第三項本文のくじで定める順序)による。


-この場合において、衆議院(比例代表選出)議員 又は参議院(比例代表選出)議員の選挙以外の選挙について当該くじを行つた後、第八十六条第八項 又は第八十六条の四第五項第六項 若しくは第八項の規定による届出があつたときは、これらの規定による届出のあつた公職の候補者の氏名 及び党派別の掲示は、総務省令で定めるところによりするものとする。

7項

第五項の規定は、参議院(比例代表選出)議員の選挙における第二項の各参議院名簿届出政党等に係る第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されている者である参議院名簿登載者の氏名 及び当選人となるべき順位の掲示をする場合について準用する。

8項

第四十六条の二第一項に規定する方法により投票を行う選挙について第二項の掲示を行う場合には、その掲示の掲載の順序は、いずれの掲示の掲載の順序も同一となるように当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会が当該選挙の告示があつた日において第八十六条の四第一項 又は第二項の規定による届出をすべき時間が経過した後に行うくじで定める順序による。


この場合において、当該くじを行つた後、第四十六条の二第二項の規定により変更して適用することとされた第八十六条の四第五項 又は第八項の規定による届出があつたときは、これらの規定による届出のあつた公職の候補者の氏名 及び党派別の掲示は、総務省令で定めるところによりするものとする。

9項

公職の候補者(衆議院比例代表選出議員の選挙にあつては衆議院名簿届出政党等、参議院比例代表選出議員の選挙にあつては参議院名簿届出政党等の代表者)又はその代理人は、第三項 又は前項くじに立ち会うことができる。

10項

前各項に規定するもののほか第一項 又は第二項の掲示に関し必要な事項は、都道府県の選挙管理委員会が定める。

1項

衆議院(小選挙区選出)議員、参議院議員 又は都道府県知事の選挙においては、公職の候補者(参議院比例代表選出議員の選挙における候補者たる参議院名簿登載者で第八十六条の三第一項後段の規定により優先的に当選人となるべき候補者としてその氏名 及び当選人となるべき順位が参議院名簿に記載されているものを除く。以下この条において同じ。)、推薦届出者 その他選挙運動に従事する者が選挙運動の期間中 関係区域内において鉄道事業、軌道事業 及び一般乗合旅客自動車運送事業に係る交通機関(参議院比例代表選出議員の選挙にあつては、旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律(昭和六十一年法律第八十八号)第一条第一項に規定する旅客会社、旅客鉄道株式会社 及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律の一部を改正する法律(平成十三年法律第六十一号)附則第二条第一項に規定する新会社 及び旅客鉄道株式会社 及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律の一部を改正する法律(平成二十七年法律第三十六号)附則第二条第一項に規定する新会社の旅客鉄道事業 及び一般乗合旅客自動車運送事業 並びに国内定期航空運送事業に係る交通機関)を利用するため、公職の候補者は、国土交通大臣の定めるところにより、無料で、通じて十五枚参議院合同選挙区選挙にあつては、三十枚)の特殊乗車券(参議院比例代表選出議員の選挙にあつては、通じて六枚の特殊乗車券(運賃 及び国土交通大臣の定める急行料金を支払うことなく利用することができる特殊乗車券をいう。)又は特殊航空券)の交付を受けることができる。

1項

第百四十二条第一項 及び第五項の規定により選挙運動のために使用する通常葉書の交付を受けた者、同条第七項 若しくは第百四十四条第二項の規定により証紙の交付を受けた者 若しくは衆議院名簿届出政党等又は前条の規定により特殊乗車券 若しくは特殊航空券の交付を受けた者は、次に掲げるときは、直ちにその全部を返還しなければならない。


ただし、選挙運動に使用したためその全部を返還することができないときは、選挙運動に使用したことを証する明細書を添えて、残部を返還しなければならない。

一 号

公職の候補者(候補者届出政党の届出に係るもの及び参議院比例代表選出議員の候補者を除く。以下この号において同じ。)にあつては、第八十六条第九項 若しくは第八十六条の四第九項の規定により公職の候補者の届出を却下されたとき又は第八十六条第十二項 若しくは第八十六条の四第十項の規定により公職の候補者たることを辞したとき(第九十一条第二項 又は第百三条第四項の規定により公職の候補者たることを辞したものとみなされる場合を含む。)。

二 号

候補者届出政党の届出に係る候補者にあつては、第八十六条第九項の規定により候補者の届出を却下されたとき又は同条第十一項の規定により候補者届出政党が当該候補者に係る候補者の届出を取り下げたとき(第九十一条第一項 又は第百三条第四項の規定により候補者の届出が取り下げられたものとみなされる場合を含む。)。

三 号

衆議院名簿届出政党等にあつては、第八十六条の二第十項の規定により届出を取り下げたとき 又は同条第十一項の規定により届出を却下されたとき。

四 号

参議院比例代表選出議員の候補者にあつては、第八十六条の三第二項において準用する第八十六条の二第七項の規定により当該候補者たる参議院名簿登載者に係る記載が抹消されたとき、第八十六条の三第二項において準用する第八十六条の二第十項の規定により参議院名簿届出政党等が当該候補者に係る参議院名簿を取り下げたとき 又は第八十六条の三第二項において準用する第八十六条の二第十一項 若しくは第十二項の規定により当該候補者に係る参議院名簿の届出 若しくは当該候補者に係る参議院名簿登載者の補充の届出が却下されたとき。

2項

第百四十二条第一項第二項 及び第五項の規定により選挙運動のために使用する通常葉書の交付を受けた者 若しくは候補者届出政党、同条第七項 若しくは第百四十四条第二項の規定により証紙の交付を受けた者、候補者届出政党 若しくは衆議院名簿届出政党等 又は前条に規定する特殊乗車券 若しくは特殊航空券の交付を受けた者は、これらのものを他人に譲渡してはならない。

1項

何人も、選挙の期日(第百条第一項から第四項までの規定により投票を行わないこととなつたときは、同条第五項の規定による告示の日)後において、当選 又は落選に関し、選挙人に挨拶する目的をもつて次に掲げる行為をすることができない

一 号

選挙人に対して戸別訪問をすること。

二 号

自筆の信書 及び当選 又は落選に関する祝辞、見舞等の答礼のためにする信書 並びにインターネット等を利用する方法により頒布される文書図画を除くほか文書図画を頒布し 又は掲示すること。

三 号

新聞紙 又は雑誌を利用すること。

四 号

第百五十一条の五に掲げる放送設備を利用して放送すること。

五 号

当選祝賀会 その他の集会を開催すること。

六 号

自動車を連ね 又は隊を組んで往来する等によつて気勢を張る行為をすること。

七 号

当選に関する答礼のため当選人の氏名 又は政党 その他の政治団体の名称を言い歩くこと。

1項

第百四十三条第一項第五号のポスター(第百四十四条の二第一項 及び第八項の掲示場に掲示されたものを除く) 及び第百六十四条の二第二項の立札 及び看板の類を掲示した者は、選挙の期日(第百条第一項から第四項までの規定により投票を行わないこととなつたときは、同条第五項の規定による告示の日)後 速やかにこれを撤去しなければならない。

1項

衆議院議員の選挙においては、比例代表選出議員の選挙に係る選挙運動の制限に関するこの章の規定は、小選挙区選出議員の選挙に係る選挙運動が、この法律において許される態様において比例代表選出議員の選挙に係る選挙運動にわたることを妨げるものではない。

2項

衆議院議員の選挙においては、小選挙区選出議員の選挙に係る選挙運動の制限に関するこの章の規定は、候補者届出政党である衆議院名簿届出政党等が行う比例代表選出議員の選挙に係る選挙運動が、この法律において許される態様において小選挙区選出議員の選挙に係る選挙運動にわたることを妨げるものではない。

3項

参議院議員の選挙においては、比例代表選出議員の選挙に係る選挙運動の制限に関するこの章の規定は、選挙区選出議員の選挙に係る選挙運動が、この法律において許される態様において比例代表選出議員の選挙に係る選挙運動にわたることを妨げるものではない。